2012年 05月 21日
ソウル・キッチン |

主演のアダム・ボウスドウコスと監督のファティ・アキンは、ボウスドウコスが実際にハンブルクで経営していたギリシャ料理店をもとにこの脚本を書いたそうで、道理で映画の中でもジノスがそれなりの包丁さばきを見せていたわけです。でも、ここに出てくる料理はあまりおいしそうじゃなかったなあ。特に最後に出てくるデザート用のホイップクリームはどう見ても泡立てすぎ。絞り出したときの肌理がざらざらでした。
それはともかく、映画そのものは面白かった。むきだしで洗練されていないセックスの描き方など、アマチュアくさい部分もありますが、底を流れる人間味がハリウッド映画にはない暖かみを出していて、ほのぼのします。ドイツ映画ってこういう微妙なバランスでBプラスになっている映画が多いですね。A級じゃないのが素晴らしい、みたいな。
ギャンブル好きでダメ人間だけど憎めない兄イリアスを演じたのは「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」で「アラブ人」と呼ばれるガンマンだった人ですが、だからこの映画の中で店の常連をつかまえて何度も「おい、アラブ人!」って呼んでたのかなあ。
出番は少ないけど強烈な印象を残すさすらいのシェフもいいキャラクターです。
原題:Soul Kitchen(2009)
上映時間:99 分
製作国:ドイツ/フランス/イタリア
監督:ファティ・アキン
出演:アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライブトロイ、ビロル・ユーネル、ウド・キア、アンナ・ベデルケ、フェリーネ・ロッガン、ルーカス・グレゴロヴィチ、ドルカ・グリルシュ、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、デミール・ゲクゲル、モニカ・ブライブトロイ、マルク・ホーゼマン、セム・アキンほか。
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by timeturner
| 2012-05-21 20:41
| 映画
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