2012年 03月 29日
A.I. |
地球温暖化や自然破壊で食糧が枯渇しつつある未来社会では、子供の数が制限され、人間の活動をサポートするために人間そっくりのロボットが多数生産され、改良されていた。やがて愛することのできるロボットの開発が始まり、第一号として子供のロボット、デイヴィッドが試作されて、不治の病にかかった息子をもつ夫婦に与えられた。デイヴィッドは両親を愛し、両親からも愛されて幸せな日々を送っていたが、ある日、不治だと思われていた実の息子が奇跡的に回復し、家に戻ってくる・・・。故スタンリー・キューブリックが長年温めてきた企画をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したSF人間ドラマ。
未来社会の描き方はさすがに手慣れたもので、セットも小道具もメインになるロボットもリアルだったし、地球温暖化で水の底に沈んだニューヨークの映像はまるでバラードの小説が現実になったかのようで興奮しました(この映画の原作はブライアン・オールディスですが)。10年前の作品なのに古びて見えないのはさすがです。
でも、映画としてのまとまりがいまいち。はじめのころは親子の愛を描くホームドラマ風、それが一転してハラハラドキドキの逃亡劇&冒険活劇になり、最後はSF未来小説風に。ジュード・ロウ扮するジゴロ・ロボットの位置づけも微妙でした。
それと、子供がひどい目に遭うのは見ていてつらい。悪ガキならともかく、なにも悪いことをしていない無垢で素直な良い子の場合だから特に。少しくらいひどい目に遭っても最後にハッピーエンドになるのならまだ許せるんだけど、この映画の終わり方は切ないです。
簡単に言えば「ブレードランナー」の子供版ですね。ロボットが精巧になりすぎて人間が敵意を抱くというパターンはSFでは定番だけど、この、なんともいえない悲しさが共通しています。ルトガー・ハウアーのようにガチムチの男でもあんなに可哀想だったんだから、いたいけな子供だったら推して知るべし。
主役の少年デイヴィッド役の男の子はよかった。あと、ぬいぐるみのテディがすごく可愛い。オッサンくさい声もグッド。
原題:Artificial Intelligence(2001)
上映時間:146 分
製作国:アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、フランシス・オコナー、ジュード・ロウ、サム・ロバーズ、ブレンダン・グリーソン、ジェイク・トーマス、ウィリアム・ハート、デイヴィー・チェイス、エイドリアン・グレニアーほか。
声の出演:ベン・キングズレー、ロビン・ウィリアムズ、メリル・ストリープほか。
未来社会の描き方はさすがに手慣れたもので、セットも小道具もメインになるロボットもリアルだったし、地球温暖化で水の底に沈んだニューヨークの映像はまるでバラードの小説が現実になったかのようで興奮しました(この映画の原作はブライアン・オールディスですが)。10年前の作品なのに古びて見えないのはさすがです。
でも、映画としてのまとまりがいまいち。はじめのころは親子の愛を描くホームドラマ風、それが一転してハラハラドキドキの逃亡劇&冒険活劇になり、最後はSF未来小説風に。ジュード・ロウ扮するジゴロ・ロボットの位置づけも微妙でした。
それと、子供がひどい目に遭うのは見ていてつらい。悪ガキならともかく、なにも悪いことをしていない無垢で素直な良い子の場合だから特に。少しくらいひどい目に遭っても最後にハッピーエンドになるのならまだ許せるんだけど、この映画の終わり方は切ないです。
簡単に言えば「ブレードランナー」の子供版ですね。ロボットが精巧になりすぎて人間が敵意を抱くというパターンはSFでは定番だけど、この、なんともいえない悲しさが共通しています。ルトガー・ハウアーのようにガチムチの男でもあんなに可哀想だったんだから、いたいけな子供だったら推して知るべし。
主役の少年デイヴィッド役の男の子はよかった。あと、ぬいぐるみのテディがすごく可愛い。オッサンくさい声もグッド。
原題:Artificial Intelligence(2001)
上映時間:146 分
製作国:アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、フランシス・オコナー、ジュード・ロウ、サム・ロバーズ、ブレンダン・グリーソン、ジェイク・トーマス、ウィリアム・ハート、デイヴィー・チェイス、エイドリアン・グレニアーほか。
声の出演:ベン・キングズレー、ロビン・ウィリアムズ、メリル・ストリープほか。
by timeturner
| 2012-03-29 20:19
| 映画
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