2010年 12月 13日
レイヤー・ケーキ |

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のプロデューサーの初監督作というので、きっと頭のいいギャング映画なんだろうと予想していましたが、その通りでした。あれほどとぼけた人情ドラマっぽい面はなく、もっと研ぎ澄まされたエッジの効いた印象ですが、それはスタイリッシュな映像のせいかもしれない。冒頭の白と青だけのモノトーンなドラッグの映像からカラフルな薬屋の店頭に移るあたりで「はっ」とさせられ、これはイケるかもしれないと観客をその気にさせてしまうあたりは見事です。出演者も地味だけど個性的でいい役者ばかり使っている。何しに出てきたかわからないシエナ・ミラーは別ですが。(お色気要員ですね、わかってます)
暴力シーンもあるのですが、ゴアな部分は抑え、殴ったり殺したりする行為そのものよりも心理的描写に焦点を当てているから私でも平気。ストーリーはかなり複雑にからみあっているので途中で少し混乱しますが、とにかく主人公のダニエル・クレイグだけ見ていればなんとか最後までたどりつきます。ラストシーンもいい。特典に別のタイプのラストも2種類収録されていましたが、実際に採用されたものが断然いいです。
マシュー・ヴォーンが次に監督したのは「スターダスト」なのね。そしてその次はぜひ見たいと思っている「キック・アス」。要は私好みなんだな。
原題:Layer Cake(2004)
上映時間:105 分
製作国:イギリス
監督:マシュー・ヴォーン
出演:ダニエル・クレイグ、コルム・ミーニイ、ケネス・クラナム、ジョージ・ハリス、ジェイミー・フォアマン、シエナ・ミラー、マイケル・ガンボン、マーセル・ユーレス、トム・ハーディ、テイマー・ハッサン、ベン・ウィショー、バーン・ゴーマン、サリー・ホーキンス、ナタリー・ルンギ、フランシス・マギー、ジェイソン・フレミング、デクスター・フレッチャー、スティーヴ・ジョン・シェパード、スティーヴン・ウォルターズ、マーヴィン・ベノワ、ポール・オーチャード、ルイス・エメリック、ドラガン・ミカノヴィッチほか。
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by timeturner
| 2010-12-13 19:21
| 映画
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