2009年 05月 27日
天使と悪魔 |
ハーバード大学の宗教象徴学者ラングドン教授はヴァチカンからの協力要請を受け、秘密結社イルミナティの陰謀を暴くためにコンクラーベ(新教皇を選ぶ選挙)の渦中にあるヴァチカンに飛ぶ。一方、スイスの研究所から恐るべき科学兵器となり得る「反物質」が盗み出された・・・。
テンポはいい。一気呵成に最後まで見せる。中だるみなし。「ダ・ヴィンチ・コード」のときと同様、というかあのときよりもさらに、知識がない人も話の展開についていけるようわかりやすく作ってあります。まあそれは実際に小説『ダ・ヴィンチ・コード』よりも小説『天使と悪魔』の中身のほうがアクション寄りというせいもあるかも。
今回は余計な部分はかなり大胆にカットしてるんですよね。「いくらなんでも荒唐無稽すぎるだろう(^^;)」と思った部分はあっさり消えてました。説明がより多く必要になる設定(ヴィットリアと父の関係とか)もなかったし。それは正解だったと思う。
でもねえ、なんだかこじんまりとまとまっちゃったような気もする。深みがないというか、見たあとに残るものがない。「ダ・ヴィンチ・コード」のときは映画のあとで関連本が売れたり、ロケ地に観光客が押し寄せたりといったブームがありましたが、今回はそういうのないんじゃないかなあ。そんな気にならないもの。
(このあとネタバレです)
それにしても前回といい今回といい、どうしてこのシリーズに登場するヒロインは色気のかけらもないんでしょう? というか、まともに扱われてないわよねえ。むしろ男性キャストのほうが脇役でも色気があったりした。途中で死んじゃう刑事(ヒゲがあるほう)なんかよかったのになあ。あ、でも、殺し屋は断然「ダ・ヴィンチ・コード」のポール・ベタニーに軍配が上がります。
ユアンの役は原作では途中まで本当に純な聖職者というイメージでしたが、映画では最初から怪しくてちょっと不審でした。あれって観客にわかりやすいようにわざとなのかな。リヒター隊長はせっかくステラン・スカルスガルドを起用しているのにいまいち出番が少なくて不満。シュトラウス枢機卿を演じたのが「イースタン・プロミス」のロシアン・マフィアのボスだったもので、原作を読んでまともな人だとわかっているのに「ひょっとして最後に裏切るんじゃ?」と思えてなりませんでした。
書庫のシーンは迫力がいまいちだったかな。文字で読むほうが苦しさが伝わってくるというのも不思議ですね。
公式サイトはこちら。
原題:Angels & Demons(2009)
上映時間:138 分
製作国:アメリカ
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ニコライ・リー・コス、アーミン・ミューラー=スタール、トゥーレ・リントハート、デヴィッド・パスクエジ、コジモ・ファスコ、マーク・フィオリーニほか。
テンポはいい。一気呵成に最後まで見せる。中だるみなし。「ダ・ヴィンチ・コード」のときと同様、というかあのときよりもさらに、知識がない人も話の展開についていけるようわかりやすく作ってあります。まあそれは実際に小説『ダ・ヴィンチ・コード』よりも小説『天使と悪魔』の中身のほうがアクション寄りというせいもあるかも。
今回は余計な部分はかなり大胆にカットしてるんですよね。「いくらなんでも荒唐無稽すぎるだろう(^^;)」と思った部分はあっさり消えてました。説明がより多く必要になる設定(ヴィットリアと父の関係とか)もなかったし。それは正解だったと思う。
でもねえ、なんだかこじんまりとまとまっちゃったような気もする。深みがないというか、見たあとに残るものがない。「ダ・ヴィンチ・コード」のときは映画のあとで関連本が売れたり、ロケ地に観光客が押し寄せたりといったブームがありましたが、今回はそういうのないんじゃないかなあ。そんな気にならないもの。
(このあとネタバレです)
それにしても前回といい今回といい、どうしてこのシリーズに登場するヒロインは色気のかけらもないんでしょう? というか、まともに扱われてないわよねえ。むしろ男性キャストのほうが脇役でも色気があったりした。途中で死んじゃう刑事(ヒゲがあるほう)なんかよかったのになあ。あ、でも、殺し屋は断然「ダ・ヴィンチ・コード」のポール・ベタニーに軍配が上がります。
ユアンの役は原作では途中まで本当に純な聖職者というイメージでしたが、映画では最初から怪しくてちょっと不審でした。あれって観客にわかりやすいようにわざとなのかな。リヒター隊長はせっかくステラン・スカルスガルドを起用しているのにいまいち出番が少なくて不満。シュトラウス枢機卿を演じたのが「イースタン・プロミス」のロシアン・マフィアのボスだったもので、原作を読んでまともな人だとわかっているのに「ひょっとして最後に裏切るんじゃ?」と思えてなりませんでした。
書庫のシーンは迫力がいまいちだったかな。文字で読むほうが苦しさが伝わってくるというのも不思議ですね。
公式サイトはこちら。
原題:Angels & Demons(2009)
上映時間:138 分
製作国:アメリカ
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ニコライ・リー・コス、アーミン・ミューラー=スタール、トゥーレ・リントハート、デヴィッド・パスクエジ、コジモ・ファスコ、マーク・フィオリーニほか。
by timeturner
| 2009-05-27 23:52
| 映画
|
Comments(4)
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さやか
at 2009-06-02 18:35
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遅ればせながらわたしもきのう見てきました。削った部分、変えた部分については正解だったと思うし、それなりによくまとまっているとは思ったけど、原作を読んだときのような、「へええ~、そうなんだ!」と思わせてくれるところはなかったですねえ。
ところで、ラングドン・シリーズの3作目がようやく出ますね。タイトルは "THE LOST SYMBOL" で、9月の発売だそうですよん。
ところで、ラングドン・シリーズの3作目がようやく出ますね。タイトルは "THE LOST SYMBOL" で、9月の発売だそうですよん。
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timeturner at 2009-06-02 19:51
おお、新作が出るんですね! タイトルからして「またか」という印象ですが、ラングドン教授の専門なんだからしょうがないですね(^^;)。楽しみです。フランス、イタリアと来て、今度は何人の女性が相手なのかなあ。
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Ken
at 2009-06-12 14:58
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timeturner at 2009-06-12 16:42