2015年 04月 19日
タルト・タタンの夢 |
ビストロ・パ・マルは商店街の小さなフレンチ・レストラン。無口でとっつきにくいシェフ三舟の料理は、格式ばってはいないけれど本当においしいフランス料理が好きな客に認められ、いつでも席は埋まっている。そんな店で新米ギャルソンの「ぼく」が目にしたものは・・・。
ここんとこ近藤史恵さんにこってます。これは前に友人が面白いと言ってたのを思い出して読んでみました。これまで読んだものに比べるとぐっと軽く、肩の力が抜けたグルメ・ミステリー。こんなのも書けるのかあ。
ミステリーと行ってもレストランで人が死んだりするわけではなく、日常生活の中のちょっとした違和感や、過去に起こった出来事のいまだに納得のいかない部分だったりするのですが、それがすべて料理がらみで、だからシェフとしての知識を駆使すれば解けてしまうというのが面白い。
まあ、中にはいくらなんでもそりゃ無理があるのでは?というのもありますが、この本の主眼は謎解きにではなくおいしいものを想像力で味わうところにあるんですよね。
いやもう、あとからあとからおいしそうなものが出てきて、おなかがすいているときに読むと我慢できなくなり、冷蔵庫に頭をつっこみそうになります。とはいえ、哀しいかな、わが家の冷蔵庫にはこの本にあるようなものを作れる材料は入っていないから、すごすごと戻っていくことになるんですけどね。
前半でそういう思いをしたので、後半からは読む前に食事をすませ、満腹状態で臨んだのですが、そしたら今度はチョコレートの話が出てきた! この本に出てくるような上等なチョコレートの在庫はありませんでしたが、とりあえずチョコと呼べるものはあったので、読み続けながら手を出していたら、知らないうちに山ほど食べてしまい、本を読み終えたときにはちょっと気持ちが悪くなっていた。ばかな私。
というわけで、この本を読むのにいちばんいいタイミングは、どこかおいしいレストラン(できればフレンチ)に行く予定が入っている日の、食事の2時間くらいだと思います。
タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)
作者:近藤史恵
出版社:東京創元社
ISBN:4488427049
ここんとこ近藤史恵さんにこってます。これは前に友人が面白いと言ってたのを思い出して読んでみました。これまで読んだものに比べるとぐっと軽く、肩の力が抜けたグルメ・ミステリー。こんなのも書けるのかあ。
ミステリーと行ってもレストランで人が死んだりするわけではなく、日常生活の中のちょっとした違和感や、過去に起こった出来事のいまだに納得のいかない部分だったりするのですが、それがすべて料理がらみで、だからシェフとしての知識を駆使すれば解けてしまうというのが面白い。
まあ、中にはいくらなんでもそりゃ無理があるのでは?というのもありますが、この本の主眼は謎解きにではなくおいしいものを想像力で味わうところにあるんですよね。
いやもう、あとからあとからおいしそうなものが出てきて、おなかがすいているときに読むと我慢できなくなり、冷蔵庫に頭をつっこみそうになります。とはいえ、哀しいかな、わが家の冷蔵庫にはこの本にあるようなものを作れる材料は入っていないから、すごすごと戻っていくことになるんですけどね。
前半でそういう思いをしたので、後半からは読む前に食事をすませ、満腹状態で臨んだのですが、そしたら今度はチョコレートの話が出てきた! この本に出てくるような上等なチョコレートの在庫はありませんでしたが、とりあえずチョコと呼べるものはあったので、読み続けながら手を出していたら、知らないうちに山ほど食べてしまい、本を読み終えたときにはちょっと気持ちが悪くなっていた。ばかな私。
というわけで、この本を読むのにいちばんいいタイミングは、どこかおいしいレストラン(できればフレンチ)に行く予定が入っている日の、食事の2時間くらいだと思います。
タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)
作者:近藤史恵
出版社:東京創元社
ISBN:4488427049
by timeturner
| 2015-04-19 15:19
| 和書
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