2011年 10月 13日
隅田川ウォーキング 4 森下⇒門前仲町 |
前回(6月)は浜町まで歩きましたが、今回はちょっとだけズルをして川向こうの森下から歩き始めることにしました。なにしろ今回は見所が多いのです。
森下駅で10時半に待ち合わせ、まずは駅から少し歩いた川沿いにある芭蕉記念館に。少し前だったら素通りしていたかもしれないのですが、ここのところ子規の本を読んで俳句に興味をもっていたのと、これまで歩いてきた道のあちこちに芭蕉の通った跡があって、なんとなく他人とは思えなくなっていたので。
芭蕉は延宝8年(1680年)に宗匠生活を捨て、日本橋から深川の草庵に移り住み、「おくのほそ道」への旅もここから出発しました。門人から贈られた芭蕉の株が生い茂ったところから芭蕉庵と呼ばれ、芭蕉の没後は武家屋敷内にとりこまれて保存されていましたが火事で消失。大正6年(1917年)の大津波のあとで常盤一丁目から芭蕉が愛していたという石の蛙が出土したので、東京府が「芭蕉翁古池の跡」に指定、そこに記念館が建てられました。
記念館は江東区のコミュニティセンターを兼ねていて、チケットを買う窓口も向こう側が事務所になっていて、客がくると区役所の職員が立ってきて応対するという形になっていました。入館料はなんと100円。
展示室は2階と3階にあり、芭蕉の生涯の足取りを解説するとともに直筆原稿や掛け軸、写本などが展示されています。上に書いた石の蛙もありましたが、もともと蛙のように見える石にほんの少し手を加えただけ、といった風情の実に素朴で味わい深いものでした。芭蕉が愛した気持(伝承ではりますが)におおいに共感できます。
それにしても芭蕉の生涯というのはまさに旅人人生ですね。ひとところにじっとしているということが苦手な人だったのでしょう。今に比べたらはるかに危険の多い困難な旅でも、行かずにはいられなかったんでしょうね。今だったらバックパックを背負って世界中を放浪して歩く若者のような感じかしら。
この記念館の見所のひとつは庭。小さいながらもなかなか変化のある造りになっているのもさることながら、芭蕉の句に詠まれた草木が植えられていて、それぞれの木に句を書いた札が下げられているのです。名前だけは知っていてもどんな植物なのか知らずにいたものがここで実物と対面できるというわけ。これはよく考えましたねえ。俳句とお庭の両方を一度に楽しめます。築山には芭蕉庵を模したほこらもありました。
庭の裏口を出るとすぐ目の前が隅田川。あいにく今日は曇っているのでファインダーを覗いてもいまいちすっきりせず、隅田川ウォーキングと言いながらも本日撮った川の写真はこれだけ。まあ、このあと川を離れて歩いてしまったという理由もありますが。手すりのところにある三角と台形のオブジェみたいなものの表面に細長く黒い部分がありますが、ここには芭蕉の俳句が刻まれています。
この川沿いの道を左にしばらく行くと芭蕉庵史跡展望公園なるものがあるのですが、猫の額ほどの場所に石のタイルを敷き、萩や竹が植えてあって、芭蕉の青銅像が置いてあるだけでどうってことはありません。清洲橋がきれいに見えるポイントではありますが。
このあたりは道路にも芭蕉ゆかりの蛙がいます。
万年橋で小名木川を渡り、清澄庭園に。ここには前から来たかったのですが、入ってみると意外にこじんまりしていてびっくり。六義園くらいあるのかと思っていたのですが。どちらかというとわざわざ行くところではなく、近所の方が四季折々に訪れてのんびり過ごすのにぴったりな場所という雰囲気です。そのためか入園料もわずか150円。
ここからはもう完全に川からは離れ、まずは深川江戸資料館に。ここは面白いですよー。それほど広くないスペースに江戸時代の深川の一角が再現されているのです。入口を入るとちょっと高い橋のようになっていて、そこから町を見下ろす形になります。この感覚、何かに似てると考えたら江戸東京博物館でした。
