2011年 03月 19日
春が来てた |
どんなにひどい災害に見舞われても自然はたくましく存在し続けるのですね。お日様の光に誘われて湯島天神に行ってみたら、梅の花はもう満開を過ぎて散り始めていました。
低い石垣に腰をおろし、境内で買った大福を食べ、ジャスミン茶を飲んでぼーっとしていたら、暖かい風に吹かれた花びらがふわーっと散ってきて髪にも上着にも。真っ青な空にはくっきりふた筋の飛行機雲。陽気に誘われてきた家族連れやカップルやお年寄りがそれぞれに散歩していて、原発のことなんて悪い夢だったんじゃないかと思えてきます。
でも、隣りに坐ったおばさんふたりは息子が通っている幕張の大学で避難した校庭の芝生が液状化のために中心がぐっと盛り上がり、水がしみ出してきた、なんて話をしています。よく撮影にも使われるお洒落な建物なんて言っていたのですが神田外語大学かしら?
暑くなってきたので春日通りを本郷三丁目のほうに歩き、途中で右折して東大の構内に。沈丁花の匂いに包まれながら私が生まれた病院の前を通って三四郎池に。
実はここに来たのは初めて。災害があったときの避難場所がこのあたりなので一度確認しておかなくてはと思っていたのですが、いつでも来られると思うとなかなか来ないものです。親子連れがたくさん散歩に来ていました。もう少しすると池にはおたまじゃくしがいっぱいになるそうで、その頃にまた来てみてもいいかな。
木陰があって気持ちがよかったので大きな岩に腰をおろしてまたしばらく読書。ふと、誰かに見られているような気がして顔を上げたら、アヒル(カモ?)がすぐ横まで来てじっと見ていた。くちばしが漆塗りの木みたいにぴかぴか光った赤と黄色で、ちょっとびっくりしました。べたっと広い足も赤くて地味な体とのコントラストが鮮やかです。しばらく見つめあっていたのですが、思い出して写真を撮ろうとしてカメラを出したら、ふん!という感じで向こうを向き、よちよちと歩いていってしまいました。人間が池の縁まで行けるように丸太を並べて作った階段を一段ずつおっちらおっちら降りていって、ほとりまで来たらいきなりばさばさっと羽根を動かして1メートルくらい飛び、そのまま池の中にドボンと潜りました。そのまま縁から水に入ってもいいものを、飛べることを見せびらかしたかったのかもしれません。
池のまわりをぐるっと回ってから構内を見学しつつ正門までぶらぶらと歩きました。けっこう古い洋風建築が残っていて、ちょっとオックスフォードを思い出しました。こんなに雰囲気のいいところだと知っていたら東大に入るんだったな。(えっ?!)
正門に近い広場には桜の木が1本ぽつんと立っていて、日当たりがいい場所のせいかすでに九分咲き。門を出るときにはちゃんと門番さんが会釈してくれていい感じです。地元民を大切にするようにと指導されているのかもしれません。
地震の直後に歩いたときは、ここまで来られてほっとし、足早になったものですが、きょうは明るい太陽の下、のんびりと帰ってきました。家の近くにある高校の前には白いコブシの花が満開でした。
低い石垣に腰をおろし、境内で買った大福を食べ、ジャスミン茶を飲んでぼーっとしていたら、暖かい風に吹かれた花びらがふわーっと散ってきて髪にも上着にも。真っ青な空にはくっきりふた筋の飛行機雲。陽気に誘われてきた家族連れやカップルやお年寄りがそれぞれに散歩していて、原発のことなんて悪い夢だったんじゃないかと思えてきます。
でも、隣りに坐ったおばさんふたりは息子が通っている幕張の大学で避難した校庭の芝生が液状化のために中心がぐっと盛り上がり、水がしみ出してきた、なんて話をしています。よく撮影にも使われるお洒落な建物なんて言っていたのですが神田外語大学かしら?
暑くなってきたので春日通りを本郷三丁目のほうに歩き、途中で右折して東大の構内に。沈丁花の匂いに包まれながら私が生まれた病院の前を通って三四郎池に。
実はここに来たのは初めて。災害があったときの避難場所がこのあたりなので一度確認しておかなくてはと思っていたのですが、いつでも来られると思うとなかなか来ないものです。親子連れがたくさん散歩に来ていました。もう少しすると池にはおたまじゃくしがいっぱいになるそうで、その頃にまた来てみてもいいかな。
木陰があって気持ちがよかったので大きな岩に腰をおろしてまたしばらく読書。ふと、誰かに見られているような気がして顔を上げたら、アヒル(カモ?)がすぐ横まで来てじっと見ていた。くちばしが漆塗りの木みたいにぴかぴか光った赤と黄色で、ちょっとびっくりしました。べたっと広い足も赤くて地味な体とのコントラストが鮮やかです。しばらく見つめあっていたのですが、思い出して写真を撮ろうとしてカメラを出したら、ふん!という感じで向こうを向き、よちよちと歩いていってしまいました。人間が池の縁まで行けるように丸太を並べて作った階段を一段ずつおっちらおっちら降りていって、ほとりまで来たらいきなりばさばさっと羽根を動かして1メートルくらい飛び、そのまま池の中にドボンと潜りました。そのまま縁から水に入ってもいいものを、飛べることを見せびらかしたかったのかもしれません。
池のまわりをぐるっと回ってから構内を見学しつつ正門までぶらぶらと歩きました。けっこう古い洋風建築が残っていて、ちょっとオックスフォードを思い出しました。こんなに雰囲気のいいところだと知っていたら東大に入るんだったな。(えっ?!)
正門に近い広場には桜の木が1本ぽつんと立っていて、日当たりがいい場所のせいかすでに九分咲き。門を出るときにはちゃんと門番さんが会釈してくれていい感じです。地元民を大切にするようにと指導されているのかもしれません。
地震の直後に歩いたときは、ここまで来られてほっとし、足早になったものですが、きょうは明るい太陽の下、のんびりと帰ってきました。家の近くにある高校の前には白いコブシの花が満開でした。
by timeturner
| 2011-03-19 20:51
| 散歩
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