2018年 05月 14日
季節のしっぽ |
季節感というほどのものはないけれど、それでも春夏秋冬それぞれに行きたいところ、食べたいもの、見たいものが変わっている……日常と非日常の境にあるような暮らしぶりがうかがえるフォトエッセイ。
なんか不思議な人だよなあ、武田花さんて。凡人ではない両親に育てられると――子供の頃の親子三人のクリスマスを描いた一編を読んで、ああ、やっぱり普通の家庭じゃないと思った――こんなふうになるのかしら。森茉莉さんにちょっと似てるけど、あれほど世間知らずじゃないしお嬢様ぶってもいない。ただひたすら我が道を往ってる感じ。
読んでいて何度も、これって小説だったっけ?と思ってしまった。それほど変な人がたくさん出てくる。そういう巡りあわせなのか、どんな人とでも自然体でつきあえる人だからなのか。
猫と廃墟の写真が現実から少しずれた文章によく合っていた。
季節のしっぽ
作者:武田 花
出版社:角川春樹事務所
ISBN:4894560755
なんか不思議な人だよなあ、武田花さんて。凡人ではない両親に育てられると――子供の頃の親子三人のクリスマスを描いた一編を読んで、ああ、やっぱり普通の家庭じゃないと思った――こんなふうになるのかしら。森茉莉さんにちょっと似てるけど、あれほど世間知らずじゃないしお嬢様ぶってもいない。ただひたすら我が道を往ってる感じ。
読んでいて何度も、これって小説だったっけ?と思ってしまった。それほど変な人がたくさん出てくる。そういう巡りあわせなのか、どんな人とでも自然体でつきあえる人だからなのか。
猫と廃墟の写真が現実から少しずれた文章によく合っていた。
季節のしっぽ
作者:武田 花
出版社:角川春樹事務所
ISBN:4894560755
by timeturner
| 2018-05-14 19:00
| 和書
|
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