2005年 09月 30日
快感ライヴ - Flogging Molly |
ダブリン以来のライヴ。と言ってもここ1~2年のサイクルから言うとけっこう間隔は短いんですが、あっちはアイリッシュ味とは言ってもハードロックだったのが今日はアイリッシュ・パンク・ロックでした。
Flogging Molly と言って「ああ、あのデイヴ・キングの」とわかる人はどのくらいいるかな? 少なくとも音だけ聴いてそうとわかる人はまずいないと思う。私はデイヴ・キングがやってるからというので聴き始めたくちですが、きょう恵比寿リキッドルームに来ていた客の中でそんな人はおそらく10人にも満たなかったのではないかという気がします。
まずはこの写真をご覧ください。
左端のおじさんがデイヴ・キングです。びっくりでしょ? Fastway や Katmandu の頃の面影はひとかけらもありません。曲もまったく違うからCDで聴いてる限りは声もぜんぜん違うと思ってました。
でも、きょう生で聴いて「ああ、やっぱりデイヴ・キングだ~」と思うことが何度か。別に歌い上げたりはしないんですけど、声の張りとか力強さがね。あと、ステージの上でひょとひょこ腰を振りながら歩く様子にもちょっとかつての面影がありました。最初から最後まで聴衆をがっちりつかんではなさないカリスマ性もさすがでした。
上の写真で見ると中年太りっぽいですが、上着を脱いでシャツ姿になったらお腹も出てなくてすっきりしてました。けっこうがんばってるのかな。まあ、あれだけライヴで動きまわってたらエネルギー消費量も高いでしょう。その分ビールもがんがん飲んでましたが。
ライヴはほんとうっ!に楽しかった! CDを聴いていてもノリがよくて思わず体が動いてしまうんですが、生で聴くと迫力が違います。ドラマーがめっちゃかっこいい叩き方をするのでそれだけでもう飛び跳ねたくなる。メンバーは7人でドラム、ベース、アコーディオン、フィドル(女性)、ギター2人(ひとりは途中でバンジョーを弾いたりもする)、それにデイヴもギターを弾きながら歌います。
ギターのひとりはおそらくHR/HM育ちと思われ、途中のギターソロではがんがんに弾きまくってました。これが違和感なくはまっていて、パンク小僧たちからも歓声を浴びていました。
フィドルの女性以外はみんなコーラスにも参加するので、その分もメロディ楽器と打楽器がプラスされたような効果を生んでいました。だから音と音の間にまったく隙間がないのね。聴いてるほうはもうただひたすら音の渦と絶妙なメロディと気持ちいいリズムに飲み込まれて快感に酔いました。ああ、ほんとに気持ちよかった。
MCはときに政治的(というかデイヴの政治的信条を素直に表現した)ものもあって、けっこう面白かったです。「次の曲は世界でいちばん邪悪な人に捧げます。アメリカ合衆国大統領ジョージ・ファッキン・ブッシュに」と言って"Selfish Man" という曲をやったときには笑いました。歌詞のサビが「あんたはどうしてそんなに自分勝手なんだ」っていうんだもの。
前座がふたつついたんですが、最初は Cherry Cokes という日本人のグループで、冴えない名前とは裏腹にとてもいいバンドでした。ドラム、ベース兼マンドリン、アコーディオン兼ヴォーカル(女性)、ティンホイッスル兼トランペット、バウロン兼サックス(女性)、ギター、ヴォーカル&バンジョー、それに曲によってバグパイプという7人編成。興味を惹かれた民族楽器をかたっぱしから使ってみました、という感じですが、それが違和感なく曲に溶け込んでます。
バグパイプのせいかスコティッシュ・ロックという印象。おそらく彼ら自身もスコットランドに思い入れがあるんじゃないかな。ステージの最後に「蛍の光」をアレンジした曲をやっていました(この曲はスコットランドの詩人ロバート・バーンズが作詞したスコットランド民謡だというのをつい先日エジンバラ観光のときに知りました)。
2つ目はアイルランドの Lucero という4人編成のバンド。最初のバンドが Flogging Molly と近いフォーク・パンクだったのに対して、こちらはストレートで骨太なロックでした。ヴォーカルも歌えてたし演奏も下手じゃないんだけど、曲がどれも似たような感じだったので途中でちょっと眠くなってしまった。さっきまでは揺れていたフロアも立ちつくしたままになってしまい、ちょっと選択を誤ったかなという感じで気の毒でした。2~3曲ずつで交替するような形だったらよかったんでしょうけど。
客層はとにかく若かった! でもってフロアをぐるっと見渡しても長髪の男性は皆無。5人にひとりは帽子をかぶっていて、帽子の人のふたりにひとりはハンチング。男の子のうちの10分の1くらいは髪を染めてて、30人にひとりくらいの割合でスキンヘッドでした。
リキッドルームには恵比寿に移ってから行ったことがなかったのですが、今回は1階にあります。ただし、そこに入るためにはいったん2階まで上がって、そこからまた階段を下りていくという二度手間をとらされるけど。あそこの経営者って客に階段を上がり下りさせることに快感を感じたりしてるんでしょうか。
中の作りは以前のリキッドルームの奥行きを減らして幅を広くしたような感じかな。私のチケットの整理番号が780番台だったのでおそらく800人は入ってたんだと思います。前座2つの間は外にいた人たちも最後にはみんな入ってきたので、フロアはぎっしりでした。Flogging Molly の演奏中はフロアが全部海になってました。ふつう後ろのほうは様子見というか突っ立って見てる人がいるものですが、最後のほうはもうぐじゃぐじゃ。前のほうは当然ながらステージダイブとローリングの嵐。女の子もころがってました。
