2012年 03月 27日
Emily |
道路の向かい側の黄色い家には、20年近くも家の外に出ずに暮らしている女の人がいました。よその人が声をかけると隠れてしまいます。向かいの家の少女はピアノが上手なお母さんと一緒にその家に招かれましたが、迎えてくれたのは女の人のお姉さんで、その人は二階に隠れたままお母さんが弾くピアノを聴いていました。そっと抜け出して二階に行った少女は・・・。
初めは可愛らしい家の絵に惹かれて手にとったのですが、登場人物たちの服装や室内の様子、使われている言葉や会話の内容から、どうやら19世紀のお話だとわかり、本腰を入れて読み終えました。途中まできて気づいたのですが、この本に書かれている引きこもりの女性はアメリカの女性詩人エミリー・ディキンソンなのでした。へえ、そういう人だったのか。
詩人エミリーと近所の少女の出会いはフィクションですが、おおげさなエピソードなどはなく、どこまでも静かに淡々と描いているのがいい感じです。詩人の話を絵本にしようというだけあって、文章もとても詩的で美しい。もしかしたらエミリーの詩の引用や、よく使われていた言葉などもあるのかもしれませんが、私は彼女の詩をまともに読んでことがないのでわかりませんでした。
Emily
邦題:エミリー
文:Michael Bedard
絵:Barbara Cooney
出版社:Doubleday Books
ISBN:0385306970
初めは可愛らしい家の絵に惹かれて手にとったのですが、登場人物たちの服装や室内の様子、使われている言葉や会話の内容から、どうやら19世紀のお話だとわかり、本腰を入れて読み終えました。途中まできて気づいたのですが、この本に書かれている引きこもりの女性はアメリカの女性詩人エミリー・ディキンソンなのでした。へえ、そういう人だったのか。
詩人エミリーと近所の少女の出会いはフィクションですが、おおげさなエピソードなどはなく、どこまでも静かに淡々と描いているのがいい感じです。詩人の話を絵本にしようというだけあって、文章もとても詩的で美しい。もしかしたらエミリーの詩の引用や、よく使われていた言葉などもあるのかもしれませんが、私は彼女の詩をまともに読んでことがないのでわかりませんでした。
Emily
邦題:エミリー
文:Michael Bedard
絵:Barbara Cooney
出版社:Doubleday Books
ISBN:0385306970
by timeturner
| 2012-03-27 23:15
| 洋書
|
Comments(0)