2013年 05月 13日
ロアルド・ダールの鉄道安全読本 |
1993年に鉄道法により民営化されたBR(ブリティッシュ・レール=イギリス国鉄)が、鉄道に関する安全の注意を子ども向けに解説したパンフレット(1991年)を翻訳したものです。
イギリスと日本の鉄道事情はかなり違うので、訳者も日本の子ども向けにではなく、イギリスの鉄道に興味を持つ、あるいはイギリス旅行に興味を持つ大人向けに訳したそう。各項目につけられた訳注によってイギリスの鉄道事情を知ることができるという仕組み。
たとえば「駅のプラットフォームでは自転車に乗ってはいけません」という項目では、イギリスの多くの駅は改札口がないか無人なので自由にプラットフォームに入れることが訳注で説明されます。これがなければ「なにを馬鹿なことを言ってるんだ!」と思ってしまいますからね。
もっとも、民営化されてからもさまざまな変化がもたらされているので、現状と違っている部分が多いかもしれない。
元々がお役所のパンフレットですから、お説教嫌いで常に子ども寄りのスタンスをとるダールといえども「これをしちゃいけない」「あれをしなさい」という口調になってはいますが、おなじみクェンティン・ブレイクの楽しいイラストが説教臭さを緩和しています。かなりブラックなユーモアもあって、訳者も書いていますが「子どもにこんなものを見せていいのか?」と思ってしまうことも。
ロアルド・ダールの鉄道安全読本
原題:Roald Dahl's Guide to Railway Safety
作者:ロアルド・ダール
イラスト:クェンティン・ブレイク
訳者:安藤 陽
出版社:日本経済評論社
ISBN:4818813893
イギリスと日本の鉄道事情はかなり違うので、訳者も日本の子ども向けにではなく、イギリスの鉄道に興味を持つ、あるいはイギリス旅行に興味を持つ大人向けに訳したそう。各項目につけられた訳注によってイギリスの鉄道事情を知ることができるという仕組み。
たとえば「駅のプラットフォームでは自転車に乗ってはいけません」という項目では、イギリスの多くの駅は改札口がないか無人なので自由にプラットフォームに入れることが訳注で説明されます。これがなければ「なにを馬鹿なことを言ってるんだ!」と思ってしまいますからね。
もっとも、民営化されてからもさまざまな変化がもたらされているので、現状と違っている部分が多いかもしれない。
元々がお役所のパンフレットですから、お説教嫌いで常に子ども寄りのスタンスをとるダールといえども「これをしちゃいけない」「あれをしなさい」という口調になってはいますが、おなじみクェンティン・ブレイクの楽しいイラストが説教臭さを緩和しています。かなりブラックなユーモアもあって、訳者も書いていますが「子どもにこんなものを見せていいのか?」と思ってしまうことも。
ロアルド・ダールの鉄道安全読本
原題:Roald Dahl's Guide to Railway Safety
作者:ロアルド・ダール
イラスト:クェンティン・ブレイク
訳者:安藤 陽
出版社:日本経済評論社
ISBN:4818813893
by timeturner
| 2013-05-13 19:48
| 和書
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