2018年 02月 10日
猫と生きる。 |
パリにある知人のアパルトマンに空きがあると聞き、ミュージシャンとして細々とながらも活動していた日本を思いきって離れることにした著者は、当然のように飼い猫も連れて渡仏した・・・。
猫沢エミという名前は初めて目にしたのですが、これを読む限りではものすごい精神力の持主で、同じ日本人、同じ女性、同じ人間とは思えない。フランス語も話せないのにいきなりフランスに行って住んでしまうなんていうのは、まあ、考えの足りない若者がやりそうなことではあるけれど、それでうまくいかなかったら帰るということをせず、超人的な努力でフランス語を勉強し、自分の納得のいく人間関係を構築し、将来の仕事につながる道もみつけだすあたりがすごい。
交通事故に遭ったり、猫アレルギーになったり、癌になったりしたときの対応もふつうの人とはまったく違う。こんなにも自分というものを大事に生きられる人ってそうはいないでしょう。個人主義が徹底しているフランスに行ったことは正解だったし、それ以前に運命だったんでしょうね。
愛猫ピキの飼い方についても「え、そんなでいいの」と思うこともあるけれど、そうした小さな瑕疵なんか吹き飛ぶほどのあふれる愛情を注ぎこむ姿に、もう何も言えなくなりました。ピキは幸せだったと思う。
そうした彼女とピキの人生(猫生)を綴る合間にフランスや日本での猫事情ルポが挟みこまれていて、日本での話は既知のものが多いけれどフランスのことは初めて知ることばかりだから面白かった。どこの世界でも猫好きって変わらないなとも思う。
猫と生きる。
作者:猫沢エミ
出版社:辰巳出版
ISBN:477781162X
猫沢エミという名前は初めて目にしたのですが、これを読む限りではものすごい精神力の持主で、同じ日本人、同じ女性、同じ人間とは思えない。フランス語も話せないのにいきなりフランスに行って住んでしまうなんていうのは、まあ、考えの足りない若者がやりそうなことではあるけれど、それでうまくいかなかったら帰るということをせず、超人的な努力でフランス語を勉強し、自分の納得のいく人間関係を構築し、将来の仕事につながる道もみつけだすあたりがすごい。
交通事故に遭ったり、猫アレルギーになったり、癌になったりしたときの対応もふつうの人とはまったく違う。こんなにも自分というものを大事に生きられる人ってそうはいないでしょう。個人主義が徹底しているフランスに行ったことは正解だったし、それ以前に運命だったんでしょうね。
愛猫ピキの飼い方についても「え、そんなでいいの」と思うこともあるけれど、そうした小さな瑕疵なんか吹き飛ぶほどのあふれる愛情を注ぎこむ姿に、もう何も言えなくなりました。ピキは幸せだったと思う。
そうした彼女とピキの人生(猫生)を綴る合間にフランスや日本での猫事情ルポが挟みこまれていて、日本での話は既知のものが多いけれどフランスのことは初めて知ることばかりだから面白かった。どこの世界でも猫好きって変わらないなとも思う。
猫と生きる。
作者:猫沢エミ
出版社:辰巳出版
ISBN:477781162X
by timeturner
| 2018-02-10 19:00
| 和書
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