2018年 09月 05日
図説 英国の住宅 |

なるほどと思ったところをメモ。
英国では、もともと曇天の日が多いことから、方位への執着は日本よりずっと低く、北向きの物件でも気にしないという人がほとんどです。とはいえ、日本で英国式の家を建てて住みたいとは思わないなあ。気候も環境も違いすぎて無理。むしろ日本では昔ながらの日本家屋を建てて住むほうが、この本で繰り返し強調されている、英国人の家に対する思いに近くなるんじゃないのかな。
英国人の庭への想いが表現されているのが映画「マイ ビューティフルガーデン」(2016)。
2005年に公開された映画「ヴェラ・ドレイク」は、1950年代のロンドン、ハンニバル・ロードの戦災者用の公営フラットに家族四人でつつましく暮らしている主婦ヴェラ・ドレイクを主人公にした作品です。
ちなみに英国の家は土足。靴を脱いで置くスペースの必要性がないため、扉は日本とは異なる内開きです。扉を外側に引っ張って家に入る必要がないため、玄関ノブがない家が多いのも面白いところ。
ヴィクトリア朝時代の英国では、引越した際には、自分から隣人に挨拶をしにいくのではなく、隣人が訪ねてくるのを待つという習慣がありました。
【誤植メモ】 p.62 下段後ろから9行目 「コンサベーショネリア」呼ばれる⇒「コンサベーショネリア」と呼ばれる p.74 (跳ね出し工法の説明内)クリスマスプティング⇒クリスマスプディング p.76 (写真のキャプション内)円形型⇒半円形? p.77 (アイアンワークの説明内)玄関ポーチや、2階の窓に装飾としてのベランダに取り付けられました⇒文意不明 (モールディングの説明内)壁と天井継ぎ目に⇒壁と天井の継ぎ目に p.93 (ヘリンボーン貼りの説明内)語源の由来です⇒語源です、あるいは、由来です p.105 下段1行目 需要な場所⇒重要な場所
図説 英国の住宅 (ふくろうの本)
作者:山田佳世子、Cha Tea 紅茶教室
出版社:河出書房新社
ISBN:4309762670
by timeturner
| 2018-09-05 19:00
| 和書
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Comments(2)
なるほど!
そう言えば部屋のノブも内側開きですよね。
日本は外側、廊下側がほとんどですからーー家の廊下でしょっちゅう母と衝突してます。
そう言えば部屋のノブも内側開きですよね。
日本は外側、廊下側がほとんどですからーー家の廊下でしょっちゅう母と衝突してます。
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ppjunctionさん
でも、日本家屋の場合も玄関(靴を脱ぐ場所)があるから家の入口のドアを開けてすぐ靴を脱ぐ必要はないですよね。日本の場合はむしろ、玄関ホールを広くとれない住宅事情と防犯上の問題で外開きなのかなという気もします。
昔の日本で当たり前だった引き戸の玄関は省スペースだし機能的にもすぐれものだったなあと思いますが、今では防犯の面から無理ですね。
でも、日本家屋の場合も玄関(靴を脱ぐ場所)があるから家の入口のドアを開けてすぐ靴を脱ぐ必要はないですよね。日本の場合はむしろ、玄関ホールを広くとれない住宅事情と防犯上の問題で外開きなのかなという気もします。
昔の日本で当たり前だった引き戸の玄関は省スペースだし機能的にもすぐれものだったなあと思いますが、今では防犯の面から無理ですね。