2012年 11月 11日
木の上の家 |
8歳のアグライアと大人のビアンカは友だち同士。マンション暮らしにあきたふたりは大きなカシの木の上に家を作って暮らしはじめた。ピアノもおける広い家で、台所もお風呂もトイレもついている。毎日楽しく過ごすふたりだったら、唯一の欠点は木の上のほうに住んでいる意地の悪い老人のお隣さんだった・・・。《イタリアからのおくりもの―5つのちいさなファンタジア》シリーズの一冊。
いやあもうやりたい放題。子供向けのお話といっても、こてこてのファンタジーでない限り、普通は常識では考えられないようなことはめったに起こりません。ところがこのお話ではアグライアとビアンかが望めばなんでも可能。トラブルが起こるとそれなりに知恵をしぼって考えますが、その結果出たアイディアが非常識きわまりなくてもへっちゃらです。
ファンタジーやSFや幻想文学は好きだし、慣れているつもりでいましたが、悲しいかな、完全に自由な発想からは遠く離れた大人になってしまっていた私には、次から次へとまきおおこるはちゃめちゃな展開に目を白黒させながら必死についていくのが精一杯。最初から最後まで作者に振り回されてしまいました。でも、楽しかった!
あとがきによると、この話は作者が友人夫婦の子供である実在のアグライアと仲良しで、一緒にお話をしているうちに生れたものだそうです。なるほど、だからこんなに自由で、なおかつ現代的なんだ。クェンティン・ブレイクの挿絵もぴったりで楽しさをいや増しています。
木の上の家 (イタリアからのおくりもの―5つのちいさなファンタジア)
原題:La Casa Sull'Albero
作者:ビアンカ・ピッツォルノ
イラスト:クェンティン・ブレイク
訳者:長野 徹
出版社:汐文社
ISBN:4811380851
いやあもうやりたい放題。子供向けのお話といっても、こてこてのファンタジーでない限り、普通は常識では考えられないようなことはめったに起こりません。ところがこのお話ではアグライアとビアンかが望めばなんでも可能。トラブルが起こるとそれなりに知恵をしぼって考えますが、その結果出たアイディアが非常識きわまりなくてもへっちゃらです。
ファンタジーやSFや幻想文学は好きだし、慣れているつもりでいましたが、悲しいかな、完全に自由な発想からは遠く離れた大人になってしまっていた私には、次から次へとまきおおこるはちゃめちゃな展開に目を白黒させながら必死についていくのが精一杯。最初から最後まで作者に振り回されてしまいました。でも、楽しかった!
あとがきによると、この話は作者が友人夫婦の子供である実在のアグライアと仲良しで、一緒にお話をしているうちに生れたものだそうです。なるほど、だからこんなに自由で、なおかつ現代的なんだ。クェンティン・ブレイクの挿絵もぴったりで楽しさをいや増しています。
木の上の家 (イタリアからのおくりもの―5つのちいさなファンタジア)
原題:La Casa Sull'Albero
作者:ビアンカ・ピッツォルノ
イラスト:クェンティン・ブレイク
訳者:長野 徹
出版社:汐文社
ISBN:4811380851
by timeturner
| 2012-11-11 18:39
| 和書
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