2006年 08月 03日
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト |
楽しかった~。とりたててストーリーらしいストーリーもないし、後に残る感動もないけど、見ている間はあっちの世界に入り込める。結局これってピーター・パン物語なんですよね。ジャックが住んでいるのはネバーランドで、ウィルやエリザベスは大人になりかけている子供たち。そして見ている私たちも映画を見ている間だけはネバーランドに行くことができる。
ヨーロッパから冒険と富を求めてアメリカ大陸に向っていた大航海時代(子供時代)が、東インド貿易会社に代表される資本主義(大人の世界)によって次第に夢を失っていく中で、なんとか自由な子供のままでいようと愚かしくも滑稽な抵抗をするジャック・スパロウ。今回、デイヴィ・ジョーンズよりベケット卿(この人、「プライドと偏見」でもヤな奴でしたね)のほうがずっとヤな奴だったのも不思議ではありません。
それにしてもオーランドはこういう役が断然いいです。ハンサムなコミックロールでアクション一杯って役。「キングダム・オブ・ヘブン」は何だったのかと思うくらいかっこよかった。等身大だからいいだろうと思って見てがっかりした「エリザベスタウン」よりもはるかによかった。私の好みから言うとレゴラスよりかっこいいと思った。でも、ジャック・ダヴェンポートが演じたノリントンのほうが好みです。
デイヴィ・ジョーンズはせっかくのビル・ナイなのにあのメイクじゃ誰だかわからないですね。素顔でやったほうが不気味さが増したんじゃないかという気がするのですが・・・。あのタコも日本人が見るとそれほど怖くないんじゃないかな。「ぶつ切りにしてわさび醤油で食べたらおいしそう」って思う人がいてもおかしくない。
ジョニー・デップは相変わらず愉快だったけど、最初に見たときの「こんなキャラってあり?」という驚きがなかったせいか、いまひとつ精彩に欠けました。まあ今回はオーランドに花をもたせたってところでしょうか。キーラ・ナイトレーは中途半端な使われ方でしたねえ。いなくてもいいじゃん、って感じだった。売れっ子になりすぎてスケジュールがとれなかったのかな。
しかし字幕はひどかった。省略が多すぎて、しかもストーリーの展開に必要な大事な部分を勝手に抜かしてる。せっかく気のきいたことを言ってるのにそれを生かそうともせずにありきたりのセリフにしてたり。あれ、脚本家が知ったら怒るだろうなあ。始めるときに字幕が誰なのか気にしていなかったのですが、最後に大きな字で「戸田奈津子」と出たので「ああ、やっぱり」と納得しました。でもallcinema,onlineのレビューを読んだら吹替えもよくなかったみたいです。
ふだんエンドロールが終わるまで見るタイプですが、たまにひとりで見たときなど、それほど思い入れのない映画で終わる時間が遅く、端の席だったりすると途中で出てしまうこともあります。きょうも始まったのが7:40からだったので出ちゃおうかとも思ったんですが、席が真ん中だったのとサントラがよかったのとでじっと座ってました。普通だったらエンドロールが始まってすぐ席を立ちそうな隣のカップルがお喋りしながらもずっと座っているのを見て、「ひょっとしたら最後に何かあるのかな?」と思っていたらやっぱりそうだった。そう言えば前回もそうでしたね。すっかり忘れてた。危ない、危ない。
ところでバルボッサって前回、どういうことになってたんでしたっけ? 最後に出てきたとき「あれ、死んだんじゃなかったっけ?」と思ってしまった。前作を見直してから行けばよかったかも。
レディースデイだったので覚悟して行ったのですが、チケットを買う列は意外に空いていました。若い観客の多い映画だから、みんなあらかじめ携帯やPCで予約してあったのかも。
公式ホームページはこちらです。
原題: Pirates of The Caribbean: Dead Man's Chest(2006)
上映時間: 151 分
製作国: アメリカ
監督: ゴア・ヴァービンスキー
出演: ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ビル・ナイ、ステラン・スカルスガルド、ジャック・ダヴェンポート、ケヴィン・マクナリー、ナオミ・ハリス、ジョナサン・プライス、マッケンジー・クルック、リー・アレンバーグ、ジェフリー・ラッシュほか。
