2006年 09月 05日
ザ・ビッグイヤー |
バード・ウォッチャーという人たちがいることは知っていましたが、バーダーというのは知りませんでした。何が違うかというと、バード・ウォッチャーのほうが漫然と鳥を眺めて楽しむのに対して、バーダーのほうはより多くの、より希少な鳥を求めていつでもどこにでも駆けつけるような人たちのことらしい。
そういうバーダーたちが挑戦する過酷なレースがビッグイヤーです。1年間に北米大陸で見つけた鳥の種類の多さを競うアメリカ探鳥協会主催の競技会です。この本は1998年にこのビッグイヤーに挑戦した3人の男の1年を描いたノンフィクションですが、これがもうフィクションじゃないかと思うくらい面白い。
貧しい家庭からのしあがった土建業者で一匹狼のサンディ・コミト、大企業の重役を引退しようやく長年の夢であるビッグイヤーに挑戦するアル・レヴァンティン、太りすぎのために離婚され砂を噛むような暮らしの中で鳥類図鑑を引っ張り出したコンピューター・プログラマーのグレッグ・ミラー。
知らない鳥の名前が後から後から出てきますが、それは適当に読み飛ばし、3人がそれぞれに苦労(コミトは人に嫌われる性格に、レヴァンティンは船酔いに、グレッグは金欠に)しながら新しい鳥を求めて飛行機で、船で、車で、自転車で、カヌーで行く旅を一緒に楽しみました。たった1羽の鳥を見るため飛行機でアメリカ大陸を横断あるいは縦断するなんて馬鹿みたい、と最初のうちは思ったんですが、よく考えてみたら好きなバンドのコンサートを見るためにイギリスに行ったり、映画を見るためにアメリカに行ったりするのも変わらないですね(^^;)。結局、マニアあるいはコレクターというのはどこの世界でも同じなんだ。
ザ・ビッグイヤー 世界最大のバードウォッチング競技会に挑む男と鳥の狂詩曲
原題:The Big Year
作者:マーク・オブマシック
訳者:朝倉和子
出版社:アスペクト
そういうバーダーたちが挑戦する過酷なレースがビッグイヤーです。1年間に北米大陸で見つけた鳥の種類の多さを競うアメリカ探鳥協会主催の競技会です。この本は1998年にこのビッグイヤーに挑戦した3人の男の1年を描いたノンフィクションですが、これがもうフィクションじゃないかと思うくらい面白い。
貧しい家庭からのしあがった土建業者で一匹狼のサンディ・コミト、大企業の重役を引退しようやく長年の夢であるビッグイヤーに挑戦するアル・レヴァンティン、太りすぎのために離婚され砂を噛むような暮らしの中で鳥類図鑑を引っ張り出したコンピューター・プログラマーのグレッグ・ミラー。
知らない鳥の名前が後から後から出てきますが、それは適当に読み飛ばし、3人がそれぞれに苦労(コミトは人に嫌われる性格に、レヴァンティンは船酔いに、グレッグは金欠に)しながら新しい鳥を求めて飛行機で、船で、車で、自転車で、カヌーで行く旅を一緒に楽しみました。たった1羽の鳥を見るため飛行機でアメリカ大陸を横断あるいは縦断するなんて馬鹿みたい、と最初のうちは思ったんですが、よく考えてみたら好きなバンドのコンサートを見るためにイギリスに行ったり、映画を見るためにアメリカに行ったりするのも変わらないですね(^^;)。結局、マニアあるいはコレクターというのはどこの世界でも同じなんだ。
ザ・ビッグイヤー 世界最大のバードウォッチング競技会に挑む男と鳥の狂詩曲
原題:The Big Year
作者:マーク・オブマシック
訳者:朝倉和子
出版社:アスペクト
by timeturner
| 2006-09-05 20:49
| 和書
|
Comments(2)
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by
atsuko
at 2006-09-07 20:42
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新しい上司が、鳥マニアらしい。クレイジーなくらいだそうで。このレースのことも知っているんだろうなあ。まだあったこともなく、かなりのおたくらしいとか噂が先行している状態ですが、とっかかりに、いい話かもしれません。ありがとうございます。(でも、そのあと1時間はなされたらどうしよう・・・)
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by
shoh
at 2006-09-07 21:55
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この本を読んでいるときにその話を小耳にはさんだので、ひそかに作中人物にあてはめてました(^^)。でも、下手に話が合うと思われると後がつらいかもしれませんねえ。