2013年 04月 29日
白鳥の歌 |
オックスフォードの歌劇場では、ワーグナーのオペラ公演を1週間後に控えていたが、主演の歌手ショートハウスの最低最悪な振る舞いのために練習はぎくしゃくとしてトラブル続きだった。そして初日が間近に迫った日の深夜、歌劇場の楽屋でショートハウスの首吊り死体が発見された・・・。
ショートハウスと三角関係だったことのあるテナー歌手アダム、その妻で作家のエリザベス、ショートハウスの相手役のソプラノ歌手ジョウン、ショートハウスに苛められていた新進指揮者、奇行で知られるショートハウスの兄など、バラエティあふれる容疑者の数々とエピソード、次から次へと起こる殺人未遂と第二の殺人、そしておなじみジャーバス・フェン教授の浮世離れした言動と、フェン教授シリーズの楽しさがぎっしり詰まっています。クラシック音楽、特にワーグナーに造詣の深い人ならさらに楽しめるのかもしれません。
訳の違いなのかなあ。ここ2冊ほどではほとんど感じられなかったドタバタ喜劇風のユーモアがたっぷり味わえて、ああ、これがクリスピンだよねと満足しました。ただ、ショートハウス殺害の種明かしがあまりにも複雑すぎて、最後のほうでは完全に理解する努力を放棄してしまいましたが。だからといってこの作品の楽しさは損なわれませんでした。(少なくとも私にとっては)
オックスフォードの通りや店の名前がたっぷり出てくるところも味わいのひとつ。そして、今回は例のスポーツカーも登場して、肝心のところでやってくれてます。
白鳥の歌 (世界探偵小説全集)
原題:Swan Song
作者:エドマンド・クリスピン
訳者:滝口達也
出版社:国書刊行会
ISBN:4336041598
ショートハウスと三角関係だったことのあるテナー歌手アダム、その妻で作家のエリザベス、ショートハウスの相手役のソプラノ歌手ジョウン、ショートハウスに苛められていた新進指揮者、奇行で知られるショートハウスの兄など、バラエティあふれる容疑者の数々とエピソード、次から次へと起こる殺人未遂と第二の殺人、そしておなじみジャーバス・フェン教授の浮世離れした言動と、フェン教授シリーズの楽しさがぎっしり詰まっています。クラシック音楽、特にワーグナーに造詣の深い人ならさらに楽しめるのかもしれません。
訳の違いなのかなあ。ここ2冊ほどではほとんど感じられなかったドタバタ喜劇風のユーモアがたっぷり味わえて、ああ、これがクリスピンだよねと満足しました。ただ、ショートハウス殺害の種明かしがあまりにも複雑すぎて、最後のほうでは完全に理解する努力を放棄してしまいましたが。だからといってこの作品の楽しさは損なわれませんでした。(少なくとも私にとっては)
オックスフォードの通りや店の名前がたっぷり出てくるところも味わいのひとつ。そして、今回は例のスポーツカーも登場して、肝心のところでやってくれてます。
白鳥の歌 (世界探偵小説全集)
原題:Swan Song
作者:エドマンド・クリスピン
訳者:滝口達也
出版社:国書刊行会
ISBN:4336041598
by timeturner
| 2013-04-29 20:34
| 和書
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