2018年 08月 08日
ねこ |
惑星と口笛ブックスが出している、短編を低価格で気楽に読めるシングルカットシリーズの新刊。亡くなった母親と花見に来た公園に通ううちに地域猫活動に関わるようになった男の独白的な短編。
母の死というシリアスな話から始まったにも関わらず、なんだか時々滑稽なタッチが混じってくるので、どういう作風の作家なんだろうと思っていると、地域猫活動をする男性が直面するさまざまな問題が提示され、へええと感心している間もなく、妙にファンタジーな展開が出てきたりする。なにしろ、餌やりに行った男が缶詰を開けている横で、当番猫が紙皿を配ったりするのだ。
【誤植メモ】 ふりかぶる必要もないが⇒大上段にふりかぶる必要もないが
ねこ
作者:川崎徹
出版社:惑星と口笛ブックス
ISBN:Kindle版
母の死というシリアスな話から始まったにも関わらず、なんだか時々滑稽なタッチが混じってくるので、どういう作風の作家なんだろうと思っていると、地域猫活動をする男性が直面するさまざまな問題が提示され、へええと感心している間もなく、妙にファンタジーな展開が出てきたりする。なにしろ、餌やりに行った男が缶詰を開けている横で、当番猫が紙皿を配ったりするのだ。
そんなふうにいろんな要素が混じり合って、なんとも判別がつかないでいるうちに唐突に話が終わる。不思議だけど楽しかった。
表紙の雲の写真、中央の濃くなった部分が猫に見えますね。
(本日8月8日は世界猫の日です)
ねこ
作者:川崎徹
出版社:惑星と口笛ブックス
ISBN:Kindle版
by timeturner
| 2018-08-08 19:00
| 和書
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