2011年 09月 20日
墓所返還特例制度と立体埋蔵施設 |
いまはお墓のことしか頭にないのでネットにつないでいても、そういうところばかり見てしまいます。で、見つけたこの制度。ちょっと興味深かったのでご紹介。
谷中霊園での話なのですが、現在、谷中霊園にお墓がある人で以下のような状態にある人に墓地を東京都に返還しませんか、と呼びかけています。
・自分の代が終わると継ぐ者がいないので、無縁になるのが心配だ。
・遠くに住んでいるので墓参もままならず、管理も行き届かない。
・過去の経緯で墓守を引き継いだが、埋葬者のことは一切不明なのでこれ以上の墓守が負担だ。
・埋葬者が遠縁で、子どもに墓守を引き継がせたくない。
返還を希望すると墓石等の撤去工事と埋葬遺骨の取り出しを東京都が費用を負担してやってくれ、「祭し補償料」と「移転雑費補償料」とが支払われるのだそうです。で、取り出した遺骨は同じ谷中の立体埋蔵施設、あるいは多磨霊園合葬式墓地、小平霊園合葬式墓地に無償変更してくれます。また、地方に住んでいる人が自分の家の近くに移したいという場合は、遺骨の引き渡しまで東京都が無償で代行するそうです。
すでに無縁墓地になってしまっていて誰も管理費を払っていないお墓というのもあるんでしょうが、それは都のほうで勝手に処理してしまうんでしょうね。ふと思ったんですが、お墓ウォッチングにやってくる観光客向けの著名人のお墓などはどうなのかしら? 中には係累がなくなっている人もいると思うんですが、そういうのは都が管理費を負担しているのかな? 一応観光資源ですものね。
立体埋蔵施設について先日見にいったときはよくわからなかったことがその後調べてはっきりしました。もう一度同じ写真をアップして説明します。

右側にずらっと並んでいる郵便受けのようなものがカロートと呼ばれる個室です。ひとつのカロートに3体分の遺骨が入れられます。カロートの前面には石でできた家名表示板があり、埋葬者の名前(〇〇家、フルネーム等)が刻まれていました。表記は本名であれば自由のようです。北側と南側に36×4列のカロートがあり、いちばん下の段に献花台と焼香台があります。12カロートにつきひとつの献花・焼香台という割り当て。
ここの献花台はとても小さいので小さな花束程度でないと載りそうにありません。私が行ったときにはセロハンで全体を覆った普通サイズの花束が献花・焼香台の前の床に横たえてありました。近くにゴミ箱が二つ(燃えるゴミと燃えないゴミ用)あったのは、汚くなっている花束をみつけた人が捨てるのでしょうか。でも、よその家の花を勝手に捨てるというのもちょっとためらわれますね。あとで聞いてみよう。
ところで、カロートの中には20年しかいられません。20年たつと地下の共同埋蔵室に移されます。共同埋蔵室の中の遺骨をお参りするときは正面にある大きな献花・焼香台を使います。霊園でも年に1回献花と焼香をするそうなので、無縁仏になっても安心。
写真には写っていないのですが、北側・南側ともにカロートと向かい合うように大理石のベンチが置かれていて、ゆっくり坐って故人と話ができるようになっています。これはなかなかいいアイディア。普通のお墓だと立っているかしゃがんでいるかしかなくて、あまり落ち着いていられませんよね。まあ、そこまでゆっくり話すことがあるかどうかは人によるでしょうが(^^;)。
谷中霊園での話なのですが、現在、谷中霊園にお墓がある人で以下のような状態にある人に墓地を東京都に返還しませんか、と呼びかけています。
・自分の代が終わると継ぐ者がいないので、無縁になるのが心配だ。
・遠くに住んでいるので墓参もままならず、管理も行き届かない。
・過去の経緯で墓守を引き継いだが、埋葬者のことは一切不明なのでこれ以上の墓守が負担だ。
・埋葬者が遠縁で、子どもに墓守を引き継がせたくない。
返還を希望すると墓石等の撤去工事と埋葬遺骨の取り出しを東京都が費用を負担してやってくれ、「祭し補償料」と「移転雑費補償料」とが支払われるのだそうです。で、取り出した遺骨は同じ谷中の立体埋蔵施設、あるいは多磨霊園合葬式墓地、小平霊園合葬式墓地に無償変更してくれます。また、地方に住んでいる人が自分の家の近くに移したいという場合は、遺骨の引き渡しまで東京都が無償で代行するそうです。
すでに無縁墓地になってしまっていて誰も管理費を払っていないお墓というのもあるんでしょうが、それは都のほうで勝手に処理してしまうんでしょうね。ふと思ったんですが、お墓ウォッチングにやってくる観光客向けの著名人のお墓などはどうなのかしら? 中には係累がなくなっている人もいると思うんですが、そういうのは都が管理費を負担しているのかな? 一応観光資源ですものね。
立体埋蔵施設について先日見にいったときはよくわからなかったことがその後調べてはっきりしました。もう一度同じ写真をアップして説明します。

右側にずらっと並んでいる郵便受けのようなものがカロートと呼ばれる個室です。ひとつのカロートに3体分の遺骨が入れられます。カロートの前面には石でできた家名表示板があり、埋葬者の名前(〇〇家、フルネーム等)が刻まれていました。表記は本名であれば自由のようです。北側と南側に36×4列のカロートがあり、いちばん下の段に献花台と焼香台があります。12カロートにつきひとつの献花・焼香台という割り当て。
ここの献花台はとても小さいので小さな花束程度でないと載りそうにありません。私が行ったときにはセロハンで全体を覆った普通サイズの花束が献花・焼香台の前の床に横たえてありました。近くにゴミ箱が二つ(燃えるゴミと燃えないゴミ用)あったのは、汚くなっている花束をみつけた人が捨てるのでしょうか。でも、よその家の花を勝手に捨てるというのもちょっとためらわれますね。あとで聞いてみよう。
ところで、カロートの中には20年しかいられません。20年たつと地下の共同埋蔵室に移されます。共同埋蔵室の中の遺骨をお参りするときは正面にある大きな献花・焼香台を使います。霊園でも年に1回献花と焼香をするそうなので、無縁仏になっても安心。
写真には写っていないのですが、北側・南側ともにカロートと向かい合うように大理石のベンチが置かれていて、ゆっくり坐って故人と話ができるようになっています。これはなかなかいいアイディア。普通のお墓だと立っているかしゃがんでいるかしかなくて、あまり落ち着いていられませんよね。まあ、そこまでゆっくり話すことがあるかどうかは人によるでしょうが(^^;)。
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by timeturner
| 2011-09-20 19:40
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