2012年 03月 06日
うちが いっけん あったとさ |
これは楽しい!
ここで描かれている「うち」というのは、机は足をのせるため、壁はらくがきのためにあり、椅子はよじ登るのが面白くなるような形だし、床にお菓子のくずをこぼしてもへっちゃら、という子供にとっての天国みたいなところです。「そんなことしちゃいけません!」なんて叱る大人はいなくて、代りにいろんな動物や巨人が仲良く遊んでくれます。
主人公の小さな男の以外のものはすべて、単色の背景に黒い描線だけで一筆書きのように描かれています。この背景、アメリカ版を見ると黄色なんですが、日本では褐色です。褐色のほうが少年の白と青の服が映えてずっとセンスがいいと思う。目にもやさしい。
男の子の弾む心を表すように擬音語・擬態語がたくさん使われていて、とてもリズミカルな文章が続きます。原文でもdee dee dee oh-h-hなんて感じみたいですが、日本語も負けず劣らず頑張っています。
絵を描いている人は「かいじゅうたちのいるところ」の原作者なんですね。すごくいい感じだなあ。
原題:A Very Special House
文:ルース・クラウス
絵:モーリス・センダック
訳者:わたなべしげお
出版社:岩波書店
ISBN:4001105810
ここで描かれている「うち」というのは、机は足をのせるため、壁はらくがきのためにあり、椅子はよじ登るのが面白くなるような形だし、床にお菓子のくずをこぼしてもへっちゃら、という子供にとっての天国みたいなところです。「そんなことしちゃいけません!」なんて叱る大人はいなくて、代りにいろんな動物や巨人が仲良く遊んでくれます。
主人公の小さな男の以外のものはすべて、単色の背景に黒い描線だけで一筆書きのように描かれています。この背景、アメリカ版を見ると黄色なんですが、日本では褐色です。褐色のほうが少年の白と青の服が映えてずっとセンスがいいと思う。目にもやさしい。
男の子の弾む心を表すように擬音語・擬態語がたくさん使われていて、とてもリズミカルな文章が続きます。原文でもdee dee dee oh-h-hなんて感じみたいですが、日本語も負けず劣らず頑張っています。
絵を描いている人は「かいじゅうたちのいるところ」の原作者なんですね。すごくいい感じだなあ。
原題:A Very Special House
文:ルース・クラウス
絵:モーリス・センダック
訳者:わたなべしげお
出版社:岩波書店
ISBN:4001105810
by timeturner
| 2012-03-06 17:31
| 和書
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