2007年 07月 05日
Watermelon |
女性がいちばん幸せなはずの出産直後、クレアの夫は不倫を告白し、去っていった。会計士と玉の輿結婚をし、ロンドンの素敵なマンションで完璧な結婚生活を送っていると思っていたのに・・・。混乱し、どうしていいかわからなくなったクレアは赤ん坊を連れてダブリンの実家へと帰る。両親と妹ふたりの住む家でクレアは極度の落ち込みから徐々に立ち直っていくのだが・・・。
『Rachel's Holiday』ですっかりお気に入りになったマリアン・キーズです。こっちのほうが先に書かれていて、途中まで読んで気づいたのですが、どうやらレイチェルとクレアは姉妹らしい。この本の中ではレイチェルはプラハにいるという記述が少し出てくるだけですが。そう言えばあっちの本の中ではクレアという姉の話が出てきたような記憶が。ってことはヘレン、アンナ、マーガレットたちを主人公にした作品もあるのかしら。実はすでに2冊ほどキーズの本は買ってあるので読むのがますます楽しみになりました。
それにしても上手ですねえ、この人。夫に裏切られ、赤ん坊を抱えて途方にくれる女性の気持ちを実によく、ときに少しくどいんじゃないかと思うほど、克明に描いています。レイチェルのときは「作者はひょっとしてドラッグ中毒になったことがあるんじゃ?」と思ったのですが、今回は「離婚経験があるに違いない」と思いました。完全な想像だとしたら凄いなあ。
シリアスになりそうな題材ですが、思わず吹きだしてしまう箇所が次々に出てきて、とても気軽に読めるのも通勤時や昼休みに読むのに最適。
ニック・ホーンビィは大人になれない男性を描いて同じような境遇の読者の共感を得ていますが、マリアン・キーズはその女性版という感じ。でも、ホーンビィのほうの主人公が変わろうという努力をあまりしない(と私には見える)のに対して、キーズの主人公はもがきながらも必死に自分を向上させようと努力します。そこが好き。
Watermelon
作者:Marian Keyes
出版社:Arrow
ISBN:0099429985
『Rachel's Holiday』ですっかりお気に入りになったマリアン・キーズです。こっちのほうが先に書かれていて、途中まで読んで気づいたのですが、どうやらレイチェルとクレアは姉妹らしい。この本の中ではレイチェルはプラハにいるという記述が少し出てくるだけですが。そう言えばあっちの本の中ではクレアという姉の話が出てきたような記憶が。ってことはヘレン、アンナ、マーガレットたちを主人公にした作品もあるのかしら。実はすでに2冊ほどキーズの本は買ってあるので読むのがますます楽しみになりました。
それにしても上手ですねえ、この人。夫に裏切られ、赤ん坊を抱えて途方にくれる女性の気持ちを実によく、ときに少しくどいんじゃないかと思うほど、克明に描いています。レイチェルのときは「作者はひょっとしてドラッグ中毒になったことがあるんじゃ?」と思ったのですが、今回は「離婚経験があるに違いない」と思いました。完全な想像だとしたら凄いなあ。
シリアスになりそうな題材ですが、思わず吹きだしてしまう箇所が次々に出てきて、とても気軽に読めるのも通勤時や昼休みに読むのに最適。
ニック・ホーンビィは大人になれない男性を描いて同じような境遇の読者の共感を得ていますが、マリアン・キーズはその女性版という感じ。でも、ホーンビィのほうの主人公が変わろうという努力をあまりしない(と私には見える)のに対して、キーズの主人公はもがきながらも必死に自分を向上させようと努力します。そこが好き。
Watermelon
作者:Marian Keyes
出版社:Arrow
ISBN:0099429985
by timeturner
| 2007-07-05 23:01
| 洋書
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