2008年 05月 18日
ソーネチカ |
本の虫でお世辞にも魅力的とは言えない容姿のソーネチカは、そんな自分になんの不満もなく図書館で働きながら大好きな本を読みふける毎日を過ごしていた。が、ある日、図書館を訪れた反体制芸術家のロベルトがソーネチカに一目惚れし、ふたりは結婚する。夫の流刑先についていき苦労しながら娘を育てながらもソーネチカの心には「なんて幸せなのかしら」という思いしかなかった・・・。
不思議なお話でした。そう、まさに「お話」。とても現実には存在し得ないような女性とその生き方なのですが、決して奇をてらって大仰に書いたりせず、無愛想とも言えるほど淡々と描写しているので抵抗なく受け入れてしまいます。
書き方によっては橋田壽賀子ドラマみたいになりそうなストーリー展開なのに、これほどひっそりと静かな読後感を与えるのってすごいです。いや、すごい、という形容詞はこの作品にはふさわしくないな。
ソーネチカ (新潮クレスト・ブックス)
原題:(ロシア文字なので表記できません)
作者:リュドミラ・ウリツカヤ
訳者:沼野恭子
出版社:新潮社
ISBN:4105900331
不思議なお話でした。そう、まさに「お話」。とても現実には存在し得ないような女性とその生き方なのですが、決して奇をてらって大仰に書いたりせず、無愛想とも言えるほど淡々と描写しているので抵抗なく受け入れてしまいます。
書き方によっては橋田壽賀子ドラマみたいになりそうなストーリー展開なのに、これほどひっそりと静かな読後感を与えるのってすごいです。いや、すごい、という形容詞はこの作品にはふさわしくないな。
ソーネチカ (新潮クレスト・ブックス)
原題:(ロシア文字なので表記できません)
作者:リュドミラ・ウリツカヤ
訳者:沼野恭子
出版社:新潮社
ISBN:4105900331
by timeturner
| 2008-05-18 00:33
| 和書
|
Comments(2)
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by
よっしー
at 2008-05-19 02:10
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なんだか観てみたくなりました~
近場のレンタルにあるかなぁ
近場のレンタルにあるかなぁ
0
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timeturner at 2008-05-20 00:11