この橋の上にいたときに猫の声が聞こえたので「あれっ?」と思ってよく見ると、一軒の家の屋根に猫が乗っていて、それが動いている! 機械仕掛けの猫です。首を上げ、身体を伸ばして片手を動かしていたかと思うとまた元の姿勢に戻りました。あとから案内の方に聞いたところによると、入口の橋を誰かが通ると鳴くようになっているんですって。名前は実助(まめすけ)。
このあと、町の中に入ってあれこれ見ているとニワトリが鳴く声、雀やカラス、犬の声、あさり売りの呼び声、さらには夕立が降る音まで聞こえました。毎時00~15分と30~45分にこうして下町の一日を表す音や光の演出がショーのように行われるのだそうです。夕立の音がするときには川の向こう側の空に雨が降る映像が映し出され、夕方になると夕焼けになります。
長屋の中はそれぞれに職業の違う人たちが住んでいることがわかるようなしつらえになっているし、八百屋の店先には当時の食生活がかいまみえるような野菜たちが並んでいます。米屋の店内には天井からハンモックのようなものが吊ってあり、そこでニワトリを飼っているのに驚きました。田舎のような広い庭のない町屋での知恵ですねえ。川沿いには船宿、広場には天ぷら(歩きながら食べやすいように串に刺してある)や蕎麦の屋台、茶店もある。
右の写真は小布(こぎれ)を売って歩いた物売りの天秤棒の片方。ハンガーが今と同じ形になっているのが驚きです。掛けられている布は江戸時代の庶民が好んだ柄なんだそう。天秤棒の反対側のラックには「かまわぬ」の手拭いも掛かっていました。火の見櫓の土台の柱に犬がおしっこを引っ掛けているのもご愛嬌。ほんと、予想以上に楽しめました。入館料300円は非常に良心的。
きょうは平日だしお天気も悪かったのでどこに行っても人気がなかったのですが、ここだけは年配の男性がたくさんいました。団体で来ているふうだったので、シルバー向けのカルチャー講座、あるいは地方都市からの視察グループか何かだったのかな。
次は本日の目玉、東京都現代美術館です。ここはねえ、もうずーっと来たかったの。でも、最寄り駅から徒歩13分というのに引っかかって来ていなかったのです。こういうウォーキングでは10キロくらい平気で歩くくせに、どうして駅から徒歩13分にひるむんでしょうねえ。不思議な心理ですがウォーキングの師匠に聞いても同じだった。
いやはや、ものすごく立派な建物です。サイトの写真を見るとわかりますが、雰囲気が国立新美術館に似ています。でも調べてみたら建築家は違った。(現代美術館は柳沢孝彦、新美術館は黒川紀章)。ロビーに赤、黄色、紫色といった鮮やかな配色の布でできた長方形の箱のようなものが窓沿いにいくつも置いてあり、初めは使わない机にカヴァーでもかけてあるのかしらと思ったのですが、よく見ると布の上部に妙なシワが寄っている。なんとなく人間が腰をおろした跡みたいな。もしかしたら椅子かも?とおそるおそる腰をおろしてみたら、ふわーっと身体が沈んでいきました。低反発クッションで出来たソファだったんです。とても坐り心地がいいです。ここに腰掛けて本を読んだら気持よさそう。疲れたら横になって寝ちゃったりとか。家にも1個ほしいなあ。
それはともかく。美術館に着いたときにはもう12時半を過ぎていたので、展示を見る前にまず腹ごしらえ。地下1階にあるレストラン「Content」に行きました。地下とは言っても中庭に面していて外光が入ってくるので閉塞感はまるでありません。空いていたので庭が見える席に案内してもらえ、とても快適に食事ができました。
本日のお肉の定食(1,680円)は大山鶏のクリームマスタードソースです。例によって空腹のあまり写真を撮るのを忘れてしまったので、ミネストローネを飲み終わり、茄子のソテーも食べてしまった状態の写真。右後ろにあるのは天然酵母のパンですが、とてもおいしく、かつボリュームがありました(食べ切れなかったので持ち帰り、夕食にした)。鶏肉も外側がカリッと焼け、中はしっとりでおいしかったです。葉野菜もパリパリでフレッシュ。
プラス420円のデザートはチーズケーキとバニラアイスクリームの盛り合わせ。イチジクと巨峰も添えられていて、お得です。アイスに挿してあるのはクッキーかと思ったのですが、上記の天然酵母パンを薄切りにして揚げ、シナモンシュガーをまぶしたものでした。美味!
