2017年 05月 25日
クマのあたりまえ |
ある日、子グマは死んだオスグマを見つけた。ぴくりともせず、つめたくなっていた。こわくなった子グマがにいちゃんのクマに訴えると、「みんな死ぬ。おれも、おまえも」と言われた。でも、広い森には、死なないものがあるかもしれない。そう思って子グマは探しにいった・・・。表題作ほか6編を収録。
あれえ、あれれれ?
読む前も読んでる最中もてっきり『頭のうちどころが悪かった熊の話』(安東みきえ著)や『ともだちは海のにおい』『ともだちは緑のにおい』(工藤直子著)の作者さんだと思っていました。前から東直子と工藤直子と魚住直子ってまぎらわしいなあと思ってたんですよね(いや、それは私の頭が悪すぎるだけ)。
この作者は『園芸少年』『未・フレンズ』『大盛りワックス虫ボトル』の人でした。
でも、間違えるのも無理はないと思う(今度は開き直り)。内容がとてもよく似てるんだもの。動物を主人公にして、生きることの意味を哲学的に、でもやさしく書いてある本です。人間が主人公だったらダイレクトすぎて、くさくて読んでいられないことも、絵本に出てくるようなクマやライオンだと素直に読めてしまうんですよね。だれが最初に始めたのかはわからないけれど、需要はつきないようで、だからそれなりに手腕のある人はやってみたくなるのでしょう。
べっぴんさん
ショートカット
アメンボリース
朝の花火
そらの青は
光る地平線
クマのあたりまえ
言葉も文章もやさしくて、小学校低学年から読めそうですが、これを読んで深く考えられるのは小学校高学年から中学生くらいからかなあ。難しい言葉を使わなくても人生の問題は考えられるんだよ、という示唆にもなっていると思う。
「死ぬのは今でもこわいけど、死んでるみたいに生きるんだったら、意味がないと思ったんだ」
植田真さんのほんわりした挿絵がとてもいい感じで、本の完成度を3割増しにしています。
クマのあたりまえ (teens' best selections)
作者:魚住直子
イラスト:植田 真
出版社:ポプラ社
ISBN:4591125394
あれえ、あれれれ?
読む前も読んでる最中もてっきり『頭のうちどころが悪かった熊の話』(安東みきえ著)や『ともだちは海のにおい』『ともだちは緑のにおい』(工藤直子著)の作者さんだと思っていました。前から東直子と工藤直子と魚住直子ってまぎらわしいなあと思ってたんですよね(いや、それは私の頭が悪すぎるだけ)。
この作者は『園芸少年』『未・フレンズ』『大盛りワックス虫ボトル』の人でした。
でも、間違えるのも無理はないと思う(今度は開き直り)。内容がとてもよく似てるんだもの。動物を主人公にして、生きることの意味を哲学的に、でもやさしく書いてある本です。人間が主人公だったらダイレクトすぎて、くさくて読んでいられないことも、絵本に出てくるようなクマやライオンだと素直に読めてしまうんですよね。だれが最初に始めたのかはわからないけれど、需要はつきないようで、だからそれなりに手腕のある人はやってみたくなるのでしょう。
べっぴんさん
ショートカット
アメンボリース
朝の花火
そらの青は
光る地平線
クマのあたりまえ
言葉も文章もやさしくて、小学校低学年から読めそうですが、これを読んで深く考えられるのは小学校高学年から中学生くらいからかなあ。難しい言葉を使わなくても人生の問題は考えられるんだよ、という示唆にもなっていると思う。
「死ぬのは今でもこわいけど、死んでるみたいに生きるんだったら、意味がないと思ったんだ」
植田真さんのほんわりした挿絵がとてもいい感じで、本の完成度を3割増しにしています。
クマのあたりまえ (teens' best selections)
作者:魚住直子
イラスト:植田 真
出版社:ポプラ社
ISBN:4591125394
by timeturner
| 2017-05-25 19:00
| 和書
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