2011年 12月 24日
シャーロック・ホームズ クリスマスの依頼人 |
現代のミステリー作家たちがクリスマスをテーマに書いたホームズ・パスティーシュの数々を集めた短篇集。モリアーティに脅迫されているオックスフォード大学の教授、過去・現在・未来の幽霊にとりつかれている男、ホームズの弟子と自称するイタリア人貴族から彼が逮捕に協力した殺人犯の死刑に招かれる話など14篇。
それぞれに作家の好みや作風があって、同じホームズ物といっても趣向が変わるのが楽しいのですが、読み終わったときになんとなく「なーんだ」という気持ちにさせられるところは本家ホームズ物と似てるかな。もともとホームズの物語って、ホームズのエキセントリックなキャラクター、ホームズとワトソンの関係、それにビクトリア朝のロンドンの雰囲気などを楽しむほうが大きくて、謎解きに関しては過去の幾多のトリックを知っている現代の読者にはそれほど目新しくはないですもんね。
こうして並べてみると、アイリーン・アドラーの人気に驚かされます。逆にモリアーティの出番がそれほどなかったのが意外。ディケンズの『クリスマス・キャロル』が多用されているのはまあ当然なんでしょうね。
今の時期ではなく、クリスマスの頃に1編ずつゆっくり読めばよかった。
原題:Holmes For The Holidays
編者:ジョン・レレンバーグ
訳者:日暮雅通
出版社:原書房
ISBN:4562031514
それぞれに作家の好みや作風があって、同じホームズ物といっても趣向が変わるのが楽しいのですが、読み終わったときになんとなく「なーんだ」という気持ちにさせられるところは本家ホームズ物と似てるかな。もともとホームズの物語って、ホームズのエキセントリックなキャラクター、ホームズとワトソンの関係、それにビクトリア朝のロンドンの雰囲気などを楽しむほうが大きくて、謎解きに関しては過去の幾多のトリックを知っている現代の読者にはそれほど目新しくはないですもんね。
こうして並べてみると、アイリーン・アドラーの人気に驚かされます。逆にモリアーティの出番がそれほどなかったのが意外。ディケンズの『クリスマス・キャロル』が多用されているのはまあ当然なんでしょうね。
今の時期ではなく、クリスマスの頃に1編ずつゆっくり読めばよかった。
原題:Holmes For The Holidays
編者:ジョン・レレンバーグ
訳者:日暮雅通
出版社:原書房
ISBN:4562031514
by timeturner
| 2011-12-24 21:23
| 和書
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