2011年 08月 08日
セロ弾きのゴーシュ |
金星音楽団のセロ弾きゴーシュは、演奏がうまくできず楽団の足を引っ張ってしまう毎日。市民音楽祭を10日後にひかえ、楽長の苛立ちは高まるばかりだ。町はずれの水車小屋で遅くまで練習していると夜遅くトビラを叩くものがあった。それはなんと近所に住むネコで、ベートーベンばかり弾いていないでシューマンを弾いてほしいという。かっとなったゴーシュは「インドの虎狩り」を演奏してネコをキリキリ舞いさせた。だが、翌晩も別の来訪者が・・・。
宮澤賢治の名作童話の映画化です。原作を読んだときにも思ったのですが、ゴーシュってなんだかすごく傲慢ですよね。作者がそう意図していたのか、あるいは当時は人間と動物は対等ではないので動物を相手にするときにはあんなふうに威張った口をきくのが普通だったのか、どっちなんでしょう。でもまあこの映画ではそのあたりはもう少しソフトになっています。ネコを相手にしたときだけは原作通りの意地悪なおっさんですが、だんだんとソフトになっていく。
単純な話なので、映画としての素晴らしさは音楽と映像のハーモニーにすべてかかっています。これは素晴らしい。ネズミの子供じゃないけど、激しく、やさしく、なめらかに動く絵を目にしながらチェロの音を聴いていると、体がほぐれていくような気分になりました。
カッコウの表情、子ダヌキの声が可愛かった。
原題:セロ弾きのゴーシュ(1982)
上映時間:63 分
製作国:日本
監督:高畑勲
声の出演:佐々木秀樹、雨森雅司、白石冬美、肝付兼太、高橋和枝、高橋章子、横沢啓子、槐柳二、千葉順子、矢田耕司、三橋洋一、横尾三郎、峰あつ子ほか。
宮澤賢治の名作童話の映画化です。原作を読んだときにも思ったのですが、ゴーシュってなんだかすごく傲慢ですよね。作者がそう意図していたのか、あるいは当時は人間と動物は対等ではないので動物を相手にするときにはあんなふうに威張った口をきくのが普通だったのか、どっちなんでしょう。でもまあこの映画ではそのあたりはもう少しソフトになっています。ネコを相手にしたときだけは原作通りの意地悪なおっさんですが、だんだんとソフトになっていく。
単純な話なので、映画としての素晴らしさは音楽と映像のハーモニーにすべてかかっています。これは素晴らしい。ネズミの子供じゃないけど、激しく、やさしく、なめらかに動く絵を目にしながらチェロの音を聴いていると、体がほぐれていくような気分になりました。
カッコウの表情、子ダヌキの声が可愛かった。
原題:セロ弾きのゴーシュ(1982)
上映時間:63 分
製作国:日本
監督:高畑勲
声の出演:佐々木秀樹、雨森雅司、白石冬美、肝付兼太、高橋和枝、高橋章子、横沢啓子、槐柳二、千葉順子、矢田耕司、三橋洋一、横尾三郎、峰あつ子ほか。
by timeturner
| 2011-08-08 21:10
| 映画
|
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