2007年 10月 26日
ロンドン2日目(10月26日) |
7時起床、8時に朝食。
イングリッシュ・ブレックファストと書いてあったので当然お給仕付きかと思っていたらブッフェでした。紅茶(またはコーヒー)も自分でサーヴァーから注ぐ。トーストは三角に切ってない丸のまま1枚焼いたものがトレーの上に山盛りになってて、当然ながら冷めてる。なんだかなあ。オレンジとグレープフルーツがたっぷりあるのだけがめっけもんでした。大好きな焼きトマトは最初の日だけ切って焼いたものだったけど、2日目以降はずっと丸ごとでほとんど焼いてない生だった。
なにはともあれベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグ、トマトとトースト2枚、それにボール1杯のオレンジとグレープフルーツで腹ごしらえ。ふだんの朝はトースト1枚食べるのもしんどいのに、どうして旅先だとこんなに食べられるんだろう。
部屋で身支度しながらBBC Breakfastを見ていたら、きょう見る予定のInto The Wild(音が出ます)主演のエミール・ハーシュ(「ロード・オブ・ドッグタウン」の子です)がゲストで出てました。役に合わせてものすごく体重を落としたので体力がなくなり、寒くて仕方がなかったそう。
店が開く10時頃にホテルを出て、トッテナムコートロードで地下鉄を降り、レスタースクエアまでチャリングクロスロードを歩きます。この通りの両側には本屋、それも古本屋がたくさんあるんです。まずはFoylesでロンドンのガイドブックと地図を物色。地図を2つ買いました。ガイドブックはどれも厚手の上質紙を使ってページ数の多い重いものばかり。よく見かけるんだけどあっちの人ってすごく厚くて重そうなガイドブックを片手に街を歩いてますよね。やっぱり日本人とは体力が違うのかしら。私にはとても無理。
古本屋は専門的なものを置いている店は敬遠して普通のペーパーバック類を安く売ってるところをチェック。レスタースクエアに近いところにあるAny Amount Of Booksがそういう目的には最適でした。店の外のワゴンに出ているものはどれでも1冊1ポンド! 店内の棚にあるものも2、3ポンドだったりする。多少ヨレてはいるけれどそれほど汚かったり変色したりもしていないのにね。初日なのでちょっと自己規制して2冊だけ買いました。
レスタースクエアにある映画祭のボックスオフィスになっている仮設小屋に行ってみると12:00オープンで閉まっている。今日見る映画は12:30からだというのに、上映する映画館のボックスオフィスも12:00から。仕方がないので近くのカフェPompidouでエスプレッソとアップル・シュトルーデルで昼食(?)。しかし、これだけで9.8ポンドって、ロンドンはやっぱり物価が高い!
ボックスオフィスが開いた頃に行くとすでに何人か並んでいました。並んで待っていると、隣りの窓口に来た私と同年輩くらいの女性がFar Northのチケットを買ったのに送られてきたのは同じ日の同じ時間に上映される別のチケットだった。交換してほしい、と言っています。Far Northという言葉に反応して聞き耳を立てていると、窓口の人はどうやら「間違えて買ったんじゃないか」とか言ったらしい。女性が声を大きくして「私が唯一見たい映画はFar Northなんです!(The only film I want to watch is Far North!)」と答えたのでちょっと笑ってしまいました。彼女は絶対にショーン・ファンに違いない。声をかけようかと思ったのだけれど、ちょうどそのとき自分の番になってしまったので果たせませんでした。残念。
インターネットで予約した分のチケットをすべて発券してもらいひと安心。さらに同じレスタースクエアにある映画館Vueで3:40からのEastern Promisesのチケットも確保してからInto The Wildの上映会場であるOdeon West Endに入ります。しかし、こんな狭い範囲に3つ(Odeon Leicester SquareとOdeon Panton Street)もOdeonがあるのって不思議。しかも映画祭をやっていないときはどこも同じものを上映してるし。他の映画館(Vue、Empire)に客をとられないようにってことなんでしょうか。
Into The Wildはアメリカ映画なので言語は英語ですが、英語字幕がついていました。これは難聴者向けのもので、映画祭参加作品の中にはこのことを謳ったものがけっこうありました。かなりセリフの多い映画だったので私としては非常に助かりました。
