2019年 01月 20日
茄子 アンダルシアの夏/茄子 スーツケースの渡り鳥 |
ペペ・ベネンヘリは、ベルギーの「パオパオ・ビール」チーム所属のロードレーサーでアシスト選手。スペインでのブエルタ・ア・エスパーニャ開催の日がちょうど兄アンヘルとかつての恋人カルメンの結婚式だった。故郷アンダルシアを通るステージで、先頭集団にいたペペは、監督の指示でエースのためにアタックをかけたが、後続集団でアクシデントが発生したために逃げ切れと指示される・・・。黒田硫黄の短編漫画集『茄子』に収録された『アンダルシアの夏』をアニメ化したもの。
弱ペダに狂っていたら友人がこれを教えてくれ、最初のほうをちょっと見たんですが、ジブリっぽい絵柄と兄嫁への恋心という要素に腰がひけて途中で止めてました。
が、弱ペダ熱も少し落ち着き、同じアニメを繰り返し見るのが苦痛になってきたので、試しに続きを見てみたら、あらら、面白いじゃナァイ! 恋愛要素はあっさり処理してあって、あくまでも自転車競技が主役。
スペインでのレースの実況場面が最近見たツール・ド・フランスの場面と重なってすごくリアルで驚きました。
監督は日本アニメ界有数のサイクリストと言われている人なんですってね。細かいところまで本格的で、特に走りのシーンの迫力は本物。試合後のドーピングテストは『サクリファイス』シリーズのどれかで屈辱的と書かれていたけど、ほんとに屈辱的でびっくりした。レースの解説やアナウンスも本職の人を使っているそうで、ツールの中継を見ているようでした。
そしてエンディングテーマはなんと忌野清志郎が自転車メーカーの名前を羅列する「自転車ショー歌」という豪華版。マニア愛がぎっしり詰まった作品でした。
でも、短い! てっきり2時間近くあると思ってて、ラストまで来てもまだ終わりだと気づかず、ここまでが導入部でこれから本編かななんて思ってました。残り時間をチェックしてガーン!
とはいえ、アマゾン・プライム・ビデオが親切にも続けて「茄子 スーツケースの渡り鳥」を見られるようにしてあったのでありがたく拝見して、なんとか満足しました。こちらはアンダルシアのレースの何年かあと、相変わらずそこそこの成績でなんとか続いている「パオパオ・ビール」チームが宇都宮で行われるジャパンカップ サイクルロードレースに出場するため来日するという、日本人ファン向けのサービス・エピソードみたいな感じ。あれ、でも、これって元々日本人が日本人のために作ったアニメだったよね。なんかちょっと倒錯的。でも、走りのシーンで日本の風景が出てくるのは楽しかった。
どちらの作品にもところどころ、弱ペダのアニメスタッフはここをパクったなと思えるシーンがあって、にやりとしました。
上映時間:47 分
原作者:黒田硫黄
製作国:日本
監督:高坂希太郎
声の出演:大泉洋、小池栄子、平野稔、緒方愛香、平田広明、醍醐貢正、佐藤祐四、田中正彦、西凛太朗、佐々木誠二、石井英明、小原雅一ほか。
茄子 スーツケースの渡り鳥(2007)
上映時間:54 分
原作者:黒田硫黄
製作国:日本
監督:高坂希太郎
声の出演:大泉洋、山寺宏一、大塚明夫、坂本真綾、佐藤祐四、江川央生、笹沼晃、平野稔、平田広明、佐々木誠二、小原雅一、安元洋貴ほか。
by timeturner
| 2019-01-20 19:00
| 映画
|
Comments(2)
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by
y.saito
at 2019-01-21 10:12
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見てくれてありがとう。
茄子 スーツケースの渡り鳥で、宇都宮が出てきてビックリ。でも、風景はアンダルシアの勝ちかなと思いました。嬉しかったけど
茄子 スーツケースの渡り鳥で、宇都宮が出てきてビックリ。でも、風景はアンダルシアの勝ちかなと思いました。嬉しかったけど
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by
timeturner at 2019-01-21 16:05
> y.saitoさん
教えてくれてありがとう。
私は逆に、アンダルシアは埃っぽくて暑そうで栃木の山のほうがいいなあと思いました(^^)。
でも、ワンデイ・レースよりグラン・ツールのほうがドラマティックですね。
教えてくれてありがとう。
私は逆に、アンダルシアは埃っぽくて暑そうで栃木の山のほうがいいなあと思いました(^^)。
でも、ワンデイ・レースよりグラン・ツールのほうがドラマティックですね。