2014年 10月 14日
図説 英国貴族の令嬢 |
英国が最も隆盛を極めた19世紀から20世紀初頭、ヴィクトリア朝に生きた貴族の令嬢たちはどんな暮らしをしていたのかを、彼女たちの成長に沿って解説してあります。図版も多く、見て楽しく、読んでためになる内容。これまでに読んだものと重なる部分も多いけど、ライフステージに沿ってまとめられているので、頭に入ってきやすいような気がする。
『英国執事』もそうでしたが、村上リコさんが書くものはいつでもこちらの関心のど真ん中をついてくる。知識の広さと深さも、そのへんの学者先生を遥かに超えていると思う。好きなことを手間暇いとわず調べ、掘り下げているから、楽しく読めて、なおかつ資料的価値も高い本になるんだろうな。
図説 英国貴族の令嬢 (ふくろうの本)
作者:村上リコ
出版社:河出書房新社
ISBN:4309762220
『英国執事』もそうでしたが、村上リコさんが書くものはいつでもこちらの関心のど真ん中をついてくる。知識の広さと深さも、そのへんの学者先生を遥かに超えていると思う。好きなことを手間暇いとわず調べ、掘り下げているから、楽しく読めて、なおかつ資料的価値も高い本になるんだろうな。
図説 英国貴族の令嬢 (ふくろうの本)
作者:村上リコ
出版社:河出書房新社
ISBN:4309762220
by timeturner
| 2014-10-14 18:45
| 和書
|
Comments(2)
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by
nobara
at 2014-11-09 18:57
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バッキンガム宮殿で女王陛下にお目見えする事が令嬢の社交界
デビューのハイライトなんですね。無事に結婚しても今度は
跡継ぎと予備を産むことを期待され「屋敷の女主人」として
采配をふるわなければならない。本を読む時間も無いなんて。
親たちは姉妹が多い場合あえて一人は結婚させずにおき、家政婦がわりや話し相手になることも期待した、とありますがそれもなあ・・・。父親が亡くなると肩身狭く暮らさざるを得ない。自由を謳歌した型破りの令嬢の話を読みたいです。
デビューのハイライトなんですね。無事に結婚しても今度は
跡継ぎと予備を産むことを期待され「屋敷の女主人」として
采配をふるわなければならない。本を読む時間も無いなんて。
親たちは姉妹が多い場合あえて一人は結婚させずにおき、家政婦がわりや話し相手になることも期待した、とありますがそれもなあ・・・。父親が亡くなると肩身狭く暮らさざるを得ない。自由を謳歌した型破りの令嬢の話を読みたいです。
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by
timeturner at 2014-11-09 20:45
貧しく生まれれば女中奉公に行くしかなく、結婚しても飲んだくれの夫に虐待されることの多かった低所得者層の女性に比べれば、貴族の女性のほうが身体的にはまだましだったかもしれませんが、いずれにしてもあの時代に女性に生まれたらかなり大変でしたよね。
型破りな貴族の女性というと、ヴァージニア・ウルフの恋人だったヴィタ・サックヴィルを思い出します。彼女の場合は理解ある伴侶にめぐりあえたことが幸運だったけど、たとえそうでなくても、きっとなんとかしただろうと思える知性とバイタリティの持ち主ですよね。
型破りな貴族の女性というと、ヴァージニア・ウルフの恋人だったヴィタ・サックヴィルを思い出します。彼女の場合は理解ある伴侶にめぐりあえたことが幸運だったけど、たとえそうでなくても、きっとなんとかしただろうと思える知性とバイタリティの持ち主ですよね。