2009年 10月 05日
10月5日(月) シドニー |
この日はLabour Dayで休日。友人がホテルまで来てくれて一緒にフェリーでタロンガ動物園(Taronga Zoo)に。埠頭から無料のシャトルバスで入口まで行ったが、見ると入園料がなんと41ドル! ふたりとも入る気をなくし、外側から写真を1枚撮っただけでそのまま来た道を歩いて戻り、途中湾沿いに走るシドニー湾国立公園(Sydney Harbour National Park)の遊歩道を散歩。
太陽が出てくると道のそこかしこに大きなトカゲがうろうろしている。慣れている友人は「ほら、そこに!」と目ざとく見つけるんですが、完全に保護色になっているので私はなかなか認識できない。鳥はもちろんそこらじゅうに。写真の花はクリスマス・ベルと言うんですって。可愛いです。
こちら側に来ると海の水は意外にきれい。あんなに船がたくさんいるのに不思議。しかし、この日は晴れたり曇ったりの落ち着かないお天気だったので空や雲がすさまじい感じに写ってますね。ちょっと「トゥモロー・ワールド」を思い出すような風景でした。
フェリーでサーキュラー・キーに戻り、緑色の市内循環シャトルバス(無料)でセント・ジェームスへ。セント・ジェームス教会(St.James Church)の鐘の音を聞きながらハイド・パーク(Hyde Park)でハリー・ポッターみたいなチェスをする人たちを横目で見て、ニューサウスウェールズ州立美術館(Art Gallery of New South Wales)へ。
いきなりカフェに行ってお茶をしてから特別展「SILK IKATS from Central Asia」を見る。中央アジアで19世紀の終り頃に作られた衣装を中心にしたもので、展示数は少ないけれどビデオで製作過程なども見せてくれて楽しめる展示でした。私があっちのほうに旅行したときも女性たちはみんなこういう模様の服を着ていましたが、大量生産のプリントなので品質がまるで違う。展示されていたものはどれも日本の和服に通じる手をかけた高級感がありました。実際、ものすごい手間をかけて作られていたんですよ。
このあと常設展を見る。オーストラリアの作家のものはさすがにいいものがあるけど、ヨーロッパの作品はとりあえず集めてみましたという感じで薄い印象。ただ、ラファエル前派の作品がかなりあったのはうれしい驚きだった。以前はあまり高く買っていなかったんだけど、最近ラファエル前派の人たちに関する本を読んで少し見直していたところだったので。
ここで友人と別れ単独行動に。残念ながらセント・メリーズ大聖堂(St. Mary's Cathedral)は休日のため正午で閉まってしまっていたのでぐるっと周りを歩くだけにして、ハイドパークバラックス博物館(Hyde Park Barracks Museum)へ。ここは男性の流刑囚を収容するために(流刑囚たちによって)1817年から1819年にかけて建てられた宿舎で、平均600人が12の部屋で寝泊まりしていたそうです。イギリスからの囚人の輸送が1840年に禁止され、ここに収容されていた囚人たちがコカトゥー島に輸送されたあとはアイルランドから移民として連れてこられた若い娘たちのための一時収容所になり、次に高齢の女性貧困者及び病人のための保護施設に、さらに裁判所と官庁として使われたのち、1979年からは現在の博物館となっています。
内部は流刑囚たちの当時の暮らしぶりをメインに、発掘によってみつかった細々した物が展示されています。暑い土地なので宿泊にはハンモックが使われていたのですが、それを再現した部屋も。今見ると楽しそうですが、実際にはプライバシーもない大部屋での暮らしは殺伐としたものだったでしょうね。右の写真は屋根下からみつかった当時の物でネズミのミイラもあります。
大飢饉のために国を出るしか生きる道がなかったアイルランドの身寄りのない娘たちの姿も哀れです。彼女たちが国を出るときに与えられた服など一式が詰まった袋も展示されていて、そのそばに再現された衣類が置いてあり「試しに着てみてもいいですよ」と書いてあるのですが、さすがにそういう気にはなれませんでした。けっこう可愛い服だったんですけどね。
びっくりしたのはここで館内ガイドをしていたのがスザンナ・プレイスで案内してくれた女性だったこと。トラストに所属していて、あちこちの施設を交替で担当しているんでしょうね。
シティレールでサーキュラー・キーに着いたあたりで空が暗くなり、歩いているうちに雨がポツポツと。ホテル近くの店で夕食の買い物をして部屋に戻ったら雷を伴う大雨になった。タイミングよかった。あと少し遅かったら小さな傘ではとても間に合わずずぶ濡れになっていたところ。
このあと常設展を見る。オーストラリアの作家のものはさすがにいいものがあるけど、ヨーロッパの作品はとりあえず集めてみましたという感じで薄い印象。ただ、ラファエル前派の作品がかなりあったのはうれしい驚きだった。以前はあまり高く買っていなかったんだけど、最近ラファエル前派の人たちに関する本を読んで少し見直していたところだったので。
ここで友人と別れ単独行動に。残念ながらセント・メリーズ大聖堂(St. Mary's Cathedral)は休日のため正午で閉まってしまっていたのでぐるっと周りを歩くだけにして、ハイドパークバラックス博物館(Hyde Park Barracks Museum)へ。ここは男性の流刑囚を収容するために(流刑囚たちによって)1817年から1819年にかけて建てられた宿舎で、平均600人が12の部屋で寝泊まりしていたそうです。イギリスからの囚人の輸送が1840年に禁止され、ここに収容されていた囚人たちがコカトゥー島に輸送されたあとはアイルランドから移民として連れてこられた若い娘たちのための一時収容所になり、次に高齢の女性貧困者及び病人のための保護施設に、さらに裁判所と官庁として使われたのち、1979年からは現在の博物館となっています。
大飢饉のために国を出るしか生きる道がなかったアイルランドの身寄りのない娘たちの姿も哀れです。彼女たちが国を出るときに与えられた服など一式が詰まった袋も展示されていて、そのそばに再現された衣類が置いてあり「試しに着てみてもいいですよ」と書いてあるのですが、さすがにそういう気にはなれませんでした。けっこう可愛い服だったんですけどね。
びっくりしたのはここで館内ガイドをしていたのがスザンナ・プレイスで案内してくれた女性だったこと。トラストに所属していて、あちこちの施設を交替で担当しているんでしょうね。
by timeturner
| 2009-10-05 22:45
| 旅行
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