2006年 04月 22日
Stiff/The Brush Off |
長らくのご無沙汰でした(^_^;)。いやもうなんだか本当に忙しくて。下で書いたように色んなものが一度に着いたせいですが、先週は火曜と木曜にアルバイトだったので普通の勤め人と同じく週5日働き、結果として娯楽に割ける時間が夜だけだった、というのも一因です。
おまけにショーンの新作映画「Silent Hill」が今週末からイギリスとアメリカで公開され、さらにはイギリスのITVで「Sharpe's Challenge」の新作が明日の日曜から2回にわたって放送されるというので、もうネットに記事やらレビューやらが出まくり。それを読むだけで夜が更けちゃいます。
「Silent Hill」は日本製のホラーゲームを元にした映画で、監督が「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズなのでホラーが苦手な私もかなり楽しみにしていたのですが、今のところはあまりいい評は出ていませんねえ。でもまあショーンの出番は少ないみたいなので、何度も見る必要はなさそうでちょっと安心です(なんか後ろ向きだなあ)。
さて、前回少し書いたデヴィッド・ウェンハムのTV映画ですが、特典ティスクも含めて全部見終わりました。いやあ、めっちゃ面白かった!
原作はシェイン・マローニーの人気小説で日本でも2作目の『ブラッシュ・オフ』は文春文庫から翻訳が出ています。どうして2作目だけなのかは不明ですが、図書館でリクエストしてみたので解説を読めばわかるかも。このシリーズは5作目まで出ているので翻訳が面白かったら3作目以降は原書で読んでみようかと思っています。
前回も書きましたが主人公のマレーがとにかくいい。いわゆる巻き込まれ型で、自分から積極的に事件を探したりトラブルを求めたりしていないのに(というかむしろすべてに及び腰で斜に構えている感じなのに)、どういうわけか女の人に誘われちゃったり、殺人事件に関係しちゃったりするんですよね。でもってごく普通の人だったらしそうな反応をする。
まったくタフガイでもないし切れ者というわけでもないけど、臆病者ではないし馬鹿でもない、というところが受けたのかも。特典ディスクの中で作者も、このシリーズを書くにあたっては主人公を自分みたいな人間、どこにでもいそうな男と想定していたと言ってました。そういうところが読者(視聴者)に受けたのかもしれません。でもまあデヴィッドがハンサムでなかったらTV視聴者(特に女性)には受けなかったと思うけど。
どんな所に行くときも必ず(スーパーなんかでくれるような)ポリ袋を下げてるというのも妙におかしいです。別にそれがカバン代わりというんじゃなくて、買ったばかりのランチだったり、ちょっとした文具や洗剤だったり、子育てをしている主夫だったら歩いていて目についたら仕事中でも買ってしまうようなものなんですよね。
2作目の「The Brush Off」では上司が少数民族省から芸術・水省(The Ministry of Arts and Water、いったい何なんでしょうね)の大臣に代わったため、アドバイザーという立場のマレーやトリッシュもオフィスを代わります。日本でいうと個人秘書みたいな立場なのかしら?
でまあ職場が変わったので殺人が起こる場所も前回の食肉工場とはうって代わって美術館となり、関係する人々もリッチでスノッブな人たちに。身なりをかまわずお金もなくアーティスティックでもないマレーは見事に浮きまくります。
「Stiff」でも事件とはなんの関係もないのに最初から最後まで画面に出てきてなにげに笑わせるキャラがいたんですが、「The Brush Off」では事件と密接に関係していそうな謎の男スパイダーというのがこれまた強烈な印象を残して◎です。この人、「王の帰還」でオークの将校を演じているらしい。
さらにもうひとり、ちょっとゲイっぽい美術館長を演じているめちゃくちゃ背の高い(デヴィッドより頭2つ分くらい高い)俳優(Bruce Spence)はなんと、エクテンディッド・ヴァージョンに出てきた「サウロンの口」でした!
ニュージーランドだけでは俳優が足りなくてオーストラリアから随分参加したという話は聞いたことがありましたが、今回それを実感しました。
このシリーズ、日本で字幕つけて放映してくれないかなあ。オーストラリア訛りは私には厳しくて言ってることが半分もわかりません。情けない・・・。
Murray Whelan - Brush Off & Stiff [DVD] [Import]
原題: Stiff(2004)
上映時間: 93 分
製作国: オーストラリア
監督: John Clarke
出演: David Wenham、Mick Molloy、Deborah Kennedy、Julian O'Donnell、Sam Neill、Robyn Butler、Tamara Searle、Alan Hopgoodほか。
原題: The Brush Off(2004)
上映時間: 93 分
製作国: オーストラリア
監督: Sam Neill
出演: David Wenham、Mick Molloy、Deborah Kennedy、Julian O'Donnell、Steve Bisley、Justine Clarke、Leah Vandenberg、Andrew S. Gilbert、Heather Mitchell、Bruce Spence、John Clarke、Robyn Butler、Alex Menglet、Joel Tobeckほか。
おまけにショーンの新作映画「Silent Hill」が今週末からイギリスとアメリカで公開され、さらにはイギリスのITVで「Sharpe's Challenge」の新作が明日の日曜から2回にわたって放送されるというので、もうネットに記事やらレビューやらが出まくり。それを読むだけで夜が更けちゃいます。
「Silent Hill」は日本製のホラーゲームを元にした映画で、監督が「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズなのでホラーが苦手な私もかなり楽しみにしていたのですが、今のところはあまりいい評は出ていませんねえ。でもまあショーンの出番は少ないみたいなので、何度も見る必要はなさそうでちょっと安心です(なんか後ろ向きだなあ)。
さて、前回少し書いたデヴィッド・ウェンハムのTV映画ですが、特典ティスクも含めて全部見終わりました。いやあ、めっちゃ面白かった!
