ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ |
なんとなく難しそうな気がして実際に読んだのは初めて。えーっ、こんなにわかりやすくて面白くていいの?と思ってしまうほど現代的な翻訳だった。もちろん、不条理劇だから台詞のすべてが理解できるわけじゃないんだけど、なんとなくわかった気にさせてくれる。大いに笑わせてもくれる。実際に役者がぽんぽんと台詞を投げかけあうと、もっとおかしいんだろうな。
全体的には「ゴドーを待ちながら」によく似ています。翻訳のせいなのか、もともとなのか、あれよりもっとコミカル。でも、最後にはやりきれない無常観が残る。ただし、原典である「ハムレット」をよく知っていないと笑えないところが多いかもね。
トム・ストッパード (3) ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ (ハヤカワ演劇文庫 42)
原題:Rosencrantz and Guildenstern are Dead
作者:トム・ストッパード
訳者:小川絵梨子
出版社:早川書房
ISBN:4151400427