2011年 08月 08日
二十一の短篇 |
少年ギャング団が偏屈な老人が住む廃屋に仕掛ける壮大な悪ふざけ、バーで拾った女を連れて故郷へ帰った中年男、死後も霊魂は残ることを実証しようとする退役軍人、老詐欺師同士の化かし合いと世代交代・・・独特のユーモアと皮肉、不条理、悲哀が効いた不思議な味わいの短編集。
作品そのものも興味深いのですが、21の短篇を9人の翻訳者が分担して訳しているところがミソ。作品そのものの味わいが違う部分もあるのでしょうが、それにしても同じ作家の作品が翻訳でこれほど雰囲気が変わるものかと驚きます。
二十一の短編 ハヤカワepi文庫
原題:Twenty-One Stories
作者:グレアム・グリーン
訳者:高橋和久ほか
出版社:早川書房
ISBN:4151200312
作品そのものも興味深いのですが、21の短篇を9人の翻訳者が分担して訳しているところがミソ。作品そのものの味わいが違う部分もあるのでしょうが、それにしても同じ作家の作品が翻訳でこれほど雰囲気が変わるものかと驚きます。
廃物破壊者たち The Destructors/高橋和久
特別任務 Special Duties/永富友海
ブルーフィルム The Blue Film/田口俊樹
説明のヒント The Hint of an Explanation/三川基好
ばかしあい When Greek Meets Greek/永富友海
働く人々 Men at Work/加賀山卓朗
能なしのメイリング Alas, Poor Maling/三川基好
弁護側の言い分 The Case for the Defence/高橋和久
エッジウェア通り A Little Place off the Edgware Road/三川基好
アクロス・ザ・ブリッジ Across the Bridge/三川基好
田舎へドライブ A Drive in the Country/古屋美登里
無垢なるもの The Innocent/鴻巣友希子
地下室 The Basement Room/若島正
ミスター・リーヴァーのチャンス A Chance for Mr. Lever/加賀山卓朗
弟 Brother/加賀山卓朗
即位二十五年記念祭 Jubilee/永富友海
一日の得 A Day Saved/加賀山卓朗
アイ・スパイ I, Spy/若島正
たしかな証拠 Proof Positive/越前敏弥
第二の死 The Second Death/越前敏弥
パーティの終わり The End of the Party/古屋美登里
二十一の短編 ハヤカワepi文庫
原題:Twenty-One Stories
作者:グレアム・グリーン
訳者:高橋和久ほか
出版社:早川書房
ISBN:4151200312
by timeturner
| 2011-08-08 21:08
| 和書
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