2009年 08月 29日
モナリザ・スマイル |

第二次世界大戦中は、戦地に行ってしまった男たちの穴を埋めるために女性たちが社会に出て働いていましたが、戦争が終わり兵隊たちが戻ってくると彼らに職場を返し、減ってしまった人口を取り戻さなくてはならないわけで、そのため政府はメディアも利用して女の幸せは家庭に入り家族のために尽くすことだと手をかえ品をかえて女性たちを洗脳しました。その結果がこの映画の中に見られる光景。
そんな中でいくらキャサリンががんばったところで起こせる変化は知れています。いくら映画といっても歴史を変えてまで成功物語にはしようとしなかったことに好感がもてました。実際このあと世の中は変化していき、(まだ充分とは言えないまでも)女性の社会進出は当時とは比べ物にならないほど進んでいることは見ている私たちがよくわかっているわけですものね。
いちばん興味深かったのは、登りつめてあとは下るだけの女優とこれから登っていこうとする女優たちの競演というところかな。ジュリア・ロバーツはまだきれいだけど、見飽きたというか、かつての華は感じられないですよね。それに比べてこの映画の中のキルステン・ダンストやマギー・ギレンホールには勢いが感じられます。
それにしてもドミニク・ウェストっていつも同じような役をふられて気の毒。人気女優の邪魔にならない相手役、という。どうがんばっても対等な恋人関係にはなれない。何がいけないんでしょうね。
原題:Mona Lisa Smile(2003)
上映時間:120 分
製作国:アメリカ
監督:マイク・ニューウェル
出演:ジュリア・ロバーツ、キルステン・ダンスト、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホール、ジニファー・グッドウィン、ドミニク・ウェスト、ジュリエット・スティーヴンソン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジョン・スラッテリー、マリアン・セルデス、ドナ・ミッチェル、テレンス・リグビイ、トファー・グレイス、ジョン・スカーティ、ローラ・アレンほか。
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by timeturner
| 2009-08-29 19:37
| 映画
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