2012年 09月 04日
わたしが幽霊だった時 |
ある日、ふと気がついたら自分が幽霊になっていた。でも、なにも思い出せない。自宅と思われるところに行ってみると、そこは全寮制の男子校で、どうやら父親が校長、母親が寮母らしい。そしていずれも変わり者の姉妹が4人。はたして「あたし」は誰なのか? ここで何をしているのか?
映画「ハウルの動く城」の原作者だそうで、児童向けのファンタジーをたくさん書いているらしいのですが、これって子ども向け?と思うような表現や設定がけっこうありました。それとも、いまどきの子どもだったらこの程度はなんなく消化できるのかな。
妙にダークなんですよね。黒魔術めいたものが出てくるからかな。両親と子どもの関係も必要以上に酷に描かれているし、姉妹間のぶつかりあいも遠慮がなさすぎる。いくら子ども同士でもここまでやらんだろう、って感じ。
まわりくどい難しげな言葉が使われるのは大人向けのファンタジーではよく見かけますね。そのほうが雰囲気が出るんでしょうか。
それでも、途中からはけっこうがっちりつかまれて読まされました。かなりプロットを練って書く作家のようで、二転三転しては思いがけない方向にとぶので、何度も前のほうを読み返しながら読まなくてはならないのですが、最後になって「なるほど、そうだったのか!」ときちんとわかると、それまでの伏線に納得がいく。
わたしが幽霊だった時
原題:The Time of The Ghost
作者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
訳者:浅羽莢子
出版社:東京創元社
ISBN:4488019315
映画「ハウルの動く城」の原作者だそうで、児童向けのファンタジーをたくさん書いているらしいのですが、これって子ども向け?と思うような表現や設定がけっこうありました。それとも、いまどきの子どもだったらこの程度はなんなく消化できるのかな。
妙にダークなんですよね。黒魔術めいたものが出てくるからかな。両親と子どもの関係も必要以上に酷に描かれているし、姉妹間のぶつかりあいも遠慮がなさすぎる。いくら子ども同士でもここまでやらんだろう、って感じ。
まわりくどい難しげな言葉が使われるのは大人向けのファンタジーではよく見かけますね。そのほうが雰囲気が出るんでしょうか。
それでも、途中からはけっこうがっちりつかまれて読まされました。かなりプロットを練って書く作家のようで、二転三転しては思いがけない方向にとぶので、何度も前のほうを読み返しながら読まなくてはならないのですが、最後になって「なるほど、そうだったのか!」ときちんとわかると、それまでの伏線に納得がいく。
わたしが幽霊だった時
原題:The Time of The Ghost
作者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
訳者:浅羽莢子
出版社:東京創元社
ISBN:4488019315
by timeturner
| 2012-09-04 20:29
| 和書
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