2007年 04月 13日
パリンドローム |
夫に暴力をふるわれ大怪我を負った写真家のエリザベスは、入院中に離婚手続きをすませ、退院するやいなやごく親しい人間にしか行先を告げずにジョージア州沖の小島カンバーランド島へと向かう。島はドラモンド家の所有で、90歳を超える当主の意向で自然に手をつけず18世紀のままの姿で保護されている。島の写真を撮りながら心身の傷を癒すエリザベスはドラモンド家の奇妙な人間関係に巻き込まれていく。その一方、本土ではエリザベスの離婚に関係していた弁護士と出版社社長とが殺害され、犯人は不明だった。
予備知識なしに図書館で手にとって最初のほうを読んだら面白そうだったので借りてきました。そしたら最後まで面白かった。最初の1行からもう読者を引き込む力を持っていて、それが持続するってすごいと思う。サスペンスでもあり探偵物でもありで、途中から物語が行き着く先はほぼ読めてしまうんですが、そんなことどうでもいいと思えるほど、そこに至るまでの展開がうまくできていて、登場人物たちもよく描けている。
人物よりもっと興味深かったのは舞台となるカンバーランド島。実在する島で、実際にこの小説に出てくるような自然が手つかずで残っていて保護されているらしい。鰐が怖いので実際に行ってみることはないと思うけれど、頭の中で想像しているだけで楽しめました。
パリンドローム
原題:Palindrome
作者:スチュアート・ウッズ
訳者:矢野澄三郎
出版社:文芸春秋
ISBN:416317270X
予備知識なしに図書館で手にとって最初のほうを読んだら面白そうだったので借りてきました。そしたら最後まで面白かった。最初の1行からもう読者を引き込む力を持っていて、それが持続するってすごいと思う。サスペンスでもあり探偵物でもありで、途中から物語が行き着く先はほぼ読めてしまうんですが、そんなことどうでもいいと思えるほど、そこに至るまでの展開がうまくできていて、登場人物たちもよく描けている。
人物よりもっと興味深かったのは舞台となるカンバーランド島。実在する島で、実際にこの小説に出てくるような自然が手つかずで残っていて保護されているらしい。鰐が怖いので実際に行ってみることはないと思うけれど、頭の中で想像しているだけで楽しめました。
パリンドローム
原題:Palindrome
作者:スチュアート・ウッズ
訳者:矢野澄三郎
出版社:文芸春秋
ISBN:416317270X
by timeturner
| 2007-04-13 21:43
| 和書
|
Comments(0)