2011年 05月 23日
フォー・ウェディング |
32歳のチャールズとその仲間たちは、ゲイのカップルであるガレスとマシューを除き、全員がひとり者。それなのに毎土曜日友人・知人の結婚式に呼ばれては遅刻したりドジを踏んだりしている。だが、ある日、教会で魅力的なアメリカ人女性キャリーと出会ったチャールズは、式のあと仲間の城に行って泊まろうとの誘いを断り、彼女が泊まっている宿屋に出かけていく・・・。
うわあ、失敗した、もっと早く見ておけばよかった。ノッティングヒル以降のヒュー・グラント映画ばかり見ていたもので、どうせあの手のロマコメでしょう、とたかをくくっておりました。まるで出来が違うじゃないか!
これ、かなり前の映画だったんですね。「いつか晴れた日に」や「ウェールズの山」より前なんだ。ヒュー・グラントが若くて超ハンサム。肌なんてすべすべ。とても30過ぎには見えません。「モーリス」の頃の彼を思い出してしまいました。
が、いくらヒューがキュートだといっても、それだけでは面白くなりません。脚本がすごくよく出来てます。4つの結婚式とひとつの葬式のどれもがそれぞれに面白く、感動的。そしていかにもイギリス的な意地悪さに満ちている。この時代はまだハリウッドからも相手にされていなかったのがよかったんでしょうね。もし、アメリカ資本が入っていたら、こんなにアメリカ人を馬鹿にした内容にはできないもの。キャリーもチェスターもひどい描かれようですよね。
アンディ・マクダウェルはきれいな女優さんだけど演技力はいまいちだし、この当時すでに容姿も衰えかけているから、チャールズがあれほど惹かれるのがちょっと不自然でしたが、話の展開がスムーズなのとヒューの演技力とでうまくカヴァーしています。他のイギリス人キャストもみんな個性的でいい。「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマスがいかにも上流階級のお嬢様という雰囲気を出していました。
これ、イギリスのアッパークラスとアッパーミドルクラスの人たちしか出てきません。話し方やアクセントは実際にこうなんでしょうか? トムがガレスの葬式以外で泣いたのは愛犬が死んだときだったとか、パブリックスクールの級長の話とか、いかにもの内容が盛り込まれているので、イギリス人が見ればそのあたりでも笑えるのでは。脚本家はハロー校からオックスフォードという典型的な上流コースだし、監督もパブリックスクールからケンブリッジに行ってます。自分たちの経験から作られた映画なのかな。自分たちを笑いのめしているんですね。だから庶民の私たちが見ても嫌味に感じない。いやほんとに楽しめました。
原題:Four Weddings and A Funeral(1994)
上映時間:118 分
製作国:イギリス
監督:マイク・ニューウェル
出演:ヒュー・グラント、アンディ・マクダウェル、クリスティン・スコット・トーマス、サイモン・キャロウ、ジェームズ・フリート、ジョン・ハナー、シャーロット・コールマン、コリン・レッドグレーヴ、アンナ・チャンセラー、デヴィッド・バウアー、ローワン・アトキンソン、ジェレミー・ケンプほか。
うわあ、失敗した、もっと早く見ておけばよかった。ノッティングヒル以降のヒュー・グラント映画ばかり見ていたもので、どうせあの手のロマコメでしょう、とたかをくくっておりました。まるで出来が違うじゃないか!
これ、かなり前の映画だったんですね。「いつか晴れた日に」や「ウェールズの山」より前なんだ。ヒュー・グラントが若くて超ハンサム。肌なんてすべすべ。とても30過ぎには見えません。「モーリス」の頃の彼を思い出してしまいました。
が、いくらヒューがキュートだといっても、それだけでは面白くなりません。脚本がすごくよく出来てます。4つの結婚式とひとつの葬式のどれもがそれぞれに面白く、感動的。そしていかにもイギリス的な意地悪さに満ちている。この時代はまだハリウッドからも相手にされていなかったのがよかったんでしょうね。もし、アメリカ資本が入っていたら、こんなにアメリカ人を馬鹿にした内容にはできないもの。キャリーもチェスターもひどい描かれようですよね。
アンディ・マクダウェルはきれいな女優さんだけど演技力はいまいちだし、この当時すでに容姿も衰えかけているから、チャールズがあれほど惹かれるのがちょっと不自然でしたが、話の展開がスムーズなのとヒューの演技力とでうまくカヴァーしています。他のイギリス人キャストもみんな個性的でいい。「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマスがいかにも上流階級のお嬢様という雰囲気を出していました。
これ、イギリスのアッパークラスとアッパーミドルクラスの人たちしか出てきません。話し方やアクセントは実際にこうなんでしょうか? トムがガレスの葬式以外で泣いたのは愛犬が死んだときだったとか、パブリックスクールの級長の話とか、いかにもの内容が盛り込まれているので、イギリス人が見ればそのあたりでも笑えるのでは。脚本家はハロー校からオックスフォードという典型的な上流コースだし、監督もパブリックスクールからケンブリッジに行ってます。自分たちの経験から作られた映画なのかな。自分たちを笑いのめしているんですね。だから庶民の私たちが見ても嫌味に感じない。いやほんとに楽しめました。
原題:Four Weddings and A Funeral(1994)
上映時間:118 分
製作国:イギリス
監督:マイク・ニューウェル
出演:ヒュー・グラント、アンディ・マクダウェル、クリスティン・スコット・トーマス、サイモン・キャロウ、ジェームズ・フリート、ジョン・ハナー、シャーロット・コールマン、コリン・レッドグレーヴ、アンナ・チャンセラー、デヴィッド・バウアー、ローワン・アトキンソン、ジェレミー・ケンプほか。
by timeturner
| 2011-05-23 20:26
| 映画
|
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