2010年 01月 06日
ヴィクトリア女王 世紀の愛 |
めっちゃベタで女性狙いの邦題ですが、見事に載せられてレディースデイに見てきました。まあ私の場合はヴィクトリア朝に興味があったからなわけですが、宮廷の話なのでヴィクトリア朝の一般中流家庭はまるで登場しませんからちょっと当て外れだったかも。それでも衣装や宮廷の家具調度など、時代の雰囲気を満喫してきました。
原題から想像がつくようにヴィクトリアの王女時代からアルバートと出会い結婚するあたりを中心に描いています。結婚したふたりが共同統治をするようになったところで終り、アルバートの死やたくさんの子供たちは登場しません。映画としては賢明な選択だったと思う。なんてったって結婚してからのふたりはずっと仲良しカップルだったし治世もイギリス史上最も安定・繁栄した時代と言われているのでドラマとして面白くはないですもんね。
ただ、プリンス・アルバートの死後ヴィクトリアがずっと喪に服していたためにモーニング・ジュエリー(Mourning Jewelry)が女性たちの間で大流行したのですが、ここ1、2年古いジュエリーにハマっている私としてはそのあたりを見たかった気もします。
映画としての出来は65点くらいかな。これまで知らなかったヴィクトリア女王即位に関するさまざまな政治的背景がよく理解できたことは認めるものの、映画がめざしたラヴストーリーとしては凡庸、さまざまな対立関係も緊迫感に欠けあまり説得力がありません。また、現代の観客を考えたら仕方がないのかもしれないけれど、ヴィクトリアの言動がいくら女王とはいえあの時代の女性にはあり得ないようなものが多くて少ししらけます。
ヴィクトリア役は「プラダを着た悪魔」の意地悪な先輩アシスタント・エミリー・ブラント、アルバート役はキーラ・ナイトレイとは別れたらしいと噂されるルパート・フレンドと主演カップルがちょっと弱い。特にルパートはルックスは実にロマンチックで役柄ぴったりなんですが、常に舌を噛んでるようなセリフ回しがいただけません。ひょっとしてドイツ育ちを表現するための演技? いやでもドイツ訛りではないし、ドイツ人だって皇族なんだからちゃんとした英語を習うでしょう。あれをなんとかしないと彼は大人の俳優にはなれませんね。
でもまあ主演ふたりが弱い分を主要な脇がいい俳優ばかり(ポール・ベタニーとマーク・ストロングがいい!)でカヴァーしていたので、とりあえずTVドラマではなく映画だという体裁は整っていました。私はストーリーに流されてしまう性質で細部をちゃんと見ていられないので、DVDになったら衣装やジュエリー中心にもう一度見たいと思います。
公式サイトはこちら。
映画との連携企画で渋谷ザ・ミュージアムで「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」開催中。これは行かなくては!
原題:The Young Victoria(2009)
上映時間:102 分
製作国:イギリス/アメリカ
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:エミリー・ブラント、ルパート・フレンド、ポール・ベタニー、ミランダ・リチャードソン、ジム・ブロードベント、トーマス・クレッチマン、マーク・ストロング、イェスパー・クリステンセン、ハリエット・ウォルター、ジュリアン・グローヴァー、マイケル・マロニー、ミケーラ・ブルックスほか。
原題から想像がつくようにヴィクトリアの王女時代からアルバートと出会い結婚するあたりを中心に描いています。結婚したふたりが共同統治をするようになったところで終り、アルバートの死やたくさんの子供たちは登場しません。映画としては賢明な選択だったと思う。なんてったって結婚してからのふたりはずっと仲良しカップルだったし治世もイギリス史上最も安定・繁栄した時代と言われているのでドラマとして面白くはないですもんね。
ただ、プリンス・アルバートの死後ヴィクトリアがずっと喪に服していたためにモーニング・ジュエリー(Mourning Jewelry)が女性たちの間で大流行したのですが、ここ1、2年古いジュエリーにハマっている私としてはそのあたりを見たかった気もします。
映画としての出来は65点くらいかな。これまで知らなかったヴィクトリア女王即位に関するさまざまな政治的背景がよく理解できたことは認めるものの、映画がめざしたラヴストーリーとしては凡庸、さまざまな対立関係も緊迫感に欠けあまり説得力がありません。また、現代の観客を考えたら仕方がないのかもしれないけれど、ヴィクトリアの言動がいくら女王とはいえあの時代の女性にはあり得ないようなものが多くて少ししらけます。
ヴィクトリア役は「プラダを着た悪魔」の意地悪な先輩アシスタント・エミリー・ブラント、アルバート役はキーラ・ナイトレイとは別れたらしいと噂されるルパート・フレンドと主演カップルがちょっと弱い。特にルパートはルックスは実にロマンチックで役柄ぴったりなんですが、常に舌を噛んでるようなセリフ回しがいただけません。ひょっとしてドイツ育ちを表現するための演技? いやでもドイツ訛りではないし、ドイツ人だって皇族なんだからちゃんとした英語を習うでしょう。あれをなんとかしないと彼は大人の俳優にはなれませんね。
でもまあ主演ふたりが弱い分を主要な脇がいい俳優ばかり(ポール・ベタニーとマーク・ストロングがいい!)でカヴァーしていたので、とりあえずTVドラマではなく映画だという体裁は整っていました。私はストーリーに流されてしまう性質で細部をちゃんと見ていられないので、DVDになったら衣装やジュエリー中心にもう一度見たいと思います。
公式サイトはこちら。
映画との連携企画で渋谷ザ・ミュージアムで「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」開催中。これは行かなくては!
原題:The Young Victoria(2009)
上映時間:102 分
製作国:イギリス/アメリカ
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:エミリー・ブラント、ルパート・フレンド、ポール・ベタニー、ミランダ・リチャードソン、ジム・ブロードベント、トーマス・クレッチマン、マーク・ストロング、イェスパー・クリステンセン、ハリエット・ウォルター、ジュリアン・グローヴァー、マイケル・マロニー、ミケーラ・ブルックスほか。
by timeturner
| 2010-01-06 23:41
| 映画
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