ヨーロッパから冒険と富を求めてアメリカ大陸に向っていた大航海時代(子供時代)が、東インド貿易会社に代表される資本主義(大人の世界)によって次第に夢を失っていく中で、なんとか自由な子供のままでいようと愚かしくも滑稽な抵抗をするジャック・スパロウ。今回、デイヴィ・ジョーンズよりベケット卿(この人、「プライドと偏見」でもヤな奴でしたね)のほうがずっとヤな奴だったのも不思議ではありません。
それにしてもオーランドはこういう役が断然いいです。ハンサムなコミックロールでアクション一杯って役。「キングダム・オブ・ヘブン」は何だったのかと思うくらいかっこよかった。等身大だからいいだろうと思って見てがっかりした「エリザベスタウン」よりもはるかによかった。私の好みから言うとレゴラスよりかっこいいと思った。でも、ジャック・ダヴェンポートが演じたノリントンのほうが好みです。
デイヴィ・ジョーンズはせっかくのビル・ナイなのにあのメイクじゃ誰だかわからないですね。素顔でやったほうが不気味さが増したんじゃないかという気がするのですが・・・。あのタコも日本人が見るとそれほど怖くないんじゃないかな。「ぶつ切りにしてわさび醤油で食べたらおいしそう」って思う人がいてもおかしくない。
ジョニー・デップは相変わらず愉快だったけど、最初に見たときの「こんなキャラってあり?」という驚きがなかったせいか、いまひとつ精彩に欠けました。まあ今回はオーランドに花をもたせたってところでしょうか。キーラ・ナイトレーは中途半端な使われ方でしたねえ。いなくてもいいじゃん、って感じだった。売れっ子になりすぎてスケジュールがとれなかったのかな。
しかし字幕はひどかった。省略が多すぎて、しかもストーリーの展開に必要な大事な部分を勝手に抜かしてる。せっかく気のきいたことを言ってるのにそれを生かそうともせずにありきたりのセリフにしてたり。あれ、脚本家が知ったら怒るだろうなあ。始めるときに字幕が誰なのか気にしていなかったのですが、最後に大きな字で「戸田奈津子」と出たので「ああ、やっぱり」と納得しました。でもallcinema,onlineのレビューを読んだら吹替えもよくなかったみたいです。
ふだんエンドロールが終わるまで見るタイプですが、たまにひとりで見たときなど、それほど思い入れのない映画で終わる時間が遅く、端の席だったりすると途中で出てしまうこともあります。きょうも始まったのが7:40からだったので出ちゃおうかとも思ったんですが、席が真ん中だったのとサントラがよかったのとでじっと座ってました。普通だったらエンドロールが始まってすぐ席を立ちそうな隣のカップルがお喋りしながらもずっと座っているのを見て、「ひょっとしたら最後に何かあるのかな?」と思っていたらやっぱりそうだった。そう言えば前回もそうでしたね。すっかり忘れてた。危ない、危ない。
ところでバルボッサって前回、どういうことになってたんでしたっけ? 最後に出てきたとき「あれ、死んだんじゃなかったっけ?」と思ってしまった。前作を見直してから行けばよかったかも。
レディースデイだったので覚悟して行ったのですが、チケットを買う列は意外に空いていました。若い観客の多い映画だから、みんなあらかじめ携帯やPCで予約してあったのかも。
公式ホームページはこちらです。
原題: Pirates of The Caribbean: Dead Man's Chest(2006)
上映時間: 151 分
製作国: アメリカ
監督: ゴア・ヴァービンスキー
出演: ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ビル・ナイ、ステラン・スカルスガルド、ジャック・ダヴェンポート、ケヴィン・マクナリー、ナオミ・ハリス、ジョナサン・プライス、マッケンジー・クルック、リー・アレンバーグ、ジェフリー・ラッシュほか。
by timeturner
| 2006-08-03 00:46
| 映画
|
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