2006年 11月 14日
コンスタンティノープルの陥落 |
『The Historian』を読んでイスタンブール、かつてのコンスタンティノープルに興味をもったところで、そういえば昔買ったもののちゃんと読んでいなかったなあ、と思い出して再読しました。当時は中世史にはほとんど興味がなかったので読んでも頭の中に浸透しなかったんですよね。
今回はちゃんと頭の中にイメージが湧いてきました。トルコに行ったことがあればなおよかったんだけど、まあ今はインターネットでたくさんの写真が見られるから、ある程度は補えます。
『The Historian』の中でルーマニア生まれのハンガリー人であるヘレンがトルコ人の歴史学者にきつい言葉を投げるところがあるんですが、この本を読むとそのあたりの感情的しこりというのが少しわかってきます。
それにしても塩野七生の本というのはどうも私には合いません。読んでいて常に違和感を感じる。どうしてだろう? 登場人物をあまりにも狭い型にはめこみすぎているからかもしれない。歴史的に事実と判明している以外はできるだけ付け加えないようにすると仕方がないのかもしれないけれど。最後のほうに彼女がどういう文献を元にして登場人物に肉付けをしたかの説明がありますが、その元の文献を(無味乾燥ではあるだろうけれど)読むほうが楽しそうだなあと思えてしまいます。
コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
作者:塩野七生
出版社:新潮社
ISBN:4101181039
今回はちゃんと頭の中にイメージが湧いてきました。トルコに行ったことがあればなおよかったんだけど、まあ今はインターネットでたくさんの写真が見られるから、ある程度は補えます。
『The Historian』の中でルーマニア生まれのハンガリー人であるヘレンがトルコ人の歴史学者にきつい言葉を投げるところがあるんですが、この本を読むとそのあたりの感情的しこりというのが少しわかってきます。
それにしても塩野七生の本というのはどうも私には合いません。読んでいて常に違和感を感じる。どうしてだろう? 登場人物をあまりにも狭い型にはめこみすぎているからかもしれない。歴史的に事実と判明している以外はできるだけ付け加えないようにすると仕方がないのかもしれないけれど。最後のほうに彼女がどういう文献を元にして登場人物に肉付けをしたかの説明がありますが、その元の文献を(無味乾燥ではあるだろうけれど)読むほうが楽しそうだなあと思えてしまいます。
コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
作者:塩野七生
出版社:新潮社
ISBN:4101181039
by timeturner
| 2006-11-14 13:43
| 和書
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