映画が終わり外に出ると、映画館前にレッドカーペットが敷かれ、公園の手前に柵も張ってあって人がたかっています。お、誰か来るのかなと柵のところにいた人に「誰が来るんですか?」と聞いたら「わかりません」だって(^^;)。レスタースクエアは観光客が集まるところだから、暇人が物珍しくてたかってるだけっていうのが多いみたい。携帯用の椅子と望遠レンズ付きのカメラを持って正面最前列に座っている人も2、3人はいましたが。映画館入口近くは報道陣の場所で、プロカメラマンやレポーターらしき人たちがいたのでそっちに近づいてみました。すると通行人のひとりがちょうどレポーターに「誰が来るの?」と聞いたところで「ジョン・キューザック」という答えが聞こえました。ジョン・キューザックならちょっと見てみたいなと思ってしばらく待っていましたがEastern Promisesが始まる時間になったので戦線脱落。集まっている人が少なかったから、あのままいたら写真もサインもいけたと思うんですけどね。ロンドンって大都会で色々なイベントに慣れているせいか、トロントと比べて熱狂度が低い気がしました。まあトロントの場合は世界中から映画ファンが集まってきているというのもあるんでしょうが。
Eastern Promisesはこの日が公開初日で、ロンドンが舞台というせいもあるのか地下鉄駅のほとんどに広告が出ていたし、どの新聞にもレビューが出てたりしたんですが、客の入りは7割程度。17日の映画祭オープニング作品だったので見たい人はみんなそっちで見てしまったのかな。まあ平日の昼間の回に見に来る人は学生か年寄りですもんね。それにしても映画の前の広告が長かった。20分以上あったんじゃないかな。予告編抜きで。ああいう広告って人が入りそうな映画ほどたくさんつくものなんでしょうか? あんなに広告が長いとわかっていたら、もう少し待ってジョン・キューザックが見られたかもしれないのに。
映画のあといったんホテルに戻り、着替えてからコヴェントガーデンのTheatre Royal Druly Laneに。駅に着いて改札に向かうエレベーターに乗っていると「コヴェントガーデン駅は7月から12月まで降車専用です。乗ることはできませんのでホルボーンかレスタースクエア、チャリングクロスの駅をご利用ください」と言っている。え~っ、そんなの知らなかったよ~。方向音痴の私にいきなりそんなことを言われても・・・と思いつつも外に出て、とりあえずは劇場に向かいます。ホテルにいるときに地図を見て行き方はチェックしていたけれど暗くなっているので道路名の表示が読めなくて大変。途中でわからなくなって通行人に聞いたりしてなんとかたどりつきました。
入口入ってすぐのところにマーチャン売り場があり、プログラム2種(大判のミュージカル専用のものと小さめの劇場が発行しているもの)を買いました。ポスターも一緒に買うと割引価格になると言われたけれどポスターは買っても貼るとこないのでパス。
ステージの上部から両側のバルコニー席の一部にかけて枝がからみあったような装飾がしてあるので、劇場内が森の中のような雰囲気。上演前からステージにはホビット役の人たちが何人かいてホタル狩りをしているので始まる前からすでに気持ちはシャイアへ。上演中にも何度かホビットやオークが客席に出没して一体感を高めます。こういうところが生の演劇やミュージカルの楽しいところですよね。
ストーリーは原作準拠のところ、映画寄りのところ、どちらともまったく違うところが混ざっていて、1度見ただけで把握するのはちょっと難しい。トロントではさらに30分長かったわけですから観客が理解できなくて不満が出たというのもうなずけます。映画を1回見ただけの人にはよくわからなくて当然だと思う。
ショックだったのはローハンが完全に削除されたこと。ゴンドールという名前は出てこず「人間の国」とすべてをひっくるめた呼び方になっています。ファラミアは存在せず、なんとデネソールがアラゴルンを嬉々として受け入れ、共に戦うんです! さすがにこのあたりではちょっと唖然としました。でも、映画にも原作にもハマっている人なら楽しめるはずだと思います。えーっ、ここがこうなるの?!と違いに驚くのも楽しいしね。
キャストは日によって変わる人もいるのですが、メインのキャストはほぼ正規の人たちだったと思う。アルウェンは落ち着いた感じで原作のイメージに近く声もきれいでした。ガラドリエルも歌はうまいんだけどちょっとケバ過ぎ(^^;)。カールした金髪のせいかマリリン・モンローみたいでした。衣装もやたらと派手だし。
ホビット役の人たちは本当に背の低い役者さんたちを使っていて、しかもちゃんと歌ったり踊ったりしなくてはならないので探すのが大変だったんじゃないかなあ。フロドはちょっと化粧が濃くて怖かったです。ピピンが映画のビリーと同様かん高い声で雰囲気も似てて可愛かった。
