2011年 04月 04日
陰陽師 |
魔物が人と渾在した平安時代、ふたつの世界のバランスを保つ能力をもつ陰陽師の中で、ひとりわが道をいく安倍晴明という男がいた。キツネと人の子とも噂され、幼い頃から陰陽道を完璧に使いこなすことが出来たと言われているが、俗事にはまったく興味を示さない。純な心をもつ熱血漢、右近衛府中将・源博雅はそんな清明と出会い、意気投合する。一方、陰陽頭の道尊は人の心に潜む鬼を利用して都を我が物にしようと企んでいた・・・。
マンガでは読んでいたので物語の世界に入りやすかった。ストーリーはほとんど忘れていたけど。
10年も前の作品なのでCGがチャチなのは仕方がないとして、京の町や人々があまりにも平べったく安っぽかったのは残念だったなあ。そういう背景をしっかり描いてこそ物語が生きるのに。でもまあ、ハリウッド映画と比較しては気の毒ですね。
原題:陰陽師(2001)
上映時間:116 分
製作国:日本
監督:滝田洋二郎
出演:野村萬斎、伊藤英明、真田広之、小泉今日子、萩原聖人、柄本明、岸部一徳、今井絵理子、夏川結衣、宝生舞、矢島健一、石井愃一、石丸謙二郎、国分佐智子、螢雪次郎、下元史朗、八巻健弐、木下ほうか、立原瞳ほか。
マンガでは読んでいたので物語の世界に入りやすかった。ストーリーはほとんど忘れていたけど。
晴明役の野村萬斎はさすがに衣装やカツラが似合っていて、まるで本当の平安人のよう。反対にまったく似合わない博雅役の伊藤英明ですが、不思議なことにキャラクターには合ってるんですよね。セリフ回しの下手さもそれなりの持ち味になってる。
萬斎のほうは発声やセリフ回しには問題ないんだけど、感情的な場面になると途端に浮いてしまうのは本職の特異性からでしょうか。途中と最後に登場する舞は実に素晴らしいんですけどねえ。まあ、幸いなことに晴明は感情をほとんど表面に出さないキャラなので特に問題はありませんでしたが。
真田広之はさすがに巧い。この人が出ているおかげで重量感が2割増しくらいになっています。マンガのときにお気に入りだった蜜虫役の女優さんにはがっかり。可愛いから選んだとも思えないのに、あんな簡単なセリフもまともに言えないなんて。大事な脇役なのになあ。
10年も前の作品なのでCGがチャチなのは仕方がないとして、京の町や人々があまりにも平べったく安っぽかったのは残念だったなあ。そういう背景をしっかり描いてこそ物語が生きるのに。でもまあ、ハリウッド映画と比較しては気の毒ですね。
原題:陰陽師(2001)
上映時間:116 分
製作国:日本
監督:滝田洋二郎
出演:野村萬斎、伊藤英明、真田広之、小泉今日子、萩原聖人、柄本明、岸部一徳、今井絵理子、夏川結衣、宝生舞、矢島健一、石井愃一、石丸謙二郎、国分佐智子、螢雪次郎、下元史朗、八巻健弐、木下ほうか、立原瞳ほか。
by timeturner
| 2011-04-04 23:49
| 映画
|
Comments(2)
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by
YAGI節
at 2011-04-05 01:57
x
うわ~、びっくりした~。
こちらのブログで萬斎さんの名前を見る事になるとは!!
ちなみに、私が『陰陽師』に興味を持った原因はブライアン・イーノでした(笑)。
「イーノが知ってる『陰陽師』を日本人の私が知らないなんて」と慌てて小説を読んだのでした。
小説は気に入り、NHKのドラマも観て、映画も見に行きました。
当時は映画よりドラマの方がお気に入りでした。
おっしゃる通り、蜜虫があんまりでした。
ドラマ版の本上まなみさんはとても良かったのになぁ。
主演も実はドラマ版の稲垣吾郎さんの方が好きでした。
原作のイメージに近いのは圧倒的に萬斎さんだと思いましたし、舞には本当に見とれたのですが、まるで人間味がなくてホントに狐の化身みたいな萬斎さんより、原作からは遠いけれど人間味のある稲垣晴明の方が好きだったんです。
というワケで、2は見てません(^^;;;;)。
そんな私が後に萬斎さんのファンになるのですから、先の事はわからないものです。
原作の夢枕獏さんは萬斎さんが狐の演技をしている姿をドキュメンタリー番組で見て、「晴明役はこの人だ!!」と思ったらしいですよ。
こちらのブログで萬斎さんの名前を見る事になるとは!!
ちなみに、私が『陰陽師』に興味を持った原因はブライアン・イーノでした(笑)。
「イーノが知ってる『陰陽師』を日本人の私が知らないなんて」と慌てて小説を読んだのでした。
小説は気に入り、NHKのドラマも観て、映画も見に行きました。
当時は映画よりドラマの方がお気に入りでした。
おっしゃる通り、蜜虫があんまりでした。
ドラマ版の本上まなみさんはとても良かったのになぁ。
主演も実はドラマ版の稲垣吾郎さんの方が好きでした。
原作のイメージに近いのは圧倒的に萬斎さんだと思いましたし、舞には本当に見とれたのですが、まるで人間味がなくてホントに狐の化身みたいな萬斎さんより、原作からは遠いけれど人間味のある稲垣晴明の方が好きだったんです。
というワケで、2は見てません(^^;;;;)。
そんな私が後に萬斎さんのファンになるのですから、先の事はわからないものです。
原作の夢枕獏さんは萬斎さんが狐の演技をしている姿をドキュメンタリー番組で見て、「晴明役はこの人だ!!」と思ったらしいですよ。
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by
shoh
at 2011-04-05 07:39
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YAGI節さん
えへへ。この前お話したときに「そう言えば見ようと思っていたのに見てなかったなあ」と思い出し、レンタルしました。小説ではなくマンガを先に見てしまったので、ビジュアル・イメージが出来上がってしまっていたから、ちと辛口になりましたが、それでも萬斎さん(あれ、私まで)はぴったりだと思いました。
それにしても、TVドラマ版まで作られていたとは知りませんでした。夢枕獏さん、すごい収入になったんでしょうね。(え?そこ?)
えへへ。この前お話したときに「そう言えば見ようと思っていたのに見てなかったなあ」と思い出し、レンタルしました。小説ではなくマンガを先に見てしまったので、ビジュアル・イメージが出来上がってしまっていたから、ちと辛口になりましたが、それでも萬斎さん(あれ、私まで)はぴったりだと思いました。
それにしても、TVドラマ版まで作られていたとは知りませんでした。夢枕獏さん、すごい収入になったんでしょうね。(え?そこ?)