2015年 11月 08日
嘉永・慶応 新・江戸切絵図―時代小説の舞台を見に行く |
時代小説好きが高じて買ってしまいました。切絵図というのは、地域別に区切って作った絵図のことで、今で言えば区分地図です。江戸のものを指してこう呼ぶのがほとんどで、大名や旗本などの屋敷が人名つきで記されています。町名や坂、橋などの名前も載っているので、時代小説の舞台がどのへんなのかを見るのにぴったり。というか、時代小説を書く作家にとっては必携の書なんでしょうね。『宮部みゆきの江戸怪談散歩』にも、地図を見ながら三島屋の位置や店名を考えたというくだりがありました。
江戸切絵図は、登場した順番に吉文字屋板、近吾堂板、尾張屋板、平野屋板の四種類があり、その中でも江戸全体をカバーした近吾堂板と尾張屋板が特に有名なのだそうです。
この本は尾張屋板を使い、現代地図を横に置いて比較できるようにしてあります。この手の本はたくさん出ているのですが、できるだけ大きな判(29.8 x 21.2 x 1 cm)を選びました。鬼平犯科帳や真田太平記などシリーズ物の小説にテーマをしぼって編集されているものもありましたが、宮部みゆきに絞ったものはなかったし、これから先読むどんな作品・作家にも使えるよう一般的なものを選びました。
さっそく『泣き童子』を読みながらところどころで地図を参照してみましたが、距離感がつかめて便利でした。このくらいの距離だと歩いてもいけるけれど女性だったら駕籠を使うのか、とか。ただ、大判とはいえ、切絵図の中の文字は手書きの読みにくい文字なので、眼鏡をかけたうえにさらに大きな虫眼鏡を使わないと見えないのがつらい。元々の地図も携行に便利だったといいますからそれほど大きなものではないのでしょうが、今の技術で江戸全図をポスターサイズの一枚に印刷したものを売ってたりはしないのかな。そういうのを壁に貼っておけば、すぐに調べられて便利なのに……そんなことを考えるのって、かなりキてます?
嘉永・慶応 新・江戸切絵図―時代小説の舞台を見に行く (古地図ライブラリー)
出版社:人文社
ISBN:4795919003
江戸切絵図は、登場した順番に吉文字屋板、近吾堂板、尾張屋板、平野屋板の四種類があり、その中でも江戸全体をカバーした近吾堂板と尾張屋板が特に有名なのだそうです。
この本は尾張屋板を使い、現代地図を横に置いて比較できるようにしてあります。この手の本はたくさん出ているのですが、できるだけ大きな判(29.8 x 21.2 x 1 cm)を選びました。鬼平犯科帳や真田太平記などシリーズ物の小説にテーマをしぼって編集されているものもありましたが、宮部みゆきに絞ったものはなかったし、これから先読むどんな作品・作家にも使えるよう一般的なものを選びました。
さっそく『泣き童子』を読みながらところどころで地図を参照してみましたが、距離感がつかめて便利でした。このくらいの距離だと歩いてもいけるけれど女性だったら駕籠を使うのか、とか。ただ、大判とはいえ、切絵図の中の文字は手書きの読みにくい文字なので、眼鏡をかけたうえにさらに大きな虫眼鏡を使わないと見えないのがつらい。元々の地図も携行に便利だったといいますからそれほど大きなものではないのでしょうが、今の技術で江戸全図をポスターサイズの一枚に印刷したものを売ってたりはしないのかな。そういうのを壁に貼っておけば、すぐに調べられて便利なのに……そんなことを考えるのって、かなりキてます?
嘉永・慶応 新・江戸切絵図―時代小説の舞台を見に行く (古地図ライブラリー)
出版社:人文社
ISBN:4795919003
by timeturner
| 2015-11-08 19:34
| 和書
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