アラゴルンは背も高いし、顔もハンサムで黙って立っているといいんですが、話し声がやたらと高くて威厳がない。かなりがっかりです。歌もそれほど巧くなかった。あれはルックスだけで選んだのかなあ。
ボロミアはショーンよりずっと若くてすらっとした人で、ドレッド風の金髪ロン毛なのでロックミュージシャンみたいでした。脚が細くてかっこよかったけど一度も歌いません(^^;)。フロドから指輪を奪おうとするところの演技はショーンを真似てるふうでした。
レゴラスは黒髪でオーランドとはまったく違うタイプでしたが、それなりにすらっとしていてかっこよかった。歌はいまいち。ギムリはすごくいい声をしてました。もっと歌わせればいいのにと思ってしまった。ガンダルフは映画よりもさらにお茶目な感じ。ルックスはイアンに似ていました。
仕掛けはかなり凝っていて、バルログやシェロブなんて映画より迫力があると思ったくらい。バルログが炎を噴き出すシーンでは客席に向かって黒くて四角い紙吹雪が舞いました。最後のシーンでもやはり紙吹雪が舞うんですが、こちらはピンクや黄色の明るい色で丸い。なかなか凝ってます。
ダンスはあっと驚くような部分はあまりなかったけれど、オークが剣を脚のように使って踊る振り付けはいかにもオークっぽくて斬新でした。
この日の席は2階正面(Dress CircleまたはUpper Circle)の前から3列目だったのでステージの様子が完全に見えてとてもよかったです。オフィシャルサイトにも「このミュージカルは2階席から見るのがいちばん」と書いてあった気が。最前列がとれたら最高だと思う。
幕間の時間を利用して駅でもらった地図(クリックすると大きくなります)をチェックしたので、上演後は無事にレスタースクエアまで歩くことができました。
テスコでパスタとサラダを買って帰り、ホテルの部屋で夜食。翌日の準備をして寝ました。
イングリッシュ・ブレックファストと書いてあったので当然お給仕付きかと思っていたらブッフェでした。紅茶(またはコーヒー)も自分でサーヴァーから注ぐ。トーストは三角に切ってない丸のまま1枚焼いたものがトレーの上に山盛りになってて、当然ながら冷めてる。なんだかなあ。オレンジとグレープフルーツがたっぷりあるのだけがめっけもんでした。大好きな焼きトマトは最初の日だけ切って焼いたものだったけど、2日目以降はずっと丸ごとでほとんど焼いてない生だった。
なにはともあれベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグ、トマトとトースト2枚、それにボール1杯のオレンジとグレープフルーツで腹ごしらえ。ふだんの朝はトースト1枚食べるのもしんどいのに、どうして旅先だとこんなに食べられるんだろう。
部屋で身支度しながらBBC Breakfastを見ていたら、きょう見る予定のInto The Wild(音が出ます)主演のエミール・ハーシュ(「ロード・オブ・ドッグタウン」の子です)がゲストで出てました。役に合わせてものすごく体重を落としたので体力がなくなり、寒くて仕方がなかったそう。
店が開く10時頃にホテルを出て、トッテナムコートロードで地下鉄を降り、レスタースクエアまでチャリングクロスロードを歩きます。この通りの両側には本屋、それも古本屋がたくさんあるんです。まずはFoylesでロンドンのガイドブックと地図を物色。地図を2つ買いました。ガイドブックはどれも厚手の上質紙を使ってページ数の多い重いものばかり。よく見かけるんだけどあっちの人ってすごく厚くて重そうなガイドブックを片手に街を歩いてますよね。やっぱり日本人とは体力が違うのかしら。私にはとても無理。
古本屋は専門的なものを置いている店は敬遠して普通のペーパーバック類を安く売ってるところをチェック。レスタースクエアに近いところにあるAny Amount Of Booksがそういう目的には最適でした。店の外のワゴンに出ているものはどれでも1冊1ポンド! 店内の棚にあるものも2、3ポンドだったりする。多少ヨレてはいるけれどそれほど汚かったり変色したりもしていないのにね。初日なのでちょっと自己規制して2冊だけ買いました。
レスタースクエアにある映画祭のボックスオフィスになっている仮設小屋に行ってみると12:00オープンで閉まっている。今日見る映画は12:30からだというのに、上映する映画館のボックスオフィスも12:00から。仕方がないので近くのカフェPompidouでエスプレッソとアップル・シュトルーデルで昼食(?)。しかし、これだけで9.8ポンドって、ロンドンはやっぱり物価が高い!
