2014年 06月 11日
Ajax Penumbra: 1969 |
1969年のサンフランシスコ。ドラッグと長髪の若者が幅をきかす町に、ひとりの若い男がある使命を帯びてやってきた。エイジャックス・ペナンブラが失われた奇書『Techne Tycheon』を探し出すべく、わずかなヒントを頼りに田舎町から出てきたのだ。収穫がないままさまよい歩き、もはやこれまでかと思ったエイジャックスの目の前に、不思議な書店が現れた・・・。
『ペナンブラ氏の24時間書店』の前日譚。若き日のペナンブラさんはオカルト専門の大学図書館で本を探し出す職員の見習いだったんですね。いかにもって感じです。ヒッピー全盛のサンフランシスコで宿命の友マーカスや師と仰ぐモー店主と出会い、驚くような冒険を経て続編へと続く、という感じ。
紙の本にすると68頁の中編ですし、『ペナンブラ氏の24時間書店』が好評を得てから急いで書いたっぽいので、あちこち説明不足だったり、お手軽すぎたりする場面もありますが、まあ、思いがけない付録と思って読めば楽しめます。サンフランシスコの歴史と地勢を利用した謎解きが面白かった。いかにもこの作者らしく、創成期のコンピューターの話と当時のオタクの話なんかも出てきます。
Ajax Penumbra: 1969
作者:Robin Sloan
出版社:Atlantic Books
ISBN:Kindle版
『ペナンブラ氏の24時間書店』の前日譚。若き日のペナンブラさんはオカルト専門の大学図書館で本を探し出す職員の見習いだったんですね。いかにもって感じです。ヒッピー全盛のサンフランシスコで宿命の友マーカスや師と仰ぐモー店主と出会い、驚くような冒険を経て続編へと続く、という感じ。
紙の本にすると68頁の中編ですし、『ペナンブラ氏の24時間書店』が好評を得てから急いで書いたっぽいので、あちこち説明不足だったり、お手軽すぎたりする場面もありますが、まあ、思いがけない付録と思って読めば楽しめます。サンフランシスコの歴史と地勢を利用した謎解きが面白かった。いかにもこの作者らしく、創成期のコンピューターの話と当時のオタクの話なんかも出てきます。
Ajax Penumbra: 1969
作者:Robin Sloan
出版社:Atlantic Books
ISBN:Kindle版
by timeturner
| 2014-06-11 19:28
| 洋書
|
Comments(0)