2011年 08月 16日
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル |
同僚の女性を強姦・殺害した罪で死刑を4日後にひかえた囚人デビッド・ゲイルから、ある雑誌社に単独インタビューのオファーが来た。ただしインタビューは同誌の女性記者ビッツィーに限るという。ゲイルは元大学教授で、殺害した女性と共に死刑制度反対運動の熱心な活動家だった。テキサスの刑務所に出向いたビッツィーはそこで3日間にわたってゲイルの話を聞くことになる・・・。
いかにもアラン・パーカーらしい、アラン・パーカーでなくては撮れなかったであろう映画です。これだけ政治的というか主張のある内容だと普通は敬遠されてしまうものですが、よく製作会社がみつかったものです。しかも、アメリカでいちばん死刑実行数の多いテキサスで撮影をしてしまうという度胸。
脚本を書いたのはこの映画の主人公デビッド・ゲイルと同様、大学で哲学を教えていたという人で、これが処女作だとか。信じられないくらい巧く書けています。難しいテーマを扱いながら決して声高に叫ぶのではなく、じわじわと次第にしみてくるような効果を持っている。見ている間はスリラー仕立ての表側に気をとられてしまいますが、観終わってから長い間いろいろ考えてしまう。死刑についてだけでなく、人間の尊厳や信頼関係、親子の愛情、希望、絶望などなど。
ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニーの息づまるような演技も素晴らしい。特にケヴィンは久々にハマり役を得たって感じです。
音楽の使われ方もいいなあと思ったら、なんと監督の二人の息子が担当していました。ひとりはロック畑、ひとりはクラシック畑で、両方も実に巧みに使っています。エンドクレジットに使われたマリリン・マンソン風味のテーマ曲は秀逸。
原題:The Life of David Gale(2003)
上映時間:131 分
製作国:アメリカ
監督:アラン・パーカー
出演:ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニー、ガブリエル・マン、マット・クレイヴン、ローナ・ミトラ、レオン・リッピー、ジム・ビーヴァー、クレオ・キングほか。
いかにもアラン・パーカーらしい、アラン・パーカーでなくては撮れなかったであろう映画です。これだけ政治的というか主張のある内容だと普通は敬遠されてしまうものですが、よく製作会社がみつかったものです。しかも、アメリカでいちばん死刑実行数の多いテキサスで撮影をしてしまうという度胸。
脚本を書いたのはこの映画の主人公デビッド・ゲイルと同様、大学で哲学を教えていたという人で、これが処女作だとか。信じられないくらい巧く書けています。難しいテーマを扱いながら決して声高に叫ぶのではなく、じわじわと次第にしみてくるような効果を持っている。見ている間はスリラー仕立ての表側に気をとられてしまいますが、観終わってから長い間いろいろ考えてしまう。死刑についてだけでなく、人間の尊厳や信頼関係、親子の愛情、希望、絶望などなど。
ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニーの息づまるような演技も素晴らしい。特にケヴィンは久々にハマり役を得たって感じです。
音楽の使われ方もいいなあと思ったら、なんと監督の二人の息子が担当していました。ひとりはロック畑、ひとりはクラシック畑で、両方も実に巧みに使っています。エンドクレジットに使われたマリリン・マンソン風味のテーマ曲は秀逸。
原題:The Life of David Gale(2003)
上映時間:131 分
製作国:アメリカ
監督:アラン・パーカー
出演:ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニー、ガブリエル・マン、マット・クレイヴン、ローナ・ミトラ、レオン・リッピー、ジム・ビーヴァー、クレオ・キングほか。
by timeturner
| 2011-08-16 23:47
| 映画
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