スタッフの感じもよく、とても居心地がよかったのでついついお喋りに時を過ごしてしまいましたが、ちゃんと開催中の「ゼロ年代のベルリン ―わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展は見ましたよ。そちらの感想は別項で。
美術館を出ると木場公園を通って(途中、仙台堀川のほとりにオレンジ色のコスモスが咲き乱れていてきれい)富岡八幡宮に。
富岡八幡宮には横綱力士碑なるものがあって、新横綱になると名前が刻まれます。正面の大きくて古い碑は明治33年建立だそうで、これには歴代の雷電の名が刻まれています。向かって右側には大鵬、柏戸、朝潮、若乃花など私たちにもなじみのある名前が並び、まだかなり空白のスペースが残っています。力士名の下に出身地が記されているのですが、初めの頃の力士は青森、岩手といった東北、北海道がほとんどで、途中から東京出身者(おそらく二代目)が現れ、それからハワイ、モンゴルと外国出身者になります。面白いですねえ。
門前仲町から入る参道を通って深川不動堂に。それほど大きな敷地ではないんですが、平日だというのにけっこう人がいる。境内のそこらじゅうに御神籤の販売機があるのも不思議な雰囲気。さらには東京タワーの土産品売場かと思うほど品揃えの豊富なお守り売場が。な~んかあまりにも商売気が強くて、逆にご利益がなさそうに見えてしまいました。本堂のデザインも変にモダンで金きらしています。
本当は今日は佃島まで行って隅田川ウォーキングの最終回とするはずだったのですが、ランチでまったりしすぎたのと、記念館やら博物館やらにいちいち入って見てしまったのとで、深川不動堂を出たらもう4時になっていました。なので、今回は門前仲町までとし、11月に入ってからもう1回開催することに急遽決定。参道にある「お招き屋 ディデアン」という店に入りました。怪しげな店名だし「愛玉子(オーギョーチー)あります」の看板も茶店(ちゃみせ)に毛がはえたような風情なんですが、中に入ってみると落ち着ける雰囲気で、おまけに薬膳エスニック系のメニューもなかなか本格的です。
師匠は初めてだからと愛玉子を、私は野バラ茶にしました。愛玉子、うちの近所にある店のよりおいしそうでした(おいしいと師匠も太鼓判を押してた)。野バラ茶はタンザニア産の無農薬紅茶に野バラのつぼみを入れてあって、ガラスのポットなのでとてもきれいです。カップにも野バラが一輪入ってきたのも素敵なおもてなし。たっぷりカップ3杯分入ってきて500円って、異常に安くないですか? どうやら年配のご夫婦(定年退職後の第二の人生?)でやっているようなのですが、商売になるのかと心配になってしまいました。
地図上で進んだ距離はこれまでの半分以下だったのに、所要時間は2倍という今日のウォーキングでしたが、帰宅して歩数計を見たら18,314歩、8.603kmでした。博物館や美術館の中で歩いたから距離としてはこれまで並みでした。ああ、楽しかった!
