2006年 09月 26日
アンティーク鑑定士は見やぶる |
主人公はアンティーク鑑定士のスターリング・グラス。離婚して2人の子供の手も離れた40代。子供の頃から惹かれていたアンティークの鑑定を職業として、新聞にアンティークに関するコラムなども掲載している。そんな彼女が骨董品にまつわる事件に巻き込まれ、その豊富な知識を駆使して謎を解く・・・と書くと面白そうなんですが、ちょっと期待はずれでした。
著者は自身がアンティーク鑑定士だそうで、各章にはさみこまれているQ&Aコラムの形のアンティーク一口知識はなかなか面白いのですが、いかんせん文章が素人。推理物なのに論理がとっちらかってるし、重要でないことをもったいぶって書いたりするので、読んでいるほうがちゃんとした推理を展開するのが困難です。気楽なお楽しみとして読むには洒落た会話も愉快なストーリー展開もない。3ページくらいしか間が空いていないのに同じことを重複して書いたりもしている(これは編集者が注意すべきことだと思うけどね)。謎解きも犯人も動機もなんだか釈然としないし、読み終わってもちっともすっきりしない。ひょっとしたら続き物のシリーズにしようとして、あえてそのままにした面もあるのかもしれないけれど、続編が出ても読む気はしないなあ。
アンティーク鑑定士は見やぶる
原題:Stealing With Style
作者:エミール・ジェンキンス
訳者:田辺千幸
出版社:ランダムハウス講談社
著者は自身がアンティーク鑑定士だそうで、各章にはさみこまれているQ&Aコラムの形のアンティーク一口知識はなかなか面白いのですが、いかんせん文章が素人。推理物なのに論理がとっちらかってるし、重要でないことをもったいぶって書いたりするので、読んでいるほうがちゃんとした推理を展開するのが困難です。気楽なお楽しみとして読むには洒落た会話も愉快なストーリー展開もない。3ページくらいしか間が空いていないのに同じことを重複して書いたりもしている(これは編集者が注意すべきことだと思うけどね)。謎解きも犯人も動機もなんだか釈然としないし、読み終わってもちっともすっきりしない。ひょっとしたら続き物のシリーズにしようとして、あえてそのままにした面もあるのかもしれないけれど、続編が出ても読む気はしないなあ。
アンティーク鑑定士は見やぶる
原題:Stealing With Style作者:エミール・ジェンキンス
訳者:田辺千幸
出版社:ランダムハウス講談社
by timeturner
| 2006-09-26 23:20
| 和書
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