2015年 12月 06日
通りゃんせ |
スポーツ用品会社で働く25歳の大森連は、マウンテンバイクで甲州街道を行くツーリングに出かけたが、途中の山中で道に迷い、滝の裏で穴に転落した。意識を取り戻すと見知らぬ農家で介抱されており、しかもそこは天明6年の武蔵国中郡青畑村だった・・・。
なんと、江戸時代にタイムスリップですよ。私は最初からタイムスリップ物だというので手にとったのですが、宇江佐さんの時代小説のファンでずっと読んできた人は驚いたでしょうね。ワームホール理論まで出てくるSFですから。
江戸時代にはいちばん生きづらかったであろう農民の中に入っていくことや、いまどきの若者である連が、困ったときにもどこかのほほんとしているあたりなど、ちょっとコニー・ウィリスのオックスフォード大学歴史学部シリーズを思わせます。あっちはタイムトラベルをするのが歴史学部の生徒で、それなりの知識や下準備はしてあったのに対して、こちらの連は中学・高校時代の歴史の授業のかすかな記憶だけでなんとかしなくてはならないのでとんでもなく苦労するわけですが。
通りゃんせ (角川文庫)
作者:宇江佐真理
出版社:KADOKAWA/角川書店
ISBN:404101140X
なんと、江戸時代にタイムスリップですよ。私は最初からタイムスリップ物だというので手にとったのですが、宇江佐さんの時代小説のファンでずっと読んできた人は驚いたでしょうね。ワームホール理論まで出てくるSFですから。
江戸時代にはいちばん生きづらかったであろう農民の中に入っていくことや、いまどきの若者である連が、困ったときにもどこかのほほんとしているあたりなど、ちょっとコニー・ウィリスのオックスフォード大学歴史学部シリーズを思わせます。あっちはタイムトラベルをするのが歴史学部の生徒で、それなりの知識や下準備はしてあったのに対して、こちらの連は中学・高校時代の歴史の授業のかすかな記憶だけでなんとかしなくてはならないのでとんでもなく苦労するわけですが。
通りゃんせ (角川文庫)
作者:宇江佐真理
出版社:KADOKAWA/角川書店
ISBN:404101140X
by timeturner
| 2015-12-06 20:28
| 和書
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