ボックスオフィスが開いた頃に行くとすでに何人か並んでいました。並んで待っていると、隣りの窓口に来た私と同年輩くらいの女性がFar Northのチケットを買ったのに送られてきたのは同じ日の同じ時間に上映される別のチケットだった。交換してほしい、と言っています。Far Northという言葉に反応して聞き耳を立てていると、窓口の人はどうやら「間違えて買ったんじゃないか」とか言ったらしい。女性が声を大きくして「私が唯一見たい映画はFar Northなんです!(The only film I want to watch is Far North!)」と答えたのでちょっと笑ってしまいました。彼女は絶対にショーン・ファンに違いない。声をかけようかと思ったのだけれど、ちょうどそのとき自分の番になってしまったので果たせませんでした。残念。
インターネットで予約した分のチケットをすべて発券してもらいひと安心。さらに同じレスタースクエアにある映画館Vueで3:40からのEastern Promisesのチケットも確保してからInto The Wildの上映会場であるOdeon West Endに入ります。しかし、こんな狭い範囲に3つ(Odeon Leicester SquareとOdeon Panton Street)もOdeonがあるのって不思議。しかも映画祭をやっていないときはどこも同じものを上映してるし。他の映画館(Vue、Empire)に客をとられないようにってことなんでしょうか。
Into The Wildはアメリカ映画なので言語は英語ですが、英語字幕がついていました。これは難聴者向けのもので、映画祭参加作品の中にはこのことを謳ったものがけっこうありました。かなりセリフの多い映画だったので私としては非常に助かりました。
映画が終わり外に出ると、映画館前にレッドカーペットが敷かれ、公園の手前に柵も張ってあって人がたかっています。お、誰か来るのかなと柵のところにいた人に「誰が来るんですか?」と聞いたら「わかりません」だって(^^;)。レスタースクエアは観光客が集まるところだから、暇人が物珍しくてたかってるだけっていうのが多いみたい。携帯用の椅子と望遠レンズ付きのカメラを持って正面最前列に座っている人も2、3人はいましたが。映画館入口近くは報道陣の場所で、プロカメラマンやレポーターらしき人たちがいたのでそっちに近づいてみました。すると通行人のひとりがちょうどレポーターに「誰が来るの?」と聞いたところで「ジョン・キューザック」という答えが聞こえました。ジョン・キューザックならちょっと見てみたいなと思ってしばらく待っていましたがEastern Promisesが始まる時間になったので戦線脱落。集まっている人が少なかったから、あのままいたら写真もサインもいけたと思うんですけどね。ロンドンって大都会で色々なイベントに慣れているせいか、トロントと比べて熱狂度が低い気がしました。まあトロントの場合は世界中から映画ファンが集まってきているというのもあるんでしょうが。
Eastern Promisesはこの日が公開初日で、ロンドンが舞台というせいもあるのか地下鉄駅のほとんどに広告が出ていたし、どの新聞にもレビューが出てたりしたんですが、客の入りは7割程度。17日の映画祭オープニング作品だったので見たい人はみんなそっちで見てしまったのかな。まあ平日の昼間の回に見に来る人は学生か年寄りですもんね。それにしても映画の前の広告が長かった。20分以上あったんじゃないかな。予告編抜きで。ああいう広告って人が入りそうな映画ほどたくさんつくものなんでしょうか? あんなに広告が長いとわかっていたら、もう少し待ってジョン・キューザックが見られたかもしれないのに。
映画のあといったんホテルに戻り、着替えてからコヴェントガーデンのTheatre Royal Druly Laneに。駅に着いて改札に向かうエレベーターに乗っていると「コヴェントガーデン駅は7月から12月まで降車専用です。乗ることはできませんのでホルボーンかレスタースクエア、チャリングクロスの駅をご利用ください」と言っている。え~っ、そんなの知らなかったよ~。方向音痴の私にいきなりそんなことを言われても・・・と思いつつも外に出て、とりあえずは劇場に向かいます。ホテルにいるときに地図を見て行き方はチェックしていたけれど暗くなっているので道路名の表示が読めなくて大変。途中でわからなくなって通行人に聞いたりしてなんとかたどりつきました。
