2008年 06月 27日
隣人祭り |
個人主義の現代社会。同じアパートに住む隣人の顔さえ知らず、ひとり暮らしの老人が亡くなっても異臭がするまで気づかれない。パリ17区に住む若い区の助役がそんな暮らし方に疑問を感じ、ある日、自分が住むアパートの中庭で隣人を集めてのパーティを開催してみた。それまで挨拶もしたことがなかった隣人たちが顔を合わせ、話をすることで、それまでは役所や警察に持ち込んでいた近隣のトラブルも話し合いで円満に解決できるようになる。困った人には自然に誰かが助けの手を差し出すようになる。思わぬ成功に気をよくしたペリファンは隣人祭りの輪をフランス全土に広げていった。ボランティア組織も立ち上げ、運動はヨーロッパ全土に、そして世界中に広がっていく・・・・・。
そもそもラテン民族であるフランス人は個人主義である一方で他人とのコミュニケーションを熱心に求める民族でもあると思う。フランス映画を見ればわかる。最初から最後まで登場人物たちは喋り続ける。美術館に行くとふたり連れのフランス人はどうでもいいような感想(と思われること)を途切れなく語り続ける。まるで黙っていることが怖くて仕方がないみたいに。
そういう人たちにとっては隣人づきあいも始めてみればたいして苦にならないんじゃないかな。
素晴らしい話だと思う。確かにそうだよな、とも思う。でも「私はごめんだ」と思う自分がいる。情けないけど本音。
原題:Neighbour's Day
作者:アタナーズ・ペリファン、南谷桂子
訳者:南谷桂子
出版社:ソトコト新書
ISBN:4863240023
そもそもラテン民族であるフランス人は個人主義である一方で他人とのコミュニケーションを熱心に求める民族でもあると思う。フランス映画を見ればわかる。最初から最後まで登場人物たちは喋り続ける。美術館に行くとふたり連れのフランス人はどうでもいいような感想(と思われること)を途切れなく語り続ける。まるで黙っていることが怖くて仕方がないみたいに。
そういう人たちにとっては隣人づきあいも始めてみればたいして苦にならないんじゃないかな。
素晴らしい話だと思う。確かにそうだよな、とも思う。でも「私はごめんだ」と思う自分がいる。情けないけど本音。
原題:Neighbour's Day
作者:アタナーズ・ペリファン、南谷桂子
訳者:南谷桂子
出版社:ソトコト新書
ISBN:4863240023
by timeturner
| 2008-06-27 20:39
| 和書
|
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