2010年 06月 07日
ある公爵夫人の生涯 |
18世紀後半の、スペンサー家の令嬢ジョージアナは、17歳で名門貴族デヴォンシャー公爵に嫁いだ。ロンドンの広壮な屋敷で暮らし、社交界の花形となったジョージアナだが、産まれる子どもは女の子ばかりで、世継ぎとなる男の子にしか興味のない公爵は次第にいらだっていく。愛のない夫婦生活に孤独を感じるジョージアナは不幸な境遇にあるエリザベスという女性と親しくなり、慰めを得るのだが・・・。
これも実話に基づいた話だそうで、最近の映画ってそういうのばっかりみたいな気がしますが、私がたまたまそういう映画ばかり見ているのかな。実話に基づいていると言われると「なにこれ、嘘くさいシナリオ」とは言えなくなるのが敵の思う壺ですね。でもまあ、この手の話は過去にいくらでもあったと思いますが。イギリスの人にとってはスペンサー家があのダイアナさんの実家だということで、よけいに真実実があったのかも。
キーラ・ナイトレイが主人公だというので、高慢ちきで見栄っぱりの公爵夫人のおかげでまわりの男が迷惑する話だとばかり思っていたら、なんと公爵夫人が悲劇の主人公でびっくり。(キーラに失礼かしら?)でも、チャールズ・グレイ役がいまいちでどうも公爵夫人に共感できませんでした。ドミニク・クーパー、顔が濃すぎて時代劇にはちょっと・・・。まあ、それを言うならキーラもなんだけどね。
そもそもどうしてこれを観ようと思ったのかというと、オックスフォードの「Stately Homes」の講義で出てきたHolkham Hallが撮影に使われていたからなんですよね。あとバースも出てくる。Holkham Houseは公爵のロンドンの家として撮られていましたが、それはもう豪華絢爛で、セットじゃとてもここまで出来ないし、かえってお金がかかるだろうなあと思いました。そこで節約した分が衣装代に行ってたような感じ。だから話がどうとかよりも背景と衣装を見てれば満足できる映画だとも言える。BAFTA(The British Academy of Film and Television Arts)で最優秀衣装デザイン賞を受賞しているのも納得です。
バースはRoyal Crescentの全景、The Assembly RoomsでMaster of Ceremonyが紹介するところがあり、さらにHolburne Museumでも撮影されたようですが、私が行ったときは工事中だったのでどこがそれなのかわからない。温泉の水を飲むシーンもあったけど、場所はPump Roomではありませんでした。(バースのロケーション・マップはこちら)
ところでチャールズ・グレイは後に英国首相となり、第2代グレイ伯爵となるのですが、なんとあのアール・グレイ紅茶の名前の由来なんですってね。びっくりです。もっと驚いたことは、チャールズがジョージアナと別れたあとに結婚した妻との間に子どもが16人いたという事実。奥さん、大変だったでしょうねえ。
原題:The Dutchess(2008)
上映時間:110 分
製作国:イギリス/イタリア/フランス
監督:ソウル・ディブ
出演:キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランプリング、ドミニク・クーパー、ヘイリー・アトウェル、サイモン・マクバーニー、エイダン・マクアードル、ジョン・シュラプネル、アリスター・ペトリ、パトリック・ゴッドフリー、マイケル・メドウィン、ジャスティン・エドワーズ、リチャード・マッケーブほか。
これも実話に基づいた話だそうで、最近の映画ってそういうのばっかりみたいな気がしますが、私がたまたまそういう映画ばかり見ているのかな。実話に基づいていると言われると「なにこれ、嘘くさいシナリオ」とは言えなくなるのが敵の思う壺ですね。でもまあ、この手の話は過去にいくらでもあったと思いますが。イギリスの人にとってはスペンサー家があのダイアナさんの実家だということで、よけいに真実実があったのかも。
キーラ・ナイトレイが主人公だというので、高慢ちきで見栄っぱりの公爵夫人のおかげでまわりの男が迷惑する話だとばかり思っていたら、なんと公爵夫人が悲劇の主人公でびっくり。(キーラに失礼かしら?)でも、チャールズ・グレイ役がいまいちでどうも公爵夫人に共感できませんでした。ドミニク・クーパー、顔が濃すぎて時代劇にはちょっと・・・。まあ、それを言うならキーラもなんだけどね。
そもそもどうしてこれを観ようと思ったのかというと、オックスフォードの「Stately Homes」の講義で出てきたHolkham Hallが撮影に使われていたからなんですよね。あとバースも出てくる。Holkham Houseは公爵のロンドンの家として撮られていましたが、それはもう豪華絢爛で、セットじゃとてもここまで出来ないし、かえってお金がかかるだろうなあと思いました。そこで節約した分が衣装代に行ってたような感じ。だから話がどうとかよりも背景と衣装を見てれば満足できる映画だとも言える。BAFTA(The British Academy of Film and Television Arts)で最優秀衣装デザイン賞を受賞しているのも納得です。
バースはRoyal Crescentの全景、The Assembly RoomsでMaster of Ceremonyが紹介するところがあり、さらにHolburne Museumでも撮影されたようですが、私が行ったときは工事中だったのでどこがそれなのかわからない。温泉の水を飲むシーンもあったけど、場所はPump Roomではありませんでした。(バースのロケーション・マップはこちら)
ところでチャールズ・グレイは後に英国首相となり、第2代グレイ伯爵となるのですが、なんとあのアール・グレイ紅茶の名前の由来なんですってね。びっくりです。もっと驚いたことは、チャールズがジョージアナと別れたあとに結婚した妻との間に子どもが16人いたという事実。奥さん、大変だったでしょうねえ。
原題:The Dutchess(2008)
上映時間:110 分
製作国:イギリス/イタリア/フランス
監督:ソウル・ディブ
出演:キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランプリング、ドミニク・クーパー、ヘイリー・アトウェル、サイモン・マクバーニー、エイダン・マクアードル、ジョン・シュラプネル、アリスター・ペトリ、パトリック・ゴッドフリー、マイケル・メドウィン、ジャスティン・エドワーズ、リチャード・マッケーブほか。
by timeturner
| 2010-06-07 20:22
| 映画
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