2007年 02月 08日
Dances With Wolves |
南北戦争時代のアメリカ。ダンバー中尉は志願して辺境の砦に赴任するが、そこはすでに軍隊から見捨てられ廃墟となっていた。ひとり砦を守りながら暮らすうちに、中尉はソックスを履いたような白い足の狼と仲良くなり、やがて草原に暮らすインディアンの中に入っていく。
ケヴィン・コスナー主演で大ヒットした映画「ダンス・ウィズ・ウルヴズ」の原作で、映画の脚本もこの作者によるものです。
映画は公開時にも見たし(当時コスナーのファンだった)、その後ビデオでノーカット版も見ていますが、たまたま原書を安く買えたので読んでみました。というのも、この話は作者のマイケル・ブレイクがヴィゴをダンバー中尉に投影して書いたものなのですよ。
ブレイクは一時ヴィゴと妻のエクシーン(パンクロック・バンドXの歌手)の家に居候していて、そのときにこの話を書きました。本のトビラにこんな献辞がありました。
In the end, inspiration is everything.
This is for Exene Cervenka
そう思って読むと、中尉の相手役である「拳を握って立つ女」にはエクシーンの面影があります。映画化が決まったとき、ブレイクはコスナーが監督をすることには異論はなかったのですが、ダンバー中尉にはもっと若いヴィゴをと進言しました。でもコスナーは当然ながら自分がやると言って聞かなかったわけです。まあ、年齢的にちょっと無理はありましたが、でも当時超売れっ子だった彼が主役をやったからこそ映画があれほどヒットしたわけですから、文句は言えませんね。
当然ながら若い頃のヴィゴの姿を思い浮かべながら読みました。文章は素人くさいというか、それほど巧いとは思えないのですが、話がどんどん展開するので興味が持続し、飽きずに読み続けられます。ところどころ「じーん」とさせるところもあり、まさに映画向き。
ブレイクはこの作品のあとにも何冊か小説を書いていますが、どれもいまいち売れなかったようです。「ダンス・ウィズ・ウルヴズ」は実話を元にした話だそうですから、何かインスパイアされるものがあって初めて書けるタイプなのかもしれません。
Dances with Wolves
邦題:ダンス・ウィズ・ウルヴズ
作者:Michael Blake
出版社:Fawcett Books
ISBN:0449134482
ケヴィン・コスナー主演で大ヒットした映画「ダンス・ウィズ・ウルヴズ」の原作で、映画の脚本もこの作者によるものです。
映画は公開時にも見たし(当時コスナーのファンだった)、その後ビデオでノーカット版も見ていますが、たまたま原書を安く買えたので読んでみました。というのも、この話は作者のマイケル・ブレイクがヴィゴをダンバー中尉に投影して書いたものなのですよ。
ブレイクは一時ヴィゴと妻のエクシーン(パンクロック・バンドXの歌手)の家に居候していて、そのときにこの話を書きました。本のトビラにこんな献辞がありました。
In the end, inspiration is everything.
This is for Exene Cervenka
そう思って読むと、中尉の相手役である「拳を握って立つ女」にはエクシーンの面影があります。映画化が決まったとき、ブレイクはコスナーが監督をすることには異論はなかったのですが、ダンバー中尉にはもっと若いヴィゴをと進言しました。でもコスナーは当然ながら自分がやると言って聞かなかったわけです。まあ、年齢的にちょっと無理はありましたが、でも当時超売れっ子だった彼が主役をやったからこそ映画があれほどヒットしたわけですから、文句は言えませんね。
当然ながら若い頃のヴィゴの姿を思い浮かべながら読みました。文章は素人くさいというか、それほど巧いとは思えないのですが、話がどんどん展開するので興味が持続し、飽きずに読み続けられます。ところどころ「じーん」とさせるところもあり、まさに映画向き。
ブレイクはこの作品のあとにも何冊か小説を書いていますが、どれもいまいち売れなかったようです。「ダンス・ウィズ・ウルヴズ」は実話を元にした話だそうですから、何かインスパイアされるものがあって初めて書けるタイプなのかもしれません。
Dances with Wolves
邦題:ダンス・ウィズ・ウルヴズ
作者:Michael Blake
出版社:Fawcett Books
ISBN:0449134482
by timeturner
| 2007-02-08 21:12
| 洋書
|
Comments(2)
Commented
by
atsuko
at 2007-02-12 00:59
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なぜか、この映画はテレビでみたことがあります。そのときから、ケビン・コスナーのファンになったような気がします。でもこの写真のヴィゴ超かっこいいですね。今のヴィゴでリメイクってのはどうでしょうかね。
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by
timeturner at 2007-02-12 12:33
atsukoさんもコスナーファンだったんだ(^^)?
今のヴィゴではさすがに無理だと思います。当時のコスナーより年いっちゃてるもんなあ。何事にもめぐり合わせというものがあるんでしょうね。
でも逆に当時ヴィゴがこの映画をやって売れっ子になっていたら、LOTRのアラゴルン役は回ってこなかったかもしれないし、結果としてはよかったのでしょう。
今のヴィゴではさすがに無理だと思います。当時のコスナーより年いっちゃてるもんなあ。何事にもめぐり合わせというものがあるんでしょうね。
でも逆に当時ヴィゴがこの映画をやって売れっ子になっていたら、LOTRのアラゴルン役は回ってこなかったかもしれないし、結果としてはよかったのでしょう。