森下駅で10時半に待ち合わせ、まずは駅から少し歩いた川沿いにある芭蕉記念館に。少し前だったら素通りしていたかもしれないのですが、ここのところ子規の本を読んで俳句に興味をもっていたのと、これまで歩いてきた道のあちこちに芭蕉の通った跡があって、なんとなく他人とは思えなくなっていたので。
芭蕉は延宝8年(1680年)に宗匠生活を捨て、日本橋から深川の草庵に移り住み、「おくのほそ道」への旅もここから出発しました。門人から贈られた芭蕉の株が生い茂ったところから芭蕉庵と呼ばれ、芭蕉の没後は武家屋敷内にとりこまれて保存されていましたが火事で消失。大正6年(1917年)の大津波のあとで常盤一丁目から芭蕉が愛していたという石の蛙が出土したので、東京府が「芭蕉翁古池の跡」に指定、そこに記念館が建てられました。
記念館は江東区のコミュニティセンターを兼ねていて、チケットを買う窓口も向こう側が事務所になっていて、客がくると区役所の職員が立ってきて応対するという形になっていました。入館料はなんと100円。
展示室は2階と3階にあり、芭蕉の生涯の足取りを解説するとともに直筆原稿や掛け軸、写本などが展示されています。上に書いた石の蛙もありましたが、もともと蛙のように見える石にほんの少し手を加えただけ、といった風情の実に素朴で味わい深いものでした。芭蕉が愛した気持(伝承ではりますが)におおいに共感できます。
それにしても芭蕉の生涯というのはまさに旅人人生ですね。ひとところにじっとしているということが苦手な人だったのでしょう。今に比べたらはるかに危険の多い困難な旅でも、行かずにはいられなかったんでしょうね。今だったらバックパックを背負って世界中を放浪して歩く若者のような感じかしら。
この記念館の見所のひとつは庭。小さいながらもなかなか変化のある造りになっているのもさることながら、芭蕉の句に詠まれた草木が植えられていて、それぞれの木に句を書いた札が下げられているのです。名前だけは知っていてもどんな植物なのか知らずにいたものがここで実物と対面できるというわけ。これはよく考えましたねえ。俳句とお庭の両方を一度に楽しめます。築山には芭蕉庵を模したほこらもありました。
庭の裏口を出るとすぐ目の前が隅田川。あいにく今日は曇っているのでファインダーを覗いてもいまいちすっきりせず、隅田川ウォーキングと言いながらも本日撮った川の写真はこれだけ。まあ、このあと川を離れて歩いてしまったという理由もありますが。手すりのところにある三角と台形のオブジェみたいなものの表面に細長く黒い部分がありますが、ここには芭蕉の俳句が刻まれています。
このあたりは道路にも芭蕉ゆかりの蛙がいます。
ここからはもう完全に川からは離れ、まずは深川江戸資料館に。ここは面白いですよー。それほど広くないスペースに江戸時代の深川の一角が再現されているのです。入口を入るとちょっと高い橋のようになっていて、そこから町を見下ろす形になります。この感覚、何かに似てると考えたら江戸東京博物館でした。
この橋の上にいたときに猫の声が聞こえたので「あれっ?」と思ってよく見ると、一軒の家の屋根に猫が乗っていて、それが動いている! 機械仕掛けの猫です。首を上げ、身体を伸ばして片手を動かしていたかと思うとまた元の姿勢に戻りました。あとから案内の方に聞いたところによると、入口の橋を誰かが通ると鳴くようになっているんですって。名前は実助(まめすけ)。
長屋の中はそれぞれに職業の違う人たちが住んでいることがわかるようなしつらえになっているし、八百屋の店先には当時の食生活がかいまみえるような野菜たちが並んでいます。米屋の店内には天井からハンモックのようなものが吊ってあり、そこでニワトリを飼っているのに驚きました。田舎のような広い庭のない町屋での知恵ですねえ。川沿いには船宿、広場には天ぷら(歩きながら食べやすいように串に刺してある)や蕎麦の屋台、茶店もある。
右の写真は小布(こぎれ)を売って歩いた物売りの天秤棒の片方。ハンガーが今と同じ形になっているのが驚きです。掛けられている布は江戸時代の庶民が好んだ柄なんだそう。天秤棒の反対側のラックには「かまわぬ」の手拭いも掛かっていました。火の見櫓の土台の柱に犬がおしっこを引っ掛けているのもご愛嬌。ほんと、予想以上に楽しめました。入館料300円は非常に良心的。
きょうは平日だしお天気も悪かったのでどこに行っても人気がなかったのですが、ここだけは年配の男性がたくさんいました。団体で来ているふうだったので、シルバー向けのカルチャー講座、あるいは地方都市からの視察グループか何かだったのかな。