入口入ってすぐのところにマーチャン売り場があり、プログラム2種(大判のミュージカル専用のものと小さめの劇場が発行しているもの)を買いました。ポスターも一緒に買うと割引価格になると言われたけれどポスターは買っても貼るとこないのでパス。
ステージの上部から両側のバルコニー席の一部にかけて枝がからみあったような装飾がしてあるので、劇場内が森の中のような雰囲気。上演前からステージにはホビット役の人たちが何人かいてホタル狩りをしているので始まる前からすでに気持ちはシャイアへ。上演中にも何度かホビットやオークが客席に出没して一体感を高めます。こういうところが生の演劇やミュージカルの楽しいところですよね。
ストーリーは原作準拠のところ、映画寄りのところ、どちらともまったく違うところが混ざっていて、1度見ただけで把握するのはちょっと難しい。トロントではさらに30分長かったわけですから観客が理解できなくて不満が出たというのもうなずけます。映画を1回見ただけの人にはよくわからなくて当然だと思う。
ショックだったのはローハンが完全に削除されたこと。ゴンドールという名前は出てこず「人間の国」とすべてをひっくるめた呼び方になっています。ファラミアは存在せず、なんとデネソールがアラゴルンを嬉々として受け入れ、共に戦うんです! さすがにこのあたりではちょっと唖然としました。でも、映画にも原作にもハマっている人なら楽しめるはずだと思います。えーっ、ここがこうなるの?!と違いに驚くのも楽しいしね。
キャストは日によって変わる人もいるのですが、メインのキャストはほぼ正規の人たちだったと思う。アルウェンは落ち着いた感じで原作のイメージに近く声もきれいでした。ガラドリエルも歌はうまいんだけどちょっとケバ過ぎ(^^;)。カールした金髪のせいかマリリン・モンローみたいでした。衣装もやたらと派手だし。
ホビット役の人たちは本当に背の低い役者さんたちを使っていて、しかもちゃんと歌ったり踊ったりしなくてはならないので探すのが大変だったんじゃないかなあ。フロドはちょっと化粧が濃くて怖かったです。ピピンが映画のビリーと同様かん高い声で雰囲気も似てて可愛かった。
アラゴルンは背も高いし、顔もハンサムで黙って立っているといいんですが、話し声がやたらと高くて威厳がない。かなりがっかりです。歌もそれほど巧くなかった。あれはルックスだけで選んだのかなあ。
ボロミアはショーンよりずっと若くてすらっとした人で、ドレッド風の金髪ロン毛なのでロックミュージシャンみたいでした。脚が細くてかっこよかったけど一度も歌いません(^^;)。フロドから指輪を奪おうとするところの演技はショーンを真似てるふうでした。
レゴラスは黒髪でオーランドとはまったく違うタイプでしたが、それなりにすらっとしていてかっこよかった。歌はいまいち。ギムリはすごくいい声をしてました。もっと歌わせればいいのにと思ってしまった。ガンダルフは映画よりもさらにお茶目な感じ。ルックスはイアンに似ていました。
仕掛けはかなり凝っていて、バルログやシェロブなんて映画より迫力があると思ったくらい。バルログが炎を噴き出すシーンでは客席に向かって黒くて四角い紙吹雪が舞いました。最後のシーンでもやはり紙吹雪が舞うんですが、こちらはピンクや黄色の明るい色で丸い。なかなか凝ってます。
ダンスはあっと驚くような部分はあまりなかったけれど、オークが剣を脚のように使って踊る振り付けはいかにもオークっぽくて斬新でした。
この日の席は2階正面(Dress CircleまたはUpper Circle)の前から3列目だったのでステージの様子が完全に見えてとてもよかったです。オフィシャルサイトにも「このミュージカルは2階席から見るのがいちばん」と書いてあった気が。最前列がとれたら最高だと思う。
幕間の時間を利用して駅でもらった地図(クリックすると大きくなります)をチェックしたので、上演後は無事にレスタースクエアまで歩くことができました。
by timeturner
| 2007-10-26 21:32
| 旅行
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