2010年 11月 11日
心の写真 |
心霊写真の話ではありません(^^;)。
きょう、額に入れて飾ってあるワーズワースの詩にひさしぶりに目をとめました。イギリスのどこかに行ったときにお土産に買ったんだと思うけど、一体どこだったのか思い出せません。湖水地方には行ったことないしなあ。
それはともかく、どんな内容だったっけと読んでみたのですが、こんな詩でした。
超有名な水仙の詩です。言葉はやさしいし、わかりやすいし、それでいて詩人が見た光景が目に浮かんでくる表現力ですが、最後のところを読んだとき、ふと思いました。
こんなところに行ってみたいと思って旅をして、実際に何千もの黄水仙が咲いている場面に遭遇できたら、私はきっとまず写真を撮るんだろうなあって。カメラをヴァージョンアップしていたらビデオかも。そして、撮ったことで満足してしまい、この詩を書いた人(ワーズワース)のように後々まで心の中にしまってある映像をいつでも好きなときに取り出して、見たときとまったく同じ感動でまざまざと再現させることはできなくなるでしょう。
最近は特に、記憶力が衰えてきたこともあり、旅行から帰るとすぐに記憶が薄れてしまうので、忘れないようにとどうでもいいところまで写真に撮ってしまうのですが、それがさらに忘却に拍車をかけているような気がします。忘れるなら忘れるでいいじゃないか、それだけのものだったんだと思えばいい、と悟りを開いてカメラを持たない旅ができる時がいつか来るかしら?
きょう、額に入れて飾ってあるワーズワースの詩にひさしぶりに目をとめました。イギリスのどこかに行ったときにお土産に買ったんだと思うけど、一体どこだったのか思い出せません。湖水地方には行ったことないしなあ。
それはともかく、どんな内容だったっけと読んでみたのですが、こんな詩でした。
"Daffodils" (1804)
I WANDER'D lonely as a cloud
That floats on high o'er vales and hills,
When all at once I saw a crowd,
A host, of golden daffodils;
Beside the lake, beneath the trees,
Fluttering and dancing in the breeze.
Continuous as the stars that shine
And twinkle on the Milky Way,
They stretch'd in never-ending line
Along the margin of a bay:
Ten thousand saw I at a glance,
Tossing their heads in sprightly dance.
The waves beside them danced; but they
Out-did the sparkling waves in glee:
A poet could not but be gay,
In such a jocund company:
I gazed -- and gazed -- but little thought
What wealth the show to me had brought:
For oft, when on my couch I lie
In vacant or in pensive mood,
They flash upon that inward eye
Which is the bliss of solitude;
And then my heart with pleasure fills,
And dances with the daffodils.
超有名な水仙の詩です。言葉はやさしいし、わかりやすいし、それでいて詩人が見た光景が目に浮かんでくる表現力ですが、最後のところを読んだとき、ふと思いました。
こんなところに行ってみたいと思って旅をして、実際に何千もの黄水仙が咲いている場面に遭遇できたら、私はきっとまず写真を撮るんだろうなあって。カメラをヴァージョンアップしていたらビデオかも。そして、撮ったことで満足してしまい、この詩を書いた人(ワーズワース)のように後々まで心の中にしまってある映像をいつでも好きなときに取り出して、見たときとまったく同じ感動でまざまざと再現させることはできなくなるでしょう。
最近は特に、記憶力が衰えてきたこともあり、旅行から帰るとすぐに記憶が薄れてしまうので、忘れないようにとどうでもいいところまで写真に撮ってしまうのですが、それがさらに忘却に拍車をかけているような気がします。忘れるなら忘れるでいいじゃないか、それだけのものだったんだと思えばいい、と悟りを開いてカメラを持たない旅ができる時がいつか来るかしら?
by timeturner
| 2010-11-11 17:04
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