次は本日の目玉、東京都現代美術館です。ここはねえ、もうずーっと来たかったの。でも、最寄り駅から徒歩13分というのに引っかかって来ていなかったのです。こういうウォーキングでは10キロくらい平気で歩くくせに、どうして駅から徒歩13分にひるむんでしょうねえ。不思議な心理ですがウォーキングの師匠に聞いても同じだった。
いやはや、ものすごく立派な建物です。サイトの写真を見るとわかりますが、雰囲気が国立新美術館に似ています。でも調べてみたら建築家は違った。(現代美術館は柳沢孝彦、新美術館は黒川紀章)。ロビーに赤、黄色、紫色といった鮮やかな配色の布でできた長方形の箱のようなものが窓沿いにいくつも置いてあり、初めは使わない机にカヴァーでもかけてあるのかしらと思ったのですが、よく見ると布の上部に妙なシワが寄っている。なんとなく人間が腰をおろした跡みたいな。もしかしたら椅子かも?とおそるおそる腰をおろしてみたら、ふわーっと身体が沈んでいきました。低反発クッションで出来たソファだったんです。とても坐り心地がいいです。ここに腰掛けて本を読んだら気持よさそう。疲れたら横になって寝ちゃったりとか。家にも1個ほしいなあ。
それはともかく。美術館に着いたときにはもう12時半を過ぎていたので、展示を見る前にまず腹ごしらえ。地下1階にあるレストラン「Content」に行きました。地下とは言っても中庭に面していて外光が入ってくるので閉塞感はまるでありません。空いていたので庭が見える席に案内してもらえ、とても快適に食事ができました。
本日のお肉の定食(1,680円)は大山鶏のクリームマスタードソースです。例によって空腹のあまり写真を撮るのを忘れてしまったので、ミネストローネを飲み終わり、茄子のソテーも食べてしまった状態の写真。右後ろにあるのは天然酵母のパンですが、とてもおいしく、かつボリュームがありました(食べ切れなかったので持ち帰り、夕食にした)。鶏肉も外側がカリッと焼け、中はしっとりでおいしかったです。葉野菜もパリパリでフレッシュ。
スタッフの感じもよく、とても居心地がよかったのでついついお喋りに時を過ごしてしまいましたが、ちゃんと開催中の「ゼロ年代のベルリン ―わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展は見ましたよ。そちらの感想は別項で。
美術館を出ると木場公園を通って(途中、仙台堀川のほとりにオレンジ色のコスモスが咲き乱れていてきれい)富岡八幡宮に。
門前仲町から入る参道を通って深川不動堂に。それほど大きな敷地ではないんですが、平日だというのにけっこう人がいる。境内のそこらじゅうに御神籤の販売機があるのも不思議な雰囲気。さらには東京タワーの土産品売場かと思うほど品揃えの豊富なお守り売場が。な~んかあまりにも商売気が強くて、逆にご利益がなさそうに見えてしまいました。本堂のデザインも変にモダンで金きらしています。
本当は今日は佃島まで行って隅田川ウォーキングの最終回とするはずだったのですが、ランチでまったりしすぎたのと、記念館やら博物館やらにいちいち入って見てしまったのとで、深川不動堂を出たらもう4時になっていました。なので、今回は門前仲町までとし、11月に入ってからもう1回開催することに急遽決定。参道にある「お招き屋 ディデアン」という店に入りました。怪しげな店名だし「愛玉子(オーギョーチー)あります」の看板も茶店(ちゃみせ)に毛がはえたような風情なんですが、中に入ってみると落ち着ける雰囲気で、おまけに薬膳エスニック系のメニューもなかなか本格的です。
師匠は初めてだからと愛玉子を、私は野バラ茶にしました。愛玉子、うちの近所にある店のよりおいしそうでした(おいしいと師匠も太鼓判を押してた)。野バラ茶はタンザニア産の無農薬紅茶に野バラのつぼみを入れてあって、ガラスのポットなのでとてもきれいです。カップにも野バラが一輪入ってきたのも素敵なおもてなし。たっぷりカップ3杯分入ってきて500円って、異常に安くないですか? どうやら年配のご夫婦(定年退職後の第二の人生?)でやっているようなのですが、商売になるのかと心配になってしまいました。
地図上で進んだ距離はこれまでの半分以下だったのに、所要時間は2倍という今日のウォーキングでしたが、帰宅して歩数計を見たら18,314歩、8.603kmでした。博物館や美術館の中で歩いたから距離としてはこれまで並みでした。ああ、楽しかった!
by timeturner
| 2011-10-13 22:49
| 散歩
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