Flogging Molly と言って「ああ、あのデイヴ・キングの」とわかる人はどのくらいいるかな? 少なくとも音だけ聴いてそうとわかる人はまずいないと思う。私はデイヴ・キングがやってるからというので聴き始めたくちですが、きょう恵比寿リキッドルームに来ていた客の中でそんな人はおそらく10人にも満たなかったのではないかという気がします。
まずはこの写真をご覧ください。
左端のおじさんがデイヴ・キングです。びっくりでしょ? Fastway や Katmandu の頃の面影はひとかけらもありません。曲もまったく違うからCDで聴いてる限りは声もぜんぜん違うと思ってました。
でも、きょう生で聴いて「ああ、やっぱりデイヴ・キングだ~」と思うことが何度か。別に歌い上げたりはしないんですけど、声の張りとか力強さがね。あと、ステージの上でひょとひょこ腰を振りながら歩く様子にもちょっとかつての面影がありました。最初から最後まで聴衆をがっちりつかんではなさないカリスマ性もさすがでした。
上の写真で見ると中年太りっぽいですが、上着を脱いでシャツ姿になったらお腹も出てなくてすっきりしてました。けっこうがんばってるのかな。まあ、あれだけライヴで動きまわってたらエネルギー消費量も高いでしょう。その分ビールもがんがん飲んでましたが。
ライヴはほんとうっ!に楽しかった! CDを聴いていてもノリがよくて思わず体が動いてしまうんですが、生で聴くと迫力が違います。ドラマーがめっちゃかっこいい叩き方をするのでそれだけでもう飛び跳ねたくなる。メンバーは7人でドラム、ベース、アコーディオン、フィドル(女性)、ギター2人(ひとりは途中でバンジョーを弾いたりもする)、それにデイヴもギターを弾きながら歌います。
ギターのひとりはおそらくHR/HM育ちと思われ、途中のギターソロではがんがんに弾きまくってました。これが違和感なくはまっていて、パンク小僧たちからも歓声を浴びていました。
フィドルの女性以外はみんなコーラスにも参加するので、その分もメロディ楽器と打楽器がプラスされたような効果を生んでいました。だから音と音の間にまったく隙間がないのね。聴いてるほうはもうただひたすら音の渦と絶妙なメロディと気持ちいいリズムに飲み込まれて快感に酔いました。ああ、ほんとに気持ちよかった。
MCはときに政治的(というかデイヴの政治的信条を素直に表現した)ものもあって、けっこう面白かったです。「次の曲は世界でいちばん邪悪な人に捧げます。アメリカ合衆国大統領ジョージ・ファッキン・ブッシュに」と言って"Selfish Man" という曲をやったときには笑いました。歌詞のサビが「あんたはどうしてそんなに自分勝手なんだ」っていうんだもの。
前座がふたつついたんですが、最初は Cherry Cokes という日本人のグループで、冴えない名前とは裏腹にとてもいいバンドでした。ドラム、ベース兼マンドリン、アコーディオン兼ヴォーカル(女性)、ティンホイッスル兼トランペット、バウロン兼サックス(女性)、ギター、ヴォーカル&バンジョー、それに曲によってバグパイプという7人編成。興味を惹かれた民族楽器をかたっぱしから使ってみました、という感じですが、それが違和感なく曲に溶け込んでます。
バグパイプのせいかスコティッシュ・ロックという印象。おそらく彼ら自身もスコットランドに思い入れがあるんじゃないかな。ステージの最後に「蛍の光」をアレンジした曲をやっていました(この曲はスコットランドの詩人ロバート・バーンズが作詞したスコットランド民謡だというのをつい先日エジンバラ観光のときに知りました)。
2つ目はアイルランドの Lucero という4人編成のバンド。最初のバンドが Flogging Molly と近いフォーク・パンクだったのに対して、こちらはストレートで骨太なロックでした。ヴォーカルも歌えてたし演奏も下手じゃないんだけど、曲がどれも似たような感じだったので途中でちょっと眠くなってしまった。さっきまでは揺れていたフロアも立ちつくしたままになってしまい、ちょっと選択を誤ったかなという感じで気の毒でした。2~3曲ずつで交替するような形だったらよかったんでしょうけど。
客層はとにかく若かった! でもってフロアをぐるっと見渡しても長髪の男性は皆無。5人にひとりは帽子をかぶっていて、帽子の人のふたりにひとりはハンチング。男の子のうちの10分の1くらいは髪を染めてて、30人にひとりくらいの割合でスキンヘッドでした。
リキッドルームには恵比寿に移ってから行ったことがなかったのですが、今回は1階にあります。ただし、そこに入るためにはいったん2階まで上がって、そこからまた階段を下りていくという二度手間をとらされるけど。あそこの経営者って客に階段を上がり下りさせることに快感を感じたりしてるんでしょうか。
中の作りは以前のリキッドルームの奥行きを減らして幅を広くしたような感じかな。私のチケットの整理番号が780番台だったのでおそらく800人は入ってたんだと思います。前座2つの間は外にいた人たちも最後にはみんな入ってきたので、フロアはぎっしりでした。Flogging Molly の演奏中はフロアが全部海になってました。ふつう後ろのほうは様子見というか突っ立って見てる人がいるものですが、最後のほうはもうぐじゃぐじゃ。前のほうは当然ながらステージダイブとローリングの嵐。女の子もころがってました。
by timeturner
| 2005-09-30 02:00
| 音楽
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