原作はシェイン・マローニーの人気小説で日本でも2作目の『ブラッシュ・オフ』は文春文庫から翻訳が出ています。どうして2作目だけなのかは不明ですが、図書館でリクエストしてみたので解説を読めばわかるかも。このシリーズは5作目まで出ているので翻訳が面白かったら3作目以降は原書で読んでみようかと思っています。
前回も書きましたが主人公のマレーがとにかくいい。いわゆる巻き込まれ型で、自分から積極的に事件を探したりトラブルを求めたりしていないのに(というかむしろすべてに及び腰で斜に構えている感じなのに)、どういうわけか女の人に誘われちゃったり、殺人事件に関係しちゃったりするんですよね。でもってごく普通の人だったらしそうな反応をする。
まったくタフガイでもないし切れ者というわけでもないけど、臆病者ではないし馬鹿でもない、というところが受けたのかも。特典ディスクの中で作者も、このシリーズを書くにあたっては主人公を自分みたいな人間、どこにでもいそうな男と想定していたと言ってました。そういうところが読者(視聴者)に受けたのかもしれません。でもまあデヴィッドがハンサムでなかったらTV視聴者(特に女性)には受けなかったと思うけど。
どんな所に行くときも必ず(スーパーなんかでくれるような)ポリ袋を下げてるというのも妙におかしいです。別にそれがカバン代わりというんじゃなくて、買ったばかりのランチだったり、ちょっとした文具や洗剤だったり、子育てをしている主夫だったら歩いていて目についたら仕事中でも買ってしまうようなものなんですよね。
2作目の「The Brush Off」では上司が少数民族省から芸術・水省(The Ministry of Arts and Water、いったい何なんでしょうね)の大臣に代わったため、アドバイザーという立場のマレーやトリッシュもオフィスを代わります。日本でいうと個人秘書みたいな立場なのかしら?
でまあ職場が変わったので殺人が起こる場所も前回の食肉工場とはうって代わって美術館となり、関係する人々もリッチでスノッブな人たちに。身なりをかまわずお金もなくアーティスティックでもないマレーは見事に浮きまくります。
「Stiff」でも事件とはなんの関係もないのに最初から最後まで画面に出てきてなにげに笑わせるキャラがいたんですが、「The Brush Off」では事件と密接に関係していそうな謎の男スパイダーというのがこれまた強烈な印象を残して◎です。この人、「王の帰還」でオークの将校を演じているらしい。
さらにもうひとり、ちょっとゲイっぽい美術館長を演じているめちゃくちゃ背の高い(デヴィッドより頭2つ分くらい高い)俳優(Bruce Spence)はなんと、エクテンディッド・ヴァージョンに出てきた「サウロンの口」でした!
ニュージーランドだけでは俳優が足りなくてオーストラリアから随分参加したという話は聞いたことがありましたが、今回それを実感しました。
このシリーズ、日本で字幕つけて放映してくれないかなあ。オーストラリア訛りは私には厳しくて言ってることが半分もわかりません。情けない・・・。
Murray Whelan - Brush Off & Stiff [DVD] [Import]
原題: Stiff(2004)
上映時間: 93 分
製作国: オーストラリア
監督: John Clarke
出演: David Wenham、Mick Molloy、Deborah Kennedy、Julian O'Donnell、Sam Neill、Robyn Butler、Tamara Searle、Alan Hopgoodほか。
原題: The Brush Off(2004)
上映時間: 93 分
製作国: オーストラリア
監督: Sam Neill
出演: David Wenham、Mick Molloy、Deborah Kennedy、Julian O'Donnell、Steve Bisley、Justine Clarke、Leah Vandenberg、Andrew S. Gilbert、Heather Mitchell、Bruce Spence、John Clarke、Robyn Butler、Alex Menglet、Joel Tobeckほか。
by timeturner
| 2006-04-22 20:30
| 映画
|
Comments(2)
Commented
by
さやか
at 2006-04-22 22:04
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『ブラッシュ・オフ』は本持ってます……でも、読めないまま山に埋もれてしまいました。(^^;)
たしか、これは、オーストラリア・ミステリ・コレクションということで、文春文庫が3冊同時に出したもののひとつだったと思います。3作ともミステリの賞をとった作品で、『ブラッシュ・オフ』はネッド・ケリー賞というオーストラリアで権威のある賞を受賞したはず。こんなドラマになるくらい人気があるんですね。わたしも未読の山から発掘して読んでみようかな。
たしか、これは、オーストラリア・ミステリ・コレクションということで、文春文庫が3冊同時に出したもののひとつだったと思います。3作ともミステリの賞をとった作品で、『ブラッシュ・オフ』はネッド・ケリー賞というオーストラリアで権威のある賞を受賞したはず。こんなドラマになるくらい人気があるんですね。わたしも未読の山から発掘して読んでみようかな。
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Commented
by
shoh
at 2006-04-23 10:11
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さやかさん
お、持ってましたか。さすがですね。TVがあれだけ面白いんだから、それを作ろうという気にさせた本というのはかなり楽しいんじゃないでしょうか。特典ディスクの中でデヴィッドもこのシリーズのファンだったって言ってました。きっとオーストラリアでは国民的人気作家なんでしょうね(^.^)。
お、持ってましたか。さすがですね。TVがあれだけ面白いんだから、それを作ろうという気にさせた本というのはかなり楽しいんじゃないでしょうか。特典ディスクの中でデヴィッドもこのシリーズのファンだったって言ってました。きっとオーストラリアでは国民的人気作家なんでしょうね(^.^)。