2017年 10月 27日
図説 英国アンティークの世界 |
家具、お茶の道具、銀器、木馬、テディベア、ドールハウスなどなど、さまざまな英国アンティークを紹介しながら、アッパークラスの暮らしや歴史を浮き彫りにする永久保存版。
アンティークが似合うような家に住んでないけどなあと思いながら読んでみたが、王政復古以降の各時代を、建築・家具調度・服飾などの今に残るアンティークを通して見ていくというのは面白い。
イギリスに住むイギリス人の視点でということから、なんでも鑑定団風のお宝発見番組の紹介もある。各時代の風景をとらえた映画・ドラマや、一般公開されているお屋敷の見所案内も。(著者は長年ナショナル・トラストの仕事をしてきたのできちんとわかって書いている)資料として手元においておくと重宝しそうです。
そして、ダウントン・アビーのシーズン1を見たときに、映画「ゴスフォード・パーク」を薄~く薄~く延ばして時間稼ぎをしているように感じたのですが、その理由が判明しました。なんと、脚本家が同じ人(ジュリアン・フェロウズ)だった。
いつか行ける日がきた時のためのメモ
・英国ナショナル・トラスト ホリデーコテージ
・イギリスアンティーク・ドロワー
・ブリティッシュヒルズ
図説 英国アンティークの世界: 華麗なる英国貴族の遺産 (ふくろうの本)
作者:小野まり
出版社:河出書房新社
ISBN:4309762603
アンティークが似合うような家に住んでないけどなあと思いながら読んでみたが、王政復古以降の各時代を、建築・家具調度・服飾などの今に残るアンティークを通して見ていくというのは面白い。
イギリスに住むイギリス人の視点でということから、なんでも鑑定団風のお宝発見番組の紹介もある。各時代の風景をとらえた映画・ドラマや、一般公開されているお屋敷の見所案内も。(著者は長年ナショナル・トラストの仕事をしてきたのできちんとわかって書いている)資料として手元においておくと重宝しそうです。
ドールハウスの歴史は長く、ドイツがとくに有名ですが、英国では1660年の王政復古以降に上流階級を中心に〈英国製〉のドールハウスが珍重され、現在に至っています。17~18世紀の英国ではドールハウスではなく、〈ミニチュア〉の意味から〈ベビーハウス(Baby House)〉と呼ばれていました。それにしても、やたらと「ダウントン・アビー」の名前が出てくるなあ。それだけ日本でもヒットしたから、こういう本が出せるようになったということなんでしょうね。ノーベル文学賞のおかげでふだんは本を読まない人がカズオ・イシグロを読むようになるというのに近い現象なのかも。だから文句はないです。
そして、ダウントン・アビーのシーズン1を見たときに、映画「ゴスフォード・パーク」を薄~く薄~く延ばして時間稼ぎをしているように感じたのですが、その理由が判明しました。なんと、脚本家が同じ人(ジュリアン・フェロウズ)だった。
実は「ダウントン・アビー」がまだ企画段階の際に、フェロウズに脚本の相談をしたところ、「ゴスフォード・パーク」と同じだと、嫌がったそうですが、最終的には引き受けてもらったという経緯がありました。「ダウントン・アビー」のメイキングの中でも語られていますが、この映画がベースのアイデアになっていることは、一目瞭然です。そしてこの映画の見所は、ダウンステアーズが本物の貴族の館を使って撮影されている点です。実は「ダウントン・アビー」のダウンステアーズはスタジオセットです。貴族の館を訪問するとわかりますが、ダウンステアーズ独特の、天井の高さ、そこで働く者の声の響きなど、ロケならではの臨場感が伝わります。
いつか行ける日がきた時のためのメモ
・英国ナショナル・トラスト ホリデーコテージ
・イギリスアンティーク・ドロワー
・ブリティッシュヒルズ
図説 英国アンティークの世界: 華麗なる英国貴族の遺産 (ふくろうの本)
作者:小野まり
出版社:河出書房新社
ISBN:4309762603
by timeturner
| 2017-10-27 19:00
| 和書
|
Comments(0)