2011年 12月 28日
輝ける鼻のどんぐ |
篩の船で航海していたジャンブリーズがあるとき陸した土地で、どんぐという男がジャンブリーの乙女と恋に落ちた。楽しい日々が続いたがある日ジャンブリーズたちはまた篩の船で去ってゆき、ひとり残された失意のどんぐは樹皮で作った巨大な鼻をつけて荒野をさすらう・・・。
『ジャンブリーズ』の続編にあたります。ほのぼのしていた『ジャンブリーズ』から一転して、ここでは最初のページから北斎に影響されたと思われる荒波が寄せる暗い冬の海から始まり、途中明るい恋の場面があるものの、やがて哀しく切ない最後へ至ります。暗い雰囲気に合わせて、翻訳も今回は重厚な文語調。
リアは自身の大きすぎる鼻にコンプレックスを持っていて、生涯独身を通したそうですが、ここで語られているどんぐの恋はリア自身に重ねてあったのかな。
それにしてもこの鼻から出る光線、国芳の浮世絵にそっくりだ!
輝ける鼻のどんぐ
原題:The Dong with A Luminous Nose
文:エドワード・リア
絵:エドワード・ゴーリー
訳者:柴田元幸
出版社:河出書房新社
ISBN:4309269877
『ジャンブリーズ』の続編にあたります。ほのぼのしていた『ジャンブリーズ』から一転して、ここでは最初のページから北斎に影響されたと思われる荒波が寄せる暗い冬の海から始まり、途中明るい恋の場面があるものの、やがて哀しく切ない最後へ至ります。暗い雰囲気に合わせて、翻訳も今回は重厚な文語調。
リアは自身の大きすぎる鼻にコンプレックスを持っていて、生涯独身を通したそうですが、ここで語られているどんぐの恋はリア自身に重ねてあったのかな。
それにしてもこの鼻から出る光線、国芳の浮世絵にそっくりだ!
輝ける鼻のどんぐ
原題:The Dong with A Luminous Nose
文:エドワード・リア
絵:エドワード・ゴーリー
訳者:柴田元幸
出版社:河出書房新社
ISBN:4309269877
by timeturner
| 2011-12-28 